回転ずし大手チェーン店「くら寿司」と「ちいかわ」のコラボをめぐり、景品の不正な取り扱いが発覚し、9月6日からキャンペーンが中止に。これに伴い同社は2日間限定で全品10%オフを実施したが、SNSでは「求めているのは値引きではない」との声があり……
くら寿司×ちいかわコラボが物議
回転ずし大手チェーン店「くら寿司」と「ちいかわ」のコラボキャンペーンをめぐる一連の騒動が、さらに波紋を広げている。
8月21日からスタートした今回のコラボでは、「ビッくらポン!」の景品として限定フィギュアなどが登場。ところが開始後、SNSでは「何度挑戦してもフィギュアが出ない」といった投稿が相次いだ。
なかには、1万8000円分を食べて17回抽選に当たったものの、フィギュアが1個も出なかったという報告も。その一方、フリマサイトでは景品のコンプリートセットや複数個をまとめた出品などが目立ち、「従業員が不正に抜き出しているのでは?」と疑問視する声が広がった。
こうした疑惑を受け、くら寿司は9月2日、SNS上で指摘されている「ビッくらポン!」コラボグッズの不適切な取り扱いについて、事実関係を調査していると公表。景品は鍵付き倉庫で保管し、複数名で開封・補充するなど厳正に管理していると説明していた。
しかし、9月5日、同社は「当社の従業員による不正行為が判明した」と発表。今月30日までの予定だっただが、翌6日からコラボキャンペーンを中止に。フリマサイトへの景品の大量出品などを受けて調査した結果、1つの店舗で従業員による景品の横領が発覚したということで、警察への対応も相談しているという。
「全品10%割引」の対応に批判
そして、コラボ終了に伴う「お詫びの気持ち」として、くら寿司が打ち出したのが、9月6日、7日の2日間限定となる「全品10%割引」。
ところが、これが新たな火種となった。
《割引とかほんまどうでもよくて、消費者が求めてるのは横領した従業員に対して厳しい処分を下して再発防止策として公にする事》
《当たりの無いびっくらポンを回し続けた人への返金対応は?》
《ただの販売促進にしか見えなくてドン引き》
など、SNSでは、厳しい声が相次いでいる。
「10%オフ自体は、利用者にとって損のない対応です。ただ、今回問題になっているのはコラボが早く終了したことだけではありません。
景品を目当てに何度も『ビッくらポン!』に挑戦した人もいる中で、従業員による不正が発覚したとなれば、“自分たちが費やしたお金はどうなるのか”と疑問を持つのも無理はないでしょう」(グルメライター、以下同)
人気キャラクターとのコラボは、ファンにとって食事だけでなく、限定グッズを手に入れることも含めた体験だ。
「だからこそ、必要なのは値引きだけではなく、どのような不正が、なぜ起きたのかをできる限り明らかにし、具体的な再発防止策を示すこと。コラボの早期終了に対するお詫びと、景品の不正行為に対する対応は、分けて考える必要があります」
問われているのは値引き率ではなく、くら寿司が今回の騒動にどう向き合い、失われた信頼をどう取り戻していくのか。その姿勢こそが、いま消費者が求めている「お詫び」なのかもしれない。
