ライブ配信プラットフォーム「Kick」で活動する迷惑系配信者が、平将門を祀る「将門塚」で石碑によじ登るなどの行為を配信。SNSで批判が広がる中、アカウントは“999年BAN”に。所属団体からも脱退処分となり、過去の迷惑行為も含め、その過激な配信姿勢が改めて問われている。
「999年間の利用停止」異例の処分
ライブ配信プラットフォーム「Kick」で活動する迷惑系配信者をめぐり、波紋が広がっている。問題となったのは、8月19日に東京都千代田区・大手町にある「将門塚」で行った配信だ。
将門塚は、平安時代の武将・平将門の首を供養するための場所として知られる。平将門は死後、その首が京都から関東へ飛んできたという伝説が残り、現在は東京都指定の旧跡にもなっている。いわゆる「首塚」として、現在も多くの人が訪れる場所だ。
そんな場所で配信者は、石碑によじ登るなどの迷惑行為を配信。奇声を発する姿なども映され、動画がSNS上で拡散されると批判が相次いだ。
所属していた配信者団体「キッカーズ」は8月22日、配信者の脱退処分を発表。その中で、将門塚での行為について《神社の管理者より被害届が提出され、礼拝所不敬罪および公然わいせつ罪の疑いで在宅で調査が進められている》と説明した。また、Kickの利用規約違反によってアカウントが「999年BAN」になったことも明らかにしている。
「999年というのは事実上の永久追放に近い、極めて異例の処分です。しかも今回は、プラットフォームからのBANだけでなく、所属団体からも脱退処分となっている。さらに警察による捜査が進められているとされており、単なる“炎上”では済まない段階に入っています」(社会部記者)
キッカーズは当初、「在宅起訴」としていたが、8月25日に「在宅で調査を進めている状況」の誤りだったと訂正。現時点で、配信者が起訴されたという事実は確認されていない。
この配信者をめぐっては、今回が初めての問題行動ではない。7月には、東京ディズニーシーで閉園後も園内に残り、配信を続ける様子が拡散。キャストから制止されると、走ってその場を離れる姿も映っていた。
「ライブ配信では、視聴者数やコメントを増やすために、より刺激の強い行動へとエスカレートしてしまうケースがあります。特に“迷惑行為をコンテンツにする”タイプの配信では、前回よりも目立つことをしなければという心理が働きやすい。今回はその承認欲求が過度に表れた形といえるでしょう」(ITジャーナリスト)
わずか1か月ほどの間に、閉園後のテーマパーク、そして歴史的な場所と、問題行動を繰り返した配信者。将門塚での行為についても、後日「実際、靴の足の裏とか付けてないしさ。ちょっと抱きかかえただけじゃん。ちゃんとその後拭いたし」と語っている。
異例の処分を受けたにもかかわらず、本人から聞こえてくるのは、あくまで「ちょっと抱きかかえただけ」という認識。注目を集めるために繰り返した“過激な配信”は、ついにプラットフォームだけでなく、社会との線引きまで問われる事態へと発展している。
