人種差別的な表現と受け取られることもある“つり目ポーズ”で炎上した人気YouTuberのガミックス(本人のインスタグラムより)

 人気YouTuber・ガミックスが韓国アイドルに対して“つり目”ジェスチャーを行ったと物議を醸している。過去にはW杯でも相手へのリスペクトを欠く言動が指摘されており、SNSでは「日本人として恥ずかしい」と厳しい声が相次いでいて…。

隣国のニュースサイトでも問題視

「日本人の恥だろこいつ……」

 登録者120万人超の人気YouTuber、ガミックスをめぐり、SNS上で批判が広がっている。問題となったのは、韓国の人気ボーイズグループ『ATEEZ』のメンバー、チェ・サンのダンスをまねた動画だ。

 ガミックスは8月9日、ソウルで行われたサッカーの試合でサンが披露したパフォーマンスをまねた動画を投稿。ところが、動画の最後にサンの写真を掲げ、その前で両目じりに指を添えて目を吊り上げる仕草を見せた。

 アジア人の目の形を揶揄する人種差別的な表現と受け取られることもあるポーズだけなに、動画はすぐさま拡散。日本人だけでなく、K-POPファンや韓国人からも批判が相次ぎ、韓国のニュースサイトでも取り上げられる事態となった。ガミックスはその後、該当動画を削除したものの、批判は収まらず、SNSには、

《日本人として恥ずかしいし、同じだと思われるのが嫌だ》
《日本人にも韓国人にも失礼》
《アジア人がアジア人差別してるのかよ》

 など、厳しい声が並んだ。一方で、

《バズったもん勝ちで何をしてもいい仕組みどうにかならないのかな》
《炎上すればするほどこいつの思惑通り》

 と、こうした行動そのものに疑問を呈する声もあった。

W杯でも「目立つために利用」との声

 ガミックスをめぐっては、これまでも“やりすぎではないか”と物議を醸したことがある。今年6~7月に開催されたFIFAワールドカップでは、日本対ブラジル戦でブラジル側のサポーター席に入り、日本が敗れると頭を抱えて大号泣。その姿がSNSで拡散され、Instagramのフォロワーが急増するなど、大きな注目を集めた。

 さらに、ブラジル対ノルウェー戦ではブラジルのユニフォームを着てノルウェーのサポーター席で観戦。ブラジルが敗れると、またしても大きなリアクションを見せた。そのほかにも、ノルウェー代表アーリング・ハーランドの投稿を模した写真や、アルゼンチン代表リオネル・メッシを揶揄したとされる投稿などが話題に。

 なかでもメッシについては、低身長をからかうように受け取れる写真を投稿。メッシは幼少期、成長ホルモンの分泌不全と診断され、治療を受けていた。それだけに、本人が抱えていた身体的な事情を知る人からは「笑えない」と受け止められ、批判が広がった。

「W杯のときから、サッカーそのものへの向き合い方を疑問視する声はありました。サポーター席でのリアクションや選手のモノマネ自体が問題というわけではありません。ただ、相手国のサポーターや選手を刺激するような行動が続けば、“サッカーを盛り上げている”というより、“自分が目立つためにW杯を利用している”と見られても不思議ではない」(スポーツ紙記者、以下同)

人種差別的な表現と受け取られることもある“つり目ポーズ”で炎上した人気YouTuberのガミックス(本人のインスタグラムより)

 そして今回、さらに“人種”というセンシティブな問題が絡んだ。

「メッシ選手への投稿で謝罪したばかりだったこともあり、“何を反省したのか”という受け止めもあったのでしょう。特に今回のように、身体的特徴を揶揄するように見える差別的表現は、“冗談のつもりだった”では済まないケースもあります」

 ガミックスは8月24日自身のインスタグラムにて、サンやATEEZのファン、韓国コミュニティーに向けて謝罪動画を投稿。「自虐的なユーモアのつもりだった」としたうえで、「SANさんや韓国の方々、K-POPコミュニティを嫌悪したり、見下したりする気持ちは一切ありませんでした」と説明している。

 “笑い”のつもりで投じた一枚が、国境を越えて批判を呼ぶことになった。世界を舞台に活動し、より多くの人に見てもらいたいのであれば、「どうすれば目立つか」だけではなく、「誰かを傷つけてまで目立つ必要があるのか」を考えることも、発信する側には求められるのではないだろうか。