「2人での仕事はいつも楽しいしうれしいです」と語る加藤茶・綾菜夫妻(写真提供/加藤綾菜)

 45歳もの年の差婚で話題となったおふたりも、今年で結婚16年目。今も変わらずラブラブで、加トちゃんへの愛情は増すばかりとか。「私の趣味は加藤茶です」と言い切る綾菜さんに加藤家の日常を届けていただきましょう。

 先日、神奈川県の川崎市で、夫婦そろって講演会に参加させていただきました。

 テーマは「家族で介護について考える〜“介護”を学んで気づいたこと〜」。

経験しないとわからない介護

介護をひとりで抱え込まず生きていける世の中になるといいですよね(写真提供/加藤綾菜)

 私は介護について学び、資格も取得しました。でも実際に家族の介護を経験してみると、「知っていること」と「経験すること」はまったく別のものだと痛感しました。病気には、「きっとよくなる」「治ったらまたあそこへ行こう」と、回復を信じて希望を持てる瞬間がありますよね。

 でも介護は少し違います。年齢を重ね、今まで当たり前にできていたことが、少しずつできなくなっていく。その現実を前にすると「どうしてこうなってしまったんだろう……」と、心が追いつかない日もあります。

 だから私にとって介護とは、「どうしてこうなったんだろう」という気持ちを、「今までありがとう」という感謝へ少しずつ変えていく時間なのだと思うのです。

 そして、その第一歩は「老い」を受け止めること。簡単なことではありません。大切な人だからこそ、いつまでも元気でいてほしい。できていたことができなくなっていく姿を見るのは、本当に切ないものです。それでも、できなくなったことを数えるのではなく、今できることを見つめたい。

 今日、一緒に笑って過ごせることを大切にしたい。そんなふうに思えるようになりました。この日は加トちゃんも隣にいてくれて、やっぱり隣にいてくれると心強いし、会場も一気に盛り上がります。皆さんが笑顔になってくださる姿を見て、私もホッとしました。家に帰ってから、しっかり感想も言ってくれました。

 結婚して15年。病気や入院など、本当にいろいろなことがありました。だからこそ今、こうして夫婦で同じ舞台に立てることは決して当たり前ではないんだと、改めて感じました。一緒にいられる時間に感謝したい─そんな一日になりました。

 そして別の日は、タレントの前川ゆきなちゃん、歌手の木根さおりちゃんと一緒に大好きなモナキのコンサートへ。私はモナキがデビューする前から応援しています。一生懸命に夢を追いかける姿を見るたびに胸が熱くなり、「私も頑張ろう」と背中を押されます。この日もたくさんのパワーをもらって、汗だくになりながら応援し、思い切りストレス発散してきました。何歳になっても、誰かの頑張る姿は人に力をくれますよね。

 老いを受け止めることも、夢に向かって進むことも、どちらも「今」を一生懸命生きること。そんなことを、しみじみと感じた夏でした。

かとう・あやな
2011年に加藤茶と結婚。夫を支えるため「介護職員初任者研修」、「介護福祉士実務者研修」を修了。