『wakatte.tv』の高田ふーみん(本人Xより)

《東日本大震災・原発事故から15年。福島大学では、環境放射能研究をはじめ、福島の復興のために、学生や教職員が地域に根づき、そして真摯に研究・教育を続けてきました。その学生や教職員を傷つけたり、努力そのものを揶揄したりすることは、あってはならないと思います》

 9月2日、福島県いわき市の市長が自身のXで冒頭のように綴り、福島大学の環境放射能研究などを揶揄したYouTuber『wakatte.tv』に対し、怒りを示した。

教育系YouTuberの炎上騒動

 怒りを買った『wakatte.tv』のチャンネル概要欄では、自分たちについて、《あえて日本の学歴社会を皮肉る学歴第一主義のブラックキャラクター「高田ふーみん」と、お友達の「びーやま」による、教育痛快バラエティ番組》と説明している。

「同チャンネルは全国の大学に赴き、現役の学生らにインタビューを行うのがメインコンテンツになっています。自身を“ブラックキャラクター”とする高田さんの無礼な言動はこれまでにも何度か問題になりましたが、今回は一線を越えたものだったのです。

 福島大学を訪れたふたりはある学生に“押し出している学部ある?”と尋ねると、この学生は“放射能はやっぱり、福島ならではだと思う”と回答。その答えに間髪入れず、高田さんが“ただ、放射能とか原子力って、エネルギーで超重要な問題なわけですよ”としたうえで、“福島大には触らせたくない”と発言したのです。これが大炎上する事態になっています」(スポーツ紙記者、以下同)

『wakatte.tv』の高田ふーみん炎上のシーン(拡散されているXより)

 高田の発言に相方が「やめろ、お前」と即ツッコミを入れ、さも“お笑いに昇華”させたような編集だったが、内容が内容なだけに、見逃されることはなかった。

 該当の動画は既に削除されているが、削除に至るまでの過程も物議を醸している。

「8月28日に公開され、批判の声を受けて一時非公開にしましたが、31日に再び公開したのです。再公開の際は、画面に《東日本大震災や原発事故の被害ならびに福島大学における研究や学びを揶揄する意図は一切ございません》と注釈が加えられていましたが、この対応にも批判の声が上がっており、炎上は過熱しています」

大学側が怒りの声明

 高田は自身のXで《私たちの言葉足らずな表現により意図とは異なる形で多くの方に伝わってしまい、福島大学の皆様および関係者の皆様にご不快な思いとご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます》と謝罪しているが、これまでにも過激な発言を行ってきた経緯もあってか、「反省していない」との意見も多くみられる。

 9月1日には、大学側が声明を発表し、《本学の学生及び教育研究活動に関し、配慮を欠くと受け取られかねない発言があったことを確認しております。(中略)教育・研究活動に真摯に取り組んでいる学生・教職員が、尊厳を傷つけられることがあってはならないと考えております》と憤りを示した。

過去には早稲田大学学生の卒業証書をお尻に敷いて座るという衝撃行動も(『wakatte.tv』より)

 高田の謝罪ポストに対して、

《とっととやめちまえよ》
《もう辞めろよ 頑張ってる学生を馬鹿にするな》

 と、“YouTube引退”が妥当というコメントもある中、

《災害復興に取り組む一人として、血の滲む努力を揶揄する不敬行為にしか見えませんでしたよ。本当に不愉快でした。》
《わたしは福島県民です 原発事故で苦しんだ人間です 今回、それを経験したことのない人間に、軽々しく福島を揶揄されたことは絶対に忘れませんし許しません》

 など、復興活動に取り組む人や福島県民の逆鱗に触れた。

 単なる「言葉足らず」という釈明では到底済まされないだろう。安易な“過激演出”として行ってきた姿勢が限界を迎えているのかもしれない。