2024年3月に『ドラゴンボール』公式で発表されていたテーマパークのイメージ写真

 2024年3月1日、急性硬膜下血腫のため、この世を去った大人気漫画『ドラゴンボール』シリーズの作者・鳥山明さん。集英社が発行する『週刊少年ジャンプ』の“黄金期”と呼ばれる1980年代中盤から1990年代中ごろに、同誌の先頭を走り、その魅力的なキャラクター設計や、大迫力のわかりやすいバトル描写、さらに圧倒的な画力などが日本だけでなく、世界中から高い評価を受けた。

『ドラゴンボール』パークがパリに

「いまとなっては、マンガやアニメは日本を代表する“文化”のひとつとして世界に広く認知されていますが、『ドラゴンボール』がその先駆者といえます。近年でも、映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』や、アニメ『ドラゴンボール DAIMA』の放送など、形を変えて、今もなお、絶大な人気を博しています」(アニメ誌ライター、以下同)

 鳥山明さんが亡くなった際は、漫画家や著名人から多くの追悼の言葉が寄せられた。その声は日本だけに留まらず、各国の首脳や著名人、アスリートなどからも愛のある言葉が綴られた。

 8月25日、世界的に愛された漫画家である鳥山さんの『ドラゴンボール』をテーマにした遊園地が開かれると発表され、世界中のファンが歓喜。しかし、このテーマパークが開かれるのは“日本”ではないという。

「同テーマパークは、フランスのパリ北西部に建設される予定なのです。このテーマパークには1兆円を超える資金が投じられるそうで、フランスとサウジアラビアの間で合意がなされているとのこと。

 フランス大統領のエマニュエル・マクロン氏は、鳥山さんが亡くなった際に、自身のXで《鳥山明と何百万もの彼の愛好家へ。》と反応を示すほど、『ドラゴンボール』ファンとして広く知られています。一方のサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子も、同作ファンなのだそう。1兆円を超える莫大な資金はサウジアラビアのエンターテインメント・投資企業キディヤが提供する予定だそうです」

 “兆”を超える投資額で建設される『ドラゴンボール』のテーマパーク。エマニュエル・マクロン氏は同パークについて、自身のXで、《ディズニーランド・パリ以来の前代未聞の規模》などと、綴っている。

疑問視される日本の関与は

 今回の発表に対し、ネット上では、

フランスの大統領エマニュエル・マクロン氏は鳥山明さんに哀悼の言葉を綴った(本人Xより)

《日本でやらないで関係ないフランスってのがモヤっとボールが量産される》
《フランスとサウジが合意したって版権元も合意したんか?》
《日本の作品なのに外国に作られるのはつくづく情けない》

 と、日本がどれだけ関与しているのか、について疑問を投げかけるコメントが見られた。

「仮に日本で同様のテーマパークを作ろうとした際、同じような規模感では到底できませんし、世界各国からファンが駆けつけることから、昨今問題視されている外国人のマナー問題なども懸念されます。現状は、版元の集英社がどこまで絡んでいるのか、明らかになっていませんが、鳥山さんの知的財産を使用する以上、“日本にも何かしら恩恵がなければおかしい”という指摘が多いようです。

 実は、2024年3月に『ドラゴンボール』の公式サイトでサウジアラビアのキディア出資の元、同国でのテーマパークの建設が決定と発表されていました。しかし、現在は同パークの公式サイトのページは閉鎖されています。この時も、ムハンマド皇太子が絡んでいることから、サウジアラビアでの開催からフランスへと移行したということなのでは。

 当時の建設について、『ドラゴンボール』公式サイトからも発表されていることから、今回も日本が関与していると考えられます。いずれにせよ、“伝説のマンガ”を題材にするのであれば、その分のクオリティーはしっかり担保してもらいたいですよね」(前出・アニメ誌ライター)

 ディズニーランド・パリ以来の規模と公言されている『ドラゴンボール』のテーマパーク。その世界観が忠実に再現されることを祈るばかりだ。