藤井流星と小瀧望が脱退する「WEST.」

《ファンの皆さんに何を届けていきたいのかを考えに考えて、グループを離れる決断をしました》

 8月30日、アイドルグループWEST.の藤井流星と小瀧望がグループから脱退することが発表された。藤井はファンクラブサイトで、グループ活動と自分が思い描く方向に少しずつ違いを感じるようになったと説明したうえで、冒頭のようにコメントした。

「2人は所属するSTARTO ENTERTAINMENT社を退所せず、それぞれ芸能活動を続けていくといいます。一方、重岡大毅さん、桐山照史さん、中間淳太さん、神山智洋さん、濵田崇裕さんの5人についての今後の活動は、協議中とされており、現時点では5人体制でWEST.を続けると明言しているわけではありません」(スポーツ紙記者、以下同)

 2014年4月、グループは『ええじゃないか』でCDデビュー。そもそも彼らにとって“7人”という数字は、特別な意味を持っていた。

「当初は桐山さん、中間さん、重岡さん、小瀧さんの4人でデビューする予定でしたが、故ジャニー喜多川氏への直談判を経て、藤井さん、神山さん、濵田さんを加えた7人でのデビューが実現したんです。こうした経緯もあって、メンバーはことあるごとに“この7人でよかった”という思いを口にしてきました」

10周年には「7人でいること」を

 2024年にデビュー10周年を迎えた際、藤井は10年を象徴する漢字に「七」を選んだ。

「10周年ドームツアーでは藤井さんが演出を担当。およそ4分半に及ぶオープニング映像では、メンバー全員が“7人でいること”への思いを語るインタビューを流すなど、メンバーの結束を前面に押し出した構成にしていました」

 そんな2人が、なぜグループから離れることになったのか─。その背景にはこの数年でWEST.を取り巻く環境が大きく変わっていたことが見えてくる。

2026年4月、東京の中目黒に桐山照史がオーナーを務める「FBULL'SCafe」がオープンした

 2025年、桐山は愛犬をモチーフにしたライフスタイルブランド「F BULL'S」を立ち上げ、アパレルや雑貨の展開を開始した。

「今年4月には東京の中目黒にブランド初の実店舗となる『F BULL'S Cafe』をオープンしました。桐山さんは月に1回程度、店舗に顔を出しているそうです。藤井さん、小瀧さんの脱退が発表される数日前にも、お店に立ち寄ったそうですが、彼は平静を保っていたようですね」(桐山の知人)

 中間は自身の名前をあえて伏せて、今年からアパレルブランドを立ち上げた。

「現在はTシャツとキャップだけですが、8月から神戸にあるセレクトショップでの取り扱いとネット販売を始めました。ブランド名はフランス語で“黄色”を意味しており、中間さんのメンバーカラーなんです。公式インスタグラムには、デザイナーは“日本と台湾にルーツを持つ人物”とされています。

 中間さん自身、台湾人の父と日本人の母を持つことで知られていますが、デザイナーが中間さん本人であることは、いっさい伏せられています」(ファッション関係者)

1年半で7人中4人が既婚者に

 仕事だけではなく、メンバーの私生活にも大きな変化が。

「2025年1月に桐山さんが元バレーボール日本代表の狩野舞子さんと結婚。同年7月には、中間さんと“ジャンボリお姉さん”として知られるダンサーの林祐衣さんとの熱愛が報じられ、10月には神山さんも一般女性との結婚を発表。

 そして今年8月、濵田さんと重岡さんが同日に結婚を発表。センター的存在としてグループを牽引してきた重岡さんは、第1子誕生も明かしました」(前出・スポーツ紙記者)

 わずか1年半の間に、7人中4人が既婚者となったWEST.。

「メンバー全員が30代を迎え、家庭を持つ者、事業を始める者、それぞれがWEST.以外の人生を築き始め、グループに対する優先順位が変わってきたようです」(芸能プロ関係者、以下同)

 こうした変化を、メンバー全員が歓迎していたわけではなかったようで─。

2026年8月、重岡大毅は結婚と第1子誕生を同時に発表し、ファンを驚かせた

「藤井さんと小瀧さんは、ほかのメンバーが個人の仕事やプライベートを優先するようになっていく状況に、かなり思うところがあった。グループ活動に対する“熱量の差”は次第に大きくなっていったそうです」

 その感情は、“単なる方向性の違い”では収まらなくなってしまった。

2人は強い絶望感を抱いていたようですね。“7人でWEST.をやっていく”という思いが、自分たちとほかのメンバーとでは同じではないと感じてしまったのでしょう。グループをどこまで優先するのか。その意識の差が、時間とともに埋められない溝になっていったのだと思います」

「2人の脱退」は突発的に起きたか

 メディア研究家の衣輪晋一氏は、今回の2人の脱退についてこう語る。

藤井さんと小瀧さんが脱退するという噂をまったく聞いていなかったので、かなり突発的な出来事なんじゃないかという印象を受けました。

 通常であれば、1年から2年かけて調整していくケースが多いのですが、10月31日、11月1日に万博記念公園で行われる野外フェス『KAMIGATA EXPO PARK FES 2026』への出演すら、足並みがそろっていない状況を鑑みると、突然脱退が決まったという感じがします」

 脱退や結婚などの選択が可能になったこと自体に、旧ジャニーズ事務所からSTARTO社へ移行したことによる変化もあるという。

「結婚なども以前より自由になっていますし、脱退についても個人の選択が尊重されるようになってきているのではないでしょうか。旧ジャニーズ時代からの変化の大きさを感じます」(衣輪氏、以下同)

 “仲のよさ”を売りにしてきたグループだったが……。

「デビュー5年目を過ぎたころから、グループ内の空気が必ずしも良いものではなかったという話を耳にすることもありました」

 2人は“7人でいること”を大切にしてきたからこそ、その形が保てない現実に耐えられなくなったのかもしれない─。

きぬわ・しんいち メディア研究家。雑誌『TVガイド』やニュースサイト「ORICON NEWS」など多くのメディアで執筆するほか、制作会社でのドラマ企画アドバイザーなど幅広く活動中