50代、仕事が忙しい真っただ中に始めたゴルフが、思いがけず「歩くこと」の大切さを教えてくれたという浜木綿子さん。今も新しいことへの好奇心を持ち続け、お気に入りの食事を楽しみながら日々を過ごしています。そんな浜さんが、人生相談を断った理由や「最後に食べたいもの」についても語ります。
多忙の日々で始めたゴルフ
みなさん! お元気でいらっしゃいますか? 浜木綿子でございます。私は、おかげさまで、つつがなく過ごしております。昔から私には、いろいろと知っておきたい、体験したいといった“熱い思い”があるのです。
昔ネ、昔といっても50代ですが、仕事が忙しい真っただ中に、家の近くにゴルフの練習場があったので、打ちっ放しを始めてしまったんです。忙しいときこそ、あえて挑戦! ゴルフクラブは全部、情熱の赤色でそろえました。
しばらくして、友人が静岡県伊東市の有名なゴルフコースに誘ってくれたのです。併設のホテルに一泊して、翌朝からコースを回ったのですが、ボールは飛ぶどころか、ゴロゴロ転がっていくばかり。おまけに空振りまで。
友人は「浜さん、手でボールをつかんで投げていっていいよ!」って。気を使ってくれたのか? あきれてしまったのか! 私は「すんまへん、すんまへん」って言いながら歩いて歩いて歩き続けました。
でも、驚いたことがあったんです。夕方、お風呂に入って食事したとき、お腹がペッチャンコになっていて! 歩くって、こんなにいいことなんだなぁ!ってわかってから、私はできるだけ歩くようになったんです。
食事といえば、ひとり暮らしの私の場合、量は少なく、種類は多いのですが、最近お気に入りがあります。京都にあるお茶屋さんの「冷凍うどん」です。そもそもお茶を買うつもりでチラシを見ていたら、偶然、見つけて……。
お餅やつくね、たっぷりのワカメ、小さなエビが入っていて、京都らしい薄味のだし。凍ったままお鍋にポンッで完成するので、とっても簡単なの。月1回、何袋かまとめて取り寄せて、これが重宝しているんです。
エッ! どこのお店かって? それはちょっと……ゴメンナサイ。
先日、週刊女性の担当編集者から「読者からの人生相談を募集してみませんか?」と言われましたが、キッパリお断りしました。人生の相談って、どんなお悩みをぶつけてこられるかわかりませんからネ。しっかりお話を最後まで聞いて、否定や批判をしない。
これは難しいわ。私のような芸能界しか知らない“井の中の蛙”では、まったくお答えする資格はありません。私のひと言でその方の人生を悪いほうへ変えてしまっては迷惑千万!
やはり酸いも甘いも噛み分けて、人の心の機微がよくわかる方がなさるべきです。私は「結婚式で挨拶してください」と頼まれるのがいちばん困るんです。「結婚落第生!!」ですから……(笑)。なので、人生相談はできません。
人生の最後に食べたいもの
人生100年時代といわれますが、あと何回、新しいことをして、おいしい食事をいただいて、人生を振り返って楽しむことができるかわかりませんが、もし、最後に食べたいものを、と聞かれましたら……。
私は食欲より、アメリカ人歌手のパット・ブーンが歌った『砂に書いたラヴ・レター』や、思い出深いジャズのスタンダード・ナンバー『スターダスト』を聴きながら、昔よくいただいたブランデーを片手に、「わが人生にカンパーーイ!!」ってやりたいですね。それで最後は「イヨーッ!」と一本締めで幕締めです。
みなさん!! 今いろいろな情報が世の中に入り乱れていますよね。しっかり、良し悪しを見分ける力を養いましょうネ。そして……、
あなたは、あなたであればいい!! 負けない!! 負けない!!
……では、またネ!
1935年、東京都生まれ。宝塚音楽学校卒業。'62年に文化庁芸術祭奨励賞、'73年にゴールデン・アロー賞、'89年に菊田一夫演劇大賞、'95年に橋田賞などを受賞。2000年に紫綬褒章、'14年に旭日小綬章を受章
