《実は生きてた設定とか二重スパイとかのどんでん返しを多用しすぎて白ける》
《AIのハヤト有能すぎてブルーウォーカーいらなくね?》
7月から放送が始まった『VIVANT』。'23年に第1シーズンが放送され、最終回の平均世帯視聴率は19・6%と、社会現象となる人気を見せた。
3年前に1話あたり約1億円だった制作費が、今回の第2シーズンはさらに上乗せ。1話あたり約1億2000万円となり、日本ドラマでは破格のスケールとなっている。しかし、ここにきて視聴者離れが加速しているという。
「第1シーズンは張りめぐらされた伏線の考察を楽しむ視聴者が多く、今作も同様です。ただ、各話にどんでん返しが用意されていて“何でもあり”状態だとの声も。前回は“別班とは何か”“テントの正体は?”という大きな謎が軸になって展開されていましたが、続編では主軸がつかみにくいんですよね」
と、ドラマに詳しいライターの津田春子さん。
VIVANT急展開に疲れる視聴者
「まず、裏切り者のふりをした二重スパイが多すぎる。元公安の新庄(竜星涼)は実はベキ(役所広司)を逃亡させていた。中心人物の野崎(阿部寛)は公安でありながら裏切ったと見せかけて、わずか2話でそれが公安の潜入捜査だったことが明かされます。
丸菱商事の専務、長野(小日向文世)も実は別班だったと。おそらく二階堂ふみさん演じる薫も、何か裏切りがあるのではと予想しています。それと今作から登場したAIのハヤトが有能すぎて、ハヤトがいれば何でも解決しちゃいそうな勢い」(津田さん、以下同)
と、スピード感あふれる展開に疲れる視聴者が多いもよう。さらに、
「イスラエルに潜伏する野崎が会食をしている際に、窓の外でガザの空爆を連想させる爆発シーンがありました。民間人に犠牲が出ている現実の紛争をエンターテインメント作品の描写として使用するのはいかがなものか、と批判も浴びています。
第1シーズンは世界190以上の国と地域に配信されていましたが、残念ながら台湾でトップ10入りした以外は、成果を残せなかった。完全な赤字だったので今回、制作陣はターゲットを国内に絞ったんでしょう。
TBSからの公式発表はないものの、11月の放送終了後に映画で完結する、という報道もあり、それが本当なら“冷めた”という視聴者が多いのもうなずけますよね」
第2シーズンの平均世帯視聴率は初回の18・8%から第16話(第2シーズンの6話)で15・0%にダウン。しかしここに来て、救世主が現れた?
「主役の乃木、別人格のFに続き、秘密組織のメンバーであるリュウ・ミンシェンと3役を演じる堺雅人さんがとにかく楽しそう。6話でのセリフ“私に嘘はつかないでぇぇぇ”は早くもネットミーム化して人気となっています。堺さんの怪演見たさに戻ってくる視聴者も多いのでは」
全24話の『VIVANT』はまだ中盤。この先どんなどんでん返しが待っているのか。
