羽月隆太郎との仲良しショットを投稿していた広島・矢野雅哉(公式インスタグラムより)

 “ゾンビたばこ”騒動に揺れる広島東洋カープに新たな“疑惑”が報じられた。5月に執行猶予判決を受けた元カープの羽月隆太郎(26)が、TikTok生配信で告白していた“傷害事件の加害者”である先輩選手を『週刊文春』が実名で明かしたのだ。

 羽月は当時、自身が指定薬物「エトミデート」、いわゆる“ゾンビたばこ”に手を出した一因として、「先輩と険悪になったことでチーム内で孤立し、いわゆる仲間外れのような状態になっていた」ことも示唆。その上で、

「先輩の言うことは絶対という雰囲気がありました。体質的にお酒が飲めない僕でも飲まなけれ ばならない空気がありました。飲んで寝てしまった際にはライターで炙ったフォークを首に当てられたこともあり、その傷は今でも残っています」

 かつて先輩選手“A”から「イタズラ」や「パワハラ」では済まない、「傷害」とも言える行為を受けたことも告白。今回、文春はこの“根性焼き”事件の詳細を伝えたわけだが、背景には”引き金”となる、羽月による先輩への“不敬”があったとも。主に関西地方のチームを取材するスポーツライターが事情を話す。

Aさんからレギュラーを取る

「“事件”が起きたのは2023年1月、Aと羽月ら数人の選手によって行われた静岡県・清水庵原球場での合同自主トレと見られています。メンバーとして、“ゾンビたばこ”関与が疑われ、今なお3軍生活を送る矢野雅哉(27)も参加しています。

 前年に自己最多の44試合に出場し、Aがコロナ感染で抹消された際には打役を任されるなど頭角を表し始めていた羽月。球団からも、ファンからも“ポストA”として次期カープの主力候補として期待されたシーズンでした」

 自身も手応えを感じていたのだろう。プロ4年目のシーズンを迎える、静岡での合同自主トレで報道陣から目標を聞かれると、「一番はAさんからレギュラーを取ること」と本人を前に宣言してみせた羽月。

広島カープ・菊池涼介選手のマネジメント会社『sfida』公式インスタグラムより

「プロである以上、先輩後輩に関係なくレギュラーをとりに行くのは当たり前で、かつてはAも実力でその座を揺るぎないものにした選手。羽月も“宣戦布告”する一方で、“全部がすごい”“引っ付いていきたい”とリスペクトは忘れませんでした」(前出・スポーツライター)

 ここまではよく聞かれるプロ野球選手の先輩後輩の話だが、少々饒舌になりすぎたのか、羽月の口からは余計なひと言も漏れてしまう。

先輩への“不敬”発言が発端か

「Aさんもずっと出来るわけじゃないと思う」

 確かに当時、ベテランとして多少の衰えも見え始めていたA。羽月に悪気はなかったのだろうが、プロ野球選手として“先が見えた”とも受け取れる、先輩への“不敬”にも思える発言にカチンときても無理はない。

 約2週間行われた静岡での合同自主トレだったが、その間の夜の席で“事件”が起きてしまったということか。

 翌2024年1月、Aは同じく清水庵原球場で矢野、前川誠太(23)、他チーム選手を含む6人と合同自主トレを行うも、そこに羽月の姿はなかった。“仲間はずれ”にされた心の隙間に入り込まれたのか、“ゾンビたばこ”騒動は羽月自身の至らぬ発言が招いたのかもしれない。