阪神にマジック点灯の足音が聞こえはじめ、いよいよあとがなくなってきた橋上巨人。しかし、ペナントレース終盤に向けてチームにはまだ反撃の可能性が残されている。大逆転Vへのピースがそろいつつある現状に、ファンも一縷の望みをつないでいるようで……。
8月11日からの阪神戦で“3タテ”を食らい、ゲーム差も最大4まで開いた巨人。ところが、9月から10月にかけて有利な条件が揃いつつあるという。
まず1つ目が、エース戸郷翔征の状態だ。
「7月7日の阪神戦で走塁時に負傷。ポストシーズンに間に合うかどうか、と診断されていました。しかし、8月中旬には実戦を想定したピッチング練習を始めており、ライブBPでは最速150キロを計測。ブルペンでも95球を投げ込むなど、ここにきて驚異的な“超回復”を見せています。8月26日にはファームの中日戦で実戦復帰する予定で、その結果しだいでは9月の一軍復帰が視野に入ってきました。2年前の優勝を知る大黒柱が戻ってくることは、チームにとっても大きなプラスです」(野球ライター)
小笠原慎之介のローテーションが“鍵”
そんな戸郷の復帰は、先発の駒が増えるということ以上に大きな意味があるという。
「現在、巨人で最も安定感のある小笠原慎之介が日曜を任されています。100球をメドに交代する先発陣が多いなか、小笠原は7回、8回までイニングを消化できる貴重な投手。計算できる小笠原をカードの最後に配置することで、前2試合のプレッシャーを軽減する狙いもあるのかもしれませんが、翌日が休みとなる日曜ではなく、それ以外の曜日に回して、中継ぎ陣を休ませるほうがメリットは大きいように思います。戸郷が先発に加わったタイミングで、小笠原のローテを崩すことが巨人逆襲の鍵になると見ています」(スポーツ紙記者)
そして、阪神との明暗を分けそうなのが「日程」だ。
「阪神は22日のDeNA戦が今季13度目の雨天中止となりました。代替試合は9月24日が有力視されており、その場合は17日から野外球場での10連戦となる見込みです。台風などでさらに雨天中止試合が増えれば、ダブルヘッダーになる可能性すら出てきます。そうなれば、野手やリリーフ陣の疲労は避けられず、巨人とのゲーム差が一気に縮まる展開も起こり得ます」
マルティネスの連続登板が可能に
一方、この「日程」は巨人にはこの上ない追い風となる。
「巨人は逆に、9月24日からは一日置きに3試合が組まれ、その後の3連戦で全日程終了となる予定。つまり、3連投NGの守護神マルティネスを6試合連続で登板させることができるのです。先行する形にさえできれば、6連勝が期待できるというわけです」(球界関係者)
ネット上でも、《戸郷が9月に戻ってくるなら、まだ分からない》《阪神は日程的にこれからどんどん厳しくなってくるから、まだあきらめる段階じゃない》《10月1日の阪神戦までもつれたら激アツ》など、ここからの巻き返しに期待する声が上がっている。
「10月大逆転V」のシナリオを実現させるために、8月中に阪神とのゲーム差をどこまで縮められるか。巨人ファンは「奇跡」を願いながら、一喜一憂することになりそうだ。
