左から、福岡県議会の蔵内勇夫元議長(公式サイトより)と服部誠太郎知事(本人のXより)

《福岡県庁は変わります ―改革の地図―》

 信頼回復に向けた“生まれ変わり”の誓い。その直後、またしても呆れた県政の実態が明らかになった――。

福岡県庁の“宣誓文”に怒りの声

 さまざまな金銭問題の発覚が相次ぎ、世間を大きく騒がせた福岡県。発端となったのは、県議会の正副議長ポストを巡る金銭授受疑惑だった。続いて、熊本地震の直後には政治資金パーティーを開催して大炎上。さらに、被災者が避難生活を強いられている中、蔵内勇夫元議長が海外視察から帰国した際に「ネパールは天国だった」と発言したことも火に油をそそぐ形となった。

「蔵内氏に対しては“辞職勧告決議案”が提出されたものの、同氏の元秘書・林泰輔県議による緊急動議で採決は中止に。林県議の実家である旅館『泰泉閣』への不買運動が起きるなど、大きな非難が集まりました。最終的に蔵内氏は議長職だけでなく議員自体も辞職しましたが、県議会は議員連盟に対する補助金を、毎年度1200万円を上限に30年以上にもわたって予算計上してきたことも発覚。一連の問題によって、議会の信頼は地に堕ちたと言っても過言ではないでしょう」(政治ジャーナリスト)

 そして9月14日、福岡県庁の公式X(旧ツイッター)がポストしたのが冒頭の文。投稿には《県政を巡り皆様からの疑念や不安を招いたことを心からお詫びいたします》との謝罪に加えて、《県政を抜本的に改革し信頼回復へ全力を尽くしてまいります》との宣誓が記されているが……。

「投稿のリプライ欄には、“謝るだけでは納得出来ません。市県民税をこの先数年無しにするなど、県民に税金を返してください”“好き勝手使ってきてごめんで終わり?誠意を見せろ。金を返せ”“信頼?税金返してください。それやらんで信頼なし”“税金納めなくてこちらが詫びたら免除されますか?納めなくて良いですか?”など、怒りの声が殺到しています」(全国紙政治部記者)

1人20万円の「夕食会」を公費で負担

 県民を憤慨させた福岡県庁のポスト。さらにその翌日、15日には驚きの新情報が公開された。

「昨年11月に行われた、フランス・パリでの海外活動。5日間で5030万円に上る高額な費用に大きな批判が集まっていましたが、この活動で蔵内氏と県議4人が出席した夕食会において、1人20万円の参加費用を県が公費で負担していたことが、地元紙『西日本新聞』によって報じられました。

 福岡県の海外訪問は5年間で計23回行われ、その支出は3億3700万円にも及ぶことが発表されていました。このうち15件で県議も同行し、県が航空券や宿泊費などを負担。服部誠太郎知事は会見で“慣例を見直せなかったことについて反省している”と述べましたが、2024年5月のハワイ訪問では知事が1泊12万円超、職員が10万円を超えるリゾートホテルに宿泊していたことが分かっています。これらが適切な支出だったかについて、現在は第三者による評価が行われています」(同・政治部記者)

パリの海外活動で、左から福岡県議会の蔵内勇夫前議長と服部誠太郎知事(LaListe公式Facebookより)

 新たに暴かれた、県議会議員による生々しい“贅沢旅行”の子細。県民からは「県民の血税で飲むワインは格別でしたか?」「ただの税金グルメツアーと利権じゃねぇか!」「一人夕食会20万円って異常な値段 一体どのようなコース料理をどこで食べたのでしょう?」「まだまだ隠してるのに“改革”とか言われても信用できるわけない」など、批判が殺到している。

 なお、県庁の“宣誓文”には《改革の現在地を示すページを開設しました 進捗も随時発信しますので、ぜひご覧ください》とのアピールも記されている。今後、発信される内容は果たして――。