9月13日に投票がおこなわれた沖縄知事選で、新人の古謝玄太氏が現職の玉城デニー氏に約14万票の大差をつけて勝利した。辺野古移設を容認する保守派として支持を集め、沖縄の日本復帰後、最年少となる知事への就任が決まった。
日本共産党・田村智子委員長の指摘
古謝氏当選により、自民党は12年ぶりの県政奪還となる。高市早苗首相は取材に対し、「経済成長を求める沖縄県民の意思が反映された選挙だった」「新しい知事としっかり連携し、沖縄経済を強くするために力を尽くしたい」とコメント。鈴木俊一幹事長も「政権基盤をより安定するものができたと思う」と述べた。
「一方で日本共産党の田村智子委員長は、自民党による選挙への“異常な介入”があったと指摘しました。玉城氏に対し“誹謗中傷、デマという卑劣な攻撃がSNSを通じて大量に繰り返しおこなわれた”と批判しています。さらに玉城氏本人も“不利な戦いだった”と振り返り、“政府丸抱えの圧力に、非力である者がどう立ち向かっていくかということはこれからのテーマだ”と硬い表情で語りました」(政治部記者)
そして投票から一夜明けた14日、政府は来年度沖縄振興予算を3000億円超に増やす方向で調整に入ったことが報じられた。古謝氏が掲げる経済振興を政権として後押しする形となる。このことについて聞かれた田村委員長は、「なんと情けない政権なのかと思いますね」と涙ながらに反発。「勝利したら手のひらを返して」と怒りをあらわにした。
「野党議員らの厳しい声は止まりません。共産党・山添拓氏は“あまりに露骨な沖縄への侮蔑的態度”だとし、“辺野古容認に転じたご褒美”のようだと指摘。立憲民主党・杉尾秀哉氏も“あまりにもやり方が露骨すぎる”とし、共産党の志位和夫議長もXで“国の予算は首相の私物ではない”と痛烈に批判しました。
さらにX上では、立憲民主党の小西ひろゆき氏が“地方自治の真逆の地方支配の政治”と投稿。れいわ新選組の山本ジョージ氏も“露骨なやり方で、首長を屈服させようとする現政権”としたうえで、古謝県政が“政府のいいなりとなることが予想されます”と強い懸念を示しています。政府による沖縄県政への介入に強い危機感をあらわにしました」(前出・政治部記者)
予算配分に集まる賛否
政府の対応に、ネット上でも《政府が好き嫌いで地方予算を増減していいのか》《あからさま過ぎて引く》などと批判の声が相次いだ。
しかしその一方で、
《政策が変われば予算が変わるのは当たり前だと思います。これまでは、ただただ移設を反対するだけの県政だったのに対し、移設を前提とした政策を打ち出す県政に代わるのです。移設のスケジュールが立てやすくなればかかる費用も見えてるし、移設後の跡地利用計画だって具体化してくるはずで、予算が増えるのは当然のことです》
《辺野古移設に動きだせば、周辺整備で予算が必要だからでしょ》
《玉城県政では何に使われるかも解らなかったので減らしていたのでしょう。他の知事なら当然増える事はあるでしょう》
《とにかく、沖縄振興予算がどのように使われようと、沖縄県民や日本国民が納得するような使い方をしてくれることを期待します》
など、予算増額を肯定的に受け止める声も寄せられている。増額された予算は、果たして沖縄県民の暮らしをどう変えるのだろうか。
