8月21日、天皇ご一家の長女・愛子さまは滋賀県米原市の地域包括医療福祉センター「ふくしあ」を訪問された。同施設は診療所や児童発達支援センターなどの機能を併せ持ち、愛子さまはリハビリ器具の「スパイダー」を使ったリハビリを視察されたあと、目標の白いボールに赤や青のボールを近づけて競うパラスポーツ「ボッチャ」に子どもたちと挑戦された。
愛子さまの笑顔やオーラは衝撃的だった
「愛子さまは『ボッチャ』で使用する『ジャックボール』を御所で手作りして臨まれたといいます。事前練習の成果はてきめんで、投球は見事に目標のボールにすぐそばにぴたりと止まり、現場は大盛り上がりでした。もしかすると、スポーツ万能な雅子さまと一緒に練習されていたのかもしれませんね」(皇室ジャーナリスト)
愛子さまを案内した同施設・児童発達支援センター施設長の佐竹登志子さんは当時の興奮をこのように振り返る。
「愛子さまが『ボッチャ』や『ジャックボール』のことをご存知だったことに驚きました。『ジャックボールのことまでお知りになっていたんですね』とお話しましたら『練習してきました』とおっしゃっていて。投げる時も『頑張ります』と一声あり、そうしたら本当に2球ともぴったりとボールに寄ってきたので、職員や子どもたちと一緒に『すごい!』『そんなことあるんだ!』と大盛り上がりでした。周りで見ている人たちからも大きな歓声があがって。そもそもボッチャ自体は難しいスポーツなんです。あれほどにぴったりと白いボールに吸い込まれるようにいくっていうことは、まずないんですよ。あったとしても1球ですし、1球だけでもすごいことなんです。2球ともっていうことは見たことがありません」(佐竹さん、以下同)
前例のない奇跡を起こした愛子さまは、佐竹さんをさらに驚かせる、ある影響を子どもたちに与えていた。
「愛子さまは子どもたちにも本当に丁寧に話しかけてくださったんですけども、愛子さまに会ってから子どもたちの変化がものすごくて。他の職員とも話しているんですけど、背中がすごく大きくなりました。自信に満ちていて、落ち着いていて、堂々としていて、礼儀正しくて……。普段から、ボランティアさんや民生委員さんが来てくださって、大人と関わる機会はあるんですが、やっぱりもう落ち着きが全然違います。私の顔を見ただけでも『今日はありがとうございました』と挨拶をするようになって、『こんなことを言うなんて』と思いました。当日も、記者の人たちから子どもたちに質問がされると、すぐさまある生徒が『はい!』と自ら手を挙げて『僕が喋ります』と言っていて。たくましさが感じられるほど、ものすごく成長したなと驚きっぱなしです。
お会いする前はみんな緊張していて、子どもたちと円陣を組んでいたんです。その緊張も愛子さまのおかげでほぐれまして、空気が和やかになりました。子どもたちにも愛子さまの笑顔やオーラは衝撃的だったと思います」
愛子さまの笑顔や接し方は、陛下と雅子さまと全く一緒
佐竹さんを感激させた出来事は、それだけではない。本施設は2018年に天皇陛下と雅子さまも訪れているのだが――。
「愛子さまがお帰りになる間際、愛子さまから個別にお呼びいただきました。『本当にいい施設ですよね』『平成30年に両親が訪問したときも、素晴らしい施設だと感動していました』とお声がけくださり、『光栄です。緊張します』とお伝えしたら、笑顔になられまして。天皇陛下と雅子さまのご案内も私が担当しましたので、当時のことをお話しましたら『両親から聞いてます』『ご案内してくださりありがとうございました』とお礼の言葉を最後に頂いたんですよ」
その喜びは想像に難くない。佐竹さんは当時の天皇陛下と雅子さまの様子を思い返し、次のように続ける。
「お二人には作業療法室と、絵本の読み聞かせをご覧いただいたんですが、愛子さまが子どもたちに向けられていた笑顔や接し方は、お二人と全く一緒でした。当時、あるお子さんが誕生日で、そのお母さまが『お誕生日なんです』と雅子さまにお話しかけられたことがありました。すると雅子さまは、ハッピーバースデーと歌ってくださったんですよ。そうしたら天皇陛下も一緒に歌ってくださって。そのようにして、子どもたちに思いを寄せてくださる接し方は、私が今回愛子さまに感じたものと一緒でした」
天皇ご一家に触れ合った日の記憶が、子どもたちの心をいつまでも温め続けることだろう――。
