来年2月公開の映画『リバイアサン』で主人公・一ノ瀬カズマを演じる、なにわ男子の道枝駿佑。過去に同グループの高橋恭平と大橋和也もドラマで「一ノ瀬」姓の役を演じたことがあり、ファンの間では《なにわ男子さん、一ノ瀬役もらいすぎ》などとXで盛り上がっている。
ほかにもNHK朝ドラ『風、薫る』の一ノ瀬りん(見上愛)、『ラストノート』(フジテレビ系)の一瀬葵(内田有紀)、10月スタートの火10ドラマ『いろはの恋は時代をかける』(TBS系)でSnow Manの向井康二演じる役が「一ノ瀬生琉」。いくらなんでも「一ノ瀬」さん、多すぎでは? 漫画家でテレビウォッチャーのカトリーヌあやこさんに聞いた。
急に来た!「一ノ瀬」
「ゲームや漫画、アニメの登場人物に多い名字なんです。『リバイアサン』の原作も漫画だし、『NANA』の一ノ瀬巧をはじめ、ゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』や『うたの☆プリンスさまっ♪』にも一ノ瀬さんが出てきますが、どのキャラクターも頭脳明晰で容姿端麗。そんなイメージの刷り込みで、私たちは無意識にカッコいい人物を想起してしまうのでは」
ポップカルチャーで浸透した「一ノ瀬さん」が、タイムラグを経て実写版ドラマなどへと流れ込み、渋滞を起こしているのがまさに今、とカトリーヌさん。
「『かっこいいと思う名字』のアンケート(※)の上位は神宮寺、道明寺、西園寺などで、一ノ瀬も6位にランクイン。漢字3文字の名字って、どこか名家を思わせる独特の気品と華やかさが漂いますよね」(カトリーヌさん、以下同)
語源をたどれば「一ノ瀬」は、最上流にある一番目の浅瀬(急流)を意味する。長崎県や佐賀県などに比較的多い名字だそう。
「水辺を連想させる爽やかさや“一”や“ノ”という直線的でシンプルな文字がもたらす視覚的な美しさも特徴的。例えば『風、薫る』の一ノ瀬りんは、武家出身で凛としたたたずまい、一本芯が通った性格などが、名前からも演出されている感じがします」
実在の「一ノ瀬さん」である、元アナウンサーで佐賀県議会議員の一ノ瀬裕子さんにも話を聞いてみた。
「確かに最近、急に “一ノ瀬、来た!”感はありましたね。一ノ瀬という役名から醸し出される何かが、今の時代に求められているのだと思います。
昔から周りに同じ名字がおらず唯一無二だと思っていたので、名前の魅力に気づいてもらえたのかな。仕事では、通称として『一ノ瀬』を使い続けています。結婚時に名字をどうするか、当時勤めていたテレビ局の先輩たちに相談したのですが、みんな口をそろえて『一ノ瀬がいい!』と。まだ通称が珍しい時代、私以上に周りの方の思い入れが強かったんですね。小さいころから『一ノ瀬』と呼ばれるたびに、どこか背すじが伸びるようなキリッとした気持ちになれる、そんな名前ではありました」(一ノ瀬さん)
今後も漫画などの実写化ドラマで大西流星、長尾謙杜、西畑大吾、藤原丈一郎の4人が続き、なにわ男子で「一ノ瀬」コンプリートなんてことも?
※ねとらぼ『【30代以下に聞いた】最高にかっこいいと思う「名字」ランキングTOP23! 第1位は「神宮寺」【2024年最新調査結果】』(2024年7月1日公開)
