ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

 東京ディズニーリゾートで10月から1デーパスポートの最高価格が引き上げられ、9月からはプレミアアクセスも一部値上げ。一方、USJでは子ども1人分が無料になる期間限定パスを販売。家族のお出かけをめぐり、両パークの“価格戦略”に違いが出ていて……。

家族でディズニー1日の総額が10万円に

「家族でディズニー」が、ますます“特別な一日”になりそうだ。

 東京ディズニーリゾートでは2026年10月から、1デーパスポートの価格帯が変更される。これまで大人料金は9400円、9900円、1万900円と上昇してきたが、新たに1万1900円と1万2400円の価格帯を設定。10月10日は1万1900円、11日には1万2400円となるなど、最高価格が引き上げられる。

 しかも、負担が増えるのは大人だけではない。

 これまで大人料金が上がっても、4歳から11歳である小人料金の最高価格は5600円だった。しかし、10月から新設される価格帯では、小人料金は300円アップの5900円に。さらに気になるのが、パーク内での“追加料金”だ。

 9月1日からは、有料の「ディズニー・プレミアアクセス」も一部値上げ。人気アトラクションの「美女と野獣“魔法のものがたり”」「ソアリン:ファンタスティック・フライト」「アナとエルサのフローズンジャーニー」は2000円から2500円に、「センター・オブ・ジ・アース」は1500円から2000円となった。

 家族4人で入園すれば、チケット代だけでも4万円近くになるケースがある。そこに人気アトラクション2つ分のプレミアアクセスを購入すれば、プラス2万円近い出費に。食事やグッズまで考えれば、テーマパークで過ごす1日の総額が8〜10万円に届いてしまうことも。

「テーマパークは、入園料だけを見て“高い・安い”とは判断でないところが難しい。お子さん連れなら、せっかく来たから人気アトラクションにも乗りたい、キャラクターグッズも買いたい、食事もしたいとなる。

 入園料に加えて、どこまでお金をかけるかで総額が大きく変わります。特に有料の優先体験を利用する場合、家族全員分となると負担感はかなり違ってきます」

 そんな中、対照的な施策を打ち出したのがユニバーサル・スタジオ・ジャパンだ。

ディズニーとは対照的なUSJ

 9月14日から販売が始まった「ホリデー・キッズフリー・パス」は、25周年を記念した期間限定のチケット。大人1名と一緒に入場する4歳~11歳の子ども1名分が無料になるもので、価格は8400円~。対象入場期間は11月13日から12月30日までとなっている。

子どものチケット代が無料になりお手頃になった『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン』(公式HPより)

 さらにUSJでは、このパスを利用する家族を対象に、大人向けの食事メニューを注文するとキッズセットが半額に。チュリトスは3本購入すると安い1本が半額、ポップコーンバケツやドリンクボトルも2個購入すると安いほうが半額になる。対象ホテルでは、子どもの宿泊料金が無料になる優待も用意されるという。

「チケットだけでなく、パーク内での食事や買い物、宿泊まで含めて家族の負担を抑えようとしている点が特徴的。もちろんディズニーには、ディズニーにしかない世界観がありますし、それを目当てに行くファンも多い。

 ただ、家族で出かける場合は“いくら払えば、どこまで楽しめるのか”という視点も重要。子ども1人分のチケットを無料にするUSJの施策は、単純に金額以上のインパクトがあると思います」

「高くても、ここでしかできない体験がしたい」というディズニーと、「家族で楽しむための負担を少しでも抑えたい」というUSJ。大型テーマパークをめぐる価格競争が激しくなる中、家族連れの財布により優しく映るのは、果たしてどちらだろうか……。