中国産の“ホルムアルデヒド漬け白菜”が物議を醸している ※写真はイメージです

 中国産の“ホルムアルデヒド漬け白菜”が物議を醸している。

 事の発端は、8月22日に中国のブロガーがSNSに投稿した告発動画だった。中国北部にある河北省張家口市康保県で、白菜の買い付け業者が白菜を何かの液体に浸してからトラックに積み込む姿を記録したものだ。

発がん性がある「ホルムアルデヒド」

 映像で確認できる作業員の会話によると、白菜を液体に漬けることで「2~3日、鮮度を保てる」という。後に、この液体には化学物質の“ホルムアルデヒド”が入っていることが判明した。

「ホルムアルデヒドは、接着剤や防腐剤などに用いられている化学物質で、人間に対して発がん性があることが認められています。中国でも食品に使用することは法律で禁止されており、動画は中国国内で大きな反響を呼びました。

 中国共産党の機関紙・人民日報当局は、“ホルムアルデヒド白菜”について当局が事実だと確認したと報道。《消費者の命や健康を完全に無視》と厳しく批判しています」(全国紙社会部記者)

 国営新華社通信などの中国メディアによると、事件発覚同日には県当局が警察と連携して捜査に乗り出したとのこと。関係者と車両には「強制措置」が取られ、流通先の追跡調査も始まったという。8月23日には中央政府が全国の地方政府に対して生鮮野菜の検査を指示するなど、問題は国家レベルに。

過去には“段ボール肉まん”騒動も

 FNNプライムオンラインの取材によると、影響はすでに街中の市場にも出ているそう。上海市内の青果市場では、報道を受けて白菜を破棄する動きも。また、騒ぎは中国から多くの白菜を輸入している韓国にも飛び火し、韓国政府は中国産白菜の輸入に際して水際検査を強化している。

ネット上で拡散されている、中国の白菜収穫の様子を捉えた動画。白菜を何かの液体に浸してからトラックに積み込む姿が記録されている(Xより)

 厚生労働省が現地の日本大使館を通じて中国政府に確認したところ、問題となった白菜は対日輸出されていないことが確認できたとのこと。しかし、ホルムアルデヒドを食品に使うことは通常考えられないことから、それを対象とした検査はおこなっていないという。

「騒動を受けて、ネット上では“日本の対応が呑気すぎる”“日本もしっかり検査しないと、結果的に自国民を苦しめる形になる”“中国産の農産物を含めて口に入れる食料品などは、危険性があると認識すべき”“これは氷山の一角”“検査してない把握してないじゃなくて、即時停止くらいやんなさいよ”といった批判や不安の声が続出しています。

 中国の食品問題は、今に始まったことではありません。2007年には、廃棄寸前の段ボールや豚の脂などを混ぜた具材を使った悪質な肉まんが路上で売られていると報じられ、世界的な大騒動になりました。その後、中国当局の調査によって番組の臨時スタッフが視聴率稼ぎのために撮影した“やらせ(捏造)”であったと発表されましたが、やらせだと認識している人は少ないようです」(前出・社会部記者)

 そもそも、「中国なら段ボールもありえるかも」と思わせるあたりに、世界各国からの信頼の低さが透けて見える。中国の不名誉な国際的イメージが払拭される日はくるのだろうか……。