8月27日(現地時間26日)のアトランタ・ブレーブス戦で先発するも、右手中指のマメをつぶして4回途中で緊急降板したロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希投手(24)。翌28日に負傷者リスト(IL)入りが発表され、最短でも2週間の離脱が決定した。
「日本の時に(マメをつぶすのは)何回か経験はしているんですけど、その時はある程度予兆があった。今回みたいに急に来るのは初めて」
試合後の取材に応じた佐々木によると、試合前にはなかった「マメ」が突然でき、さらにつぶれるという、自身も驚きを隠せないハプニングだったよう。予期せぬ“故障”だけに、復帰時期には慎重姿勢だった。
ここまでドジャースは、ナ・リーグ西地区2位のサンディエゴ・パドレスに8.5ゲーム差をつけて首位を快走。8月にはワールドシリーズ3連覇に向けて、2年連続でサイ・ヤング賞に輝いたタリク・スクーバル投手(29)をデトロイト・タイガースから獲得。
現在は“二刀流”封印して打者専念する大谷翔平投手(32)もローテーション復帰すれば、山本由伸投手(28)をはじめとする万全の投手陣になるはずだった。そんな中でやはりというか、佐々木にとって“恒例”の戦線離脱なのだがーー、
ローテ守ったんだから上出来
《マメが潰れるまで投げてローテ守ったんだから上出来ですよ》
《開幕から良くも悪くもずっと中5日で投げたこと含めて先発ローテを守り続けたことを労いたい》
《NPBでの離脱見てたから、むしろここまでMLBの強度や日程や移動でよく頑張ったよ》
“令和の怪物”として臨んだメジャーリーグ1年目を、「右肩インピンジメント症候群」によって長期離脱。その際には「またか」とばかりネット上で辛辣な批判も受けた佐々木だが、今回のIL入りでは「ここまでよく投げた」と労いの言葉が目立つ。
というのも、佐々木は2026年の開幕ローテーションの一角を任され、27日まで1度も離脱することなく23試合の先発登板を果たした。大谷ら先発投手が次々と離脱する中でローテを守り続けたのは山本と佐々木だけと、チーム内での「日本人投手コンビ」の貢献度は高い。
「23試合で5勝5敗、防御率4.60と素晴らしい成績とは言えませんが、MLBでは年間通してローテーションを守れるかも重要視されます。規定投球回にわずか足りない佐々木投手ですが、毎年故障者が続出するドジャース投手陣において、23試合の先発登板は役割として十分に評価されます。
特に千葉ロッテマリーンズ時代から故障が多く、年間通してローテを守った経験がない佐々木投手です。惜しくも途中離脱となったとは言え、今回は肩や肘などの怪我やコンディション不良ではないだけに、メジャー2年目、プロ生活7年目の成長としてポジティブに取られているのでしょう」
とはMLB事情に精通するスポーツライターの評価だが、もちろん海を渡った“怪物”に期待されるのは、防御率1.73、すでに14勝をあげているジェイコブ・ミジオロウスキー投手(24、ミルウォーキー・ブルワーズ)のような圧倒的投球。昨年にMLBデビューを果たした“同期”の2人だが、前評判は佐々木のほうが圧倒的に高かった。
ミジオロウスキーが佐々木に
そんな2人は8月17日、試合中のグラウンド以外で初めて顔を合わせている。
「ドジャースタジアムの外野でアップをしていた佐々木に、ミジオロウスキーの方から歩み寄って実現した“怪物”同士の対談でした。なんでも“僕と似ているんだ”と、以前から佐々木の投球フォームや身体の使い方に興味を抱いていたそう。
ミジオロウスキーのように100マイル(160キロ)をコンスタントに投げる投手はメジャーでも稀で、その中でも特にオールスター以降に160キロを連発し始めた佐々木を“ライバル”と見ているのかもしれません」(前出・スポーツライター)
現時点では「離脱期間がどのくらいになるかによる」として、佐々木復帰後のローテーションについて明言を避けたデーブ・ロバーツ監督(54)。一部ではポストシーズンに向けた「リリーフ起用」も予想されるが、ワールドシリーズ3連覇に向けて、そして来シーズンは“ライバル”に負けない成長を見せてほしい。
