1996年のドラマ『踊る大捜査線』制作発表時の織田裕二と柳葉敏郎

 9月18日、織田裕二主演の映画『踊る大捜査線 N.E.W.メトロポリスを駆け抜けろ!』がいよいよ公開される。

「踊る大捜査線は1997年にフジテレビ系で放送された連続ドラマから始まったシリーズ。警察組織の内情をリアルに描く一方、織田さん演じる青島俊作のモッズコート姿など、当時の流行を取り入れたスタイルで人気を集めました。劇場版も“事件は会議室で起きてるんじゃない!”など数々の名ゼリフが生まれ、社会現象を巻き起こしました」(スポーツ紙記者)

 14年ぶりとなる新作映画だが、9月5日、劇場版第3作の再放送後に織田と新キャストの趣里、白洲迅によるSPトークがオンエアされ、続編までの意外な経緯が明かされた。

「織田さんによれば、2024年3月に『踊るプロジェクト』として、柳葉敏郎さん演じる室井慎次を主人公にしたスピンオフ作品が発表された際、織田さん自身は事前に知らされておらず、ニュースを見て初めて知ったそうです」(テレビ誌ライター、以下同)

 室井はキャリア官僚として、現場主義を貫く青島とたびたび衝突しながら共闘してきた人物。組織を動かす管理側と、現場を重んじる青島という対照的な立場から物語を牽引した“もう一人の主人公”ともいえる存在だ。

新作出演を柳葉に打診していた

「SPトークが放送された翌日には、公式サイトで製作過程を記録したプロダクションノートも公開。そこでも、一度は幕を閉じたシリーズが、『室井慎次』の新作をきっかけに織田さんとスタッフが再び動き出し、今作の製作に至った経緯が明かされています」

 ほかにも織田は「ずっと青島と室井さんって、二輪みたいに縦軸を担っていたわけで」と、室井の存在の大きさを熱弁。新作への出演を柳葉に打診していたことも明かしたが、かつて2人の間にささやかれた関係性からは信じがたい話でもあった。

「織田さんと柳葉さんの間には、かねて不仲説が流れていました。2007年には柳葉さん自身が新聞のコラムで、織田さんからの演技のダメ出しなどに腹を立てたエピソードを告白。本人の口から衝突が語られたことで、現実味を帯びる形にもなったんです」(前出・スポーツ紙記者)

 その後も劇場版が公開されるたびに不仲説は再燃し、“現場でほとんど口をきかない”“2人の共演シーンが削られた”などと報じられていた。

踊る大捜査線N.E.W.のオリジナルメンバー解禁(公式Xより)

「以前の織田さんは、とにかくカメラ映りを気にするタイプ。本編の映像についても編集の領域にまで踏み込んでチェックしていたといいます。一方の柳葉さんは、きっぷのいい兄貴肌。繊細で細部までこだわる織田さんとは正反対だったのかもしれません」(芸能プロ関係者)

 共演者の目には2人の関係はどう映っていたのか。連ドラから映画、スピンオフまでシリーズを通して刑事課暴力犯係の係長・仙波を演じた前原実はこう振り返る。

「現場で、織田さんと柳葉さんの間にバチバチした空気はまったく感じませんでした。キャスト同士も和気あいあいとしていましたし、私も織田さんとは気さくに会話を交わしたことがあります」

“もう『踊る』は続けられない”

 大変な撮影もあったが、それ以上に楽しい思い出が多かったと語る。

「ドラマが始まった当初は、銃撃戦がほとんどない警察ドラマで、ここまで人気が出るとは思っていませんでした。それが回を重ねるごとに反響が大きくなり、現場も盛り上がっていった。映画などで集まるたび、同窓会のような気分でした」(前原、以下同)

 新作には出演しない前原だが、シリーズが続くことを願っている。

「2004年に和久さんを演じたいかりや長介さんが亡くなったとき、“もう『踊る』は続けられない”という空気がありました。でも、その後も作品は続きましたからね。キャストがかわっても、ずっと続いてほしいと思っています」

 織田と柳葉が引っ張ってきた『踊る大捜査線』シリーズ。対照的でありながら、表裏一体のように作品を支えてきた2人の物語が、再び動き出す!