昨秋、巨人の2軍監督を突然退任した桑田真澄氏が、ラジオ番組で当時の退団経緯を暴露。チーム内の人間関係や指導方針を巡る生々しいトーク内容に、球界内外で驚きの声が上がっている。巨人ファンからは「来季監督」待望論が沸き上がる一方、他球団で指揮を執る可能性も現実味を増してきた。
巨人を離れた理由について説明した桑田真澄
8月30日放送のラジオ番組『生島ヒロシの日曜9時ですよ〜』に出演した桑田氏は、昨年10月に巨人を離れた理由について説明。当時はみやざきフェニックス・リーグの最中で、球団からは「来年も頼む」と伝えられていたにもかかわらず、ある日突然、ユニホームを脱ぐよう告げられたという。また、「僕がいるとやりづらい」という趣旨の説明を受けたことも告白。
自身が現場に残る意義はないと判断し、退団を受け入れたと振り返った。さらに、番組では球界に根強く残る精神論中心の指導にも言及し、「指導法を変えられない人が野球界にいる」「指導法は時代とともに変えていくべき」とも話している。
「昨年の桑田氏は、阿部慎之助前監督と育成方針の面で考え方が合わず、球団からフロント入りを打診されたとされます。ただ、現場で選手を指導することを生きがいとしてきた桑田氏はこれを拒否。結果的に電撃退団となりました。
現在はオイシックス新潟アルビレックスBCのCBOやU-12日本代表監督を務めていますが、現場への思いは消えていない。ケンカ別れのような形になったとはいえ、巨人・山口寿一オーナーからの評価は依然として高く、前監督との関係がなくなった今、オーナー主導で復帰を打診する筋書きも十分に考えられます」(スポーツ紙記者)
巨人は今季、阿部前監督の辞任という想定外の事態に見舞われ、橋上秀樹監督代行がチームを率いる形となった。しかし、8月28日からの阪神との天王山で3連敗を喫し、優勝争いから大きく後退。桑田氏がチームに留まっていれば、橋上氏ではなく「桑田監督」が実現していた世界線もあっただけに、ファンの間では「桑田さんが残っていれば…」と惜しむ声が再燃している。
ただし、桑田氏自身は巨人復帰だけを見据えているわけではないようだ。今年6月、U-12代表の選考会で、記者から巨人監督就任への意欲を問われると、「依頼があれば(巨人の監督を)やってもいいですよ」と“上から”な回答。
そのうえで、「他球団から先に声が掛かれば、そちらを優先する可能性もあります」とも語っており、古巣以外で指揮を執る選択肢も匂わせている。
桑田と指導理念と親和性が高い球団
「桑田氏の指導理念と親和性が高い球団として、DeNAの名前が挙がっています。DeNAは12球団の中でもAI技術やトラッキングデータを駆使したトレーニング、データ分析を最も得意とする球団の一つ。
精神論や過度な猛練習を排し、科学的アプローチによる質を重視する桑田氏の野球観と、フロントのスマートな戦略は非常に相性が良い。相川亮二監督の契約年数が非公表であることもあり、今季の最終成績しだいでは、外部からの招聘に動いてもおかしくありません」(スポーツライター)
他球団での指揮の先にあるのが、ソフトバンク会長の王貞治氏の歩んだ道だ。巨人一筋だった王氏は、福岡ダイエーホークスの監督に就任し、新天地でチームを常勝軍団へと押し上げた。
「巨人を象徴するスターだった王会長が福岡で新たな黄金時代を築いたように、桑田氏が別の球団で自身の指導論を証明する展開も考えられます。もっとも、他球団での指揮をチラつかせる発言自体、巨人のフロントへの“揺さぶり”と見る向きも。
古巣への愛情が強いからこそ、あえて駆け引きに出て復帰の環境を整えようとしているのではないかというわけです。ただ、ロジカルな指導法をプロの第一線で実践したい思いに嘘はないはず。もし球団側の反応が鈍ければ、条件しだいで他球団のオファーを受ける道を選ぶのでは」(前出・スポーツ紙記者)
ネット上でも「桑田さんが残っていれば、今頃首位を独走していたんじゃ…」「来年も頼むと言っておいて突然退団は酷い」「巨人は今すぐ桑田さんに謝りに行ってほしい」「巨人に戻る可能性がないなら他球団でもいいから監督姿を見てみたい」といった様々な声が聞かれる。
巨人のユニホームを再び着るのか、それとも新天地へ飛び出すのか。桑田氏が自らの理想とする指導論を証明する舞台は果たして?
