不用品が思わぬ高値で売れる!?(※画像はイメージです)

不用品をただ捨てているだけの人は、思わぬ損をしているかも。「国民1人あたりの不用品の平均価値は、約71・5万円相当という調査もあります」と言うのは、ネットオークション・アドバイザーの川崎さちえさん。家の中には、どんなお宝品が眠っているのか、その見分け方と上手な売り方を伝授。

不用品が70万円の価値になることも


「皆さんの自宅に、気づいていない“かくれ資産”が眠っているかもしれません」

 こう語るのは、ネットオークション、ネットフリマ(ネット上のフリーマーケット)の達人として知られる川崎さちえさん。そんな資産はウチにはないと思うことだろう。でもそれは、その価値を知らないだけかも。

「日本最大級のネットフリマ『メルカリ』の調査によると、家庭にある1年以上使っていない不用品(かくれ資産)の価値は、国民1人あたり平均で約71・5万円相当に上るとのこと。50代、60代の平均値になると、約76万円というデータが出ています」(川崎さん、以下同)

 つまり、シニア世代の家の中にはお宝品が潜んでいるかもしれないのだ。これを売れば、家の片づけと同時に、ちょっとしたお小遣いを得ることができる。まずはどんなモノが売れるのか、ネットフリマ市場の最新ニーズを教えてもらおう。

「根強く人気なのが、アイドルやキャラクターのグッズです。近年の推し活ブームを背景に、昔のアイドルや懐かしいキャラクターなどの関連商品が幅広く取引されています。昔ファンだった人のレコードやグッズを、探してみるといいかもしれません」

 同様に、昭和&平成のレトロブームも継続中。この時代の品々は定番の人気になっているそう。

「シニア層にとっては過去の古いモノも、今の若者には目新しくオシャレに感じるようです。カセットデッキ、昭和な雰囲気の花柄グラス、花柄魔法瓶などが売買されています」

 また通常、壊れているモノは売れないと思いがちだが、そうとも限らない。

「家電などの製品は壊れていても買い手がつきます。修理して使ったり、部品を欲しい人がいたりするからでしょう」

 ネットフリマの買い手は日本国内だけではない。

「外国の人が、公認の代行会社を通じて商品を購入する仕組みになっています。円安も追い風になっていて、日本らしい置物や、メーカー品ではない腕時計などでもメイド・イン・ジャパンとして注目されています」

商品撮影はスマホで、説明文はAIにお任せ

 売るモノの目星がついたら、商品名をフリマサイトの検索窓に入力してチェックしてみよう。

「いくらくらいの値段で取引されているのか、相場をつかむためです。そのうえで出品するかどうかを判断して、売りたい価格を決めます」

 いざ出品する際は、商品の写真を撮り、説明文を書かなければならない。

「撮影はスマホでOK。メルカリの場合、AIが出品をサポートします。売りたいモノの商品カテゴリーを選べば、自動で説明文を書いてくれるため、出品作業はかなり手軽です」

画像はイメージです

 売れたら購入者の支払い完了後、商品を梱包・発送するという流れ。

「いつ売れるかはケース・バイ・ケースで一概にいえませんが、早いときは秒単位で売れますよ」

 ただし、出品すれば必ず売れるというわけではない。当然ながら売れないこともある。したがって、少しでも高く売るにはひと工夫が必要になるのだ。

自分には不用品だが他人には価値あるモノ

 高値で売るためのコツの第一が写真の撮り方。

「大事なのは、商品を見栄えよくするのと、写真を見て瞬時にモノが判断できるわかりやすさです。商品がいくつかある中から、目に留まって選んでもらえるようにしないといけません」

川崎さちえさん/ネットオークション・アドバイザー。フリマアプリ、ネットオークション歴20年以上の達人。NHK『あさイチ』をはじめとした多数のテレビ番組に出演し、経験に基づいた実践型の情報を発信している。All About「フリマアプリ・ネットオークション」ガイド担当。

 商品にキズや汚れがあった場合、事前に報告することも大切という。

「写真を撮って載せるのはもちろん、『〇〇の部分がちょっと汚れています』などと説明文に書き添えます。いずれわかることですから、最初から正直に伝えておきましょう。逆に隠して売ったら、あとでトラブルに発展しかねません」

 そして、意識すべきは売るタイミング。

「フリマサイトは、22時以降に取引が活発になるといわれています。その時間帯を狙って出品するのもひとつの手です。

 また、イベントに絡めると高値になりやすいですよ。例えばアイドルの推し活グッズであれば、コンサートのときなどが狙い目になります」

 百聞は一見にしかず。ネットフリマの経験を積めば、自然と売れ筋商品がわかってくるはずだ。

「メルカリのユーザーは、国内だけで月間2400万人を超えています。そのうち一人でも買い手がいれば売買は成立する。自分にとっては不用品でも、それを欲しがる人はいるものです。お小遣いをゲットして、旅行などの楽しみに使ってほしいですね」

「捨てるの待って!」じつはお宝品etc.

●壊れた家電

壊れて動かなくても、修理して使用する人のニーズがある。また、部品が欲しいという人も。パソコン、プリンターなどPC関連が特に取引の頻度が高い。

●昔のガラケー、スマホ

使わなくなったガラケーやスマホの古い機種も需要が高い。電源が入らなかったり、動かなくても問題なし。ただし、データは消去するように注意。

外国人に人気がある「ひな人形」(※写真はイメージです)

●かぶと・ひな人形

かぶと、ひな人形といった日本の伝統的な置物は外国人に人気がある。フリマサイトの商品は代行会社を通じて海外に住む人も購入できるため、世界中がマーケット。

高値で売るためのコツ、注意点

(1)見栄えアップ&わかりやすく撮影
商品写真は見栄えとわかりやすさが重要。スマホカメラ搭載の機能で、光をうまく調節して見栄えアップ。ブランドロゴなどは、はっきりと見えるように撮影する。

(2)22時以降の時間帯を狙う
フリマサイトは、22時以降に取引が活発になる傾向がある。利用者が多いその時間帯を狙って出品するとよい。ただし、あくまでも生活に影響しない範囲で。

(3)キズや汚れは正直に報告
キズや汚れがあった場合、事前に報告する。該当箇所の写真を撮るのはもちろん、「〇〇の部分に汚れがあります」と説明文に添える。誠実な対応がトラブルを未然に防ぐ。

(4)イベントを絡める
今年開催されたサッカーワールドカップの期間中は、関連商品が数多く取引された。同様に、イベントに絡めて関連の商品を売ると高値になりやすい。

(5)価格は状況に合わせて変える
週末だけ商品の値段を少し下げるのも有効。「商品タイトルに『週末セール』と入れるのがポイント。お得感が出て、売れやすいんです」(川崎さん)

取材・文/百瀬康司

川崎さちえさん
ネットオークション・アドバイザー。フリマアプリ、ネットオークション歴20年以上の達人。NHK『あさイチ』をはじめとした多数のテレビ番組に出演し、経験に基づいた実践型の情報を発信している。All About「フリマアプリ・ネットオークション」ガイド担当。