50代以上男女に聞いた「好きだった昭和のアイドル」ランキング

 今や日本を代表する文化の1つとなった「アイドル文化」。その礎を築いたのは、昭和の「アイドル黄金期」と呼ばれる時代に登場したスターたちだ。個性的で才能溢れる女性アイドル、男性アイドルが次々に出現したこの時代に、最も輝きを放っていたのはどのアイドルなのか。そこで全国の50歳以上70歳以下の男女500人を対象に、「好きだった昭和のアイドル」についてアンケートを取った。

第10位は菊池桃子

菊池桃子

 1984年に映画『パンツの穴』でヒロイン役として役者デビューし、同時に『青春のいじわる』をリリースして歌手としてもデビューした菊池。清純派アイドルとして人気を博し、1985年には17歳で日本武道館公演を成功させた。これは当時の最年少公演記録だ。そんな菊池の魅力は、「どこにでもいそうで、どこにもいない」という独特のオーラ。清楚で透明感のある歌声も、その爆発的な人気を支えた。

《一時期あの声にはまった。いつもカセットテープを耳元で流しながら眠ったものでした》(東京都・70歳・男性)

《他のアイドルにはない普通っぽさ、どこにでもいそうな少女でありながら、オーラのある可愛らしさがあったから》(千葉県・61歳・男性)

第9位は河合奈保子

すました表情の河合奈保子。高い鼻ときれいな肌が美しい

 1980年に『大きな森の小さなお家』で歌手デビュー。『スマイル・フォー・ミー』や『エスカレーション』といった大ヒット曲の数々で注目を浴びた。当時はアイドル黄金期。周囲には伝説級のアイドルたちがひしめき合っており、河合はその頂点に君臨するタイプではなかったが、その中にあって今でも多くの人の記憶に残っているのは流石の一言。歌唱力の高さと天真爛漫な笑顔で、多くのファンを魅了した。

《明るくて健康的で歌がうまいから》(宮城県・62歳・男性)

《可愛くて歌が上手くて性格が良さそう》(東京都・62歳・男性)

第8位はチェッカーズ

チェッカーズ

 1983年にデビューした、メインボーカルの藤井郁弥(現・藤井フミヤ)を中心とする男性7人組ロックバンドだ。『ジュリアに傷心』『涙のリクエスト』や、80年代のツッパリブームを象徴する『ギザギザハートの子守唄』などで人気を博した。その人気は社会現象となるほど。当時、郁弥の前髪の中央だけ伸ばす髪型「フミヤカット」や、その独創的なファッションに憧れたという人は多い。

《ファッションやヘアスタイルが好きだった》(山梨県・59歳・女性)

《ちょっとやんちゃな所が良かった》(大阪府・59歳・女性)

第7位は薬師丸ひろ子

衰えることのない歌声を披露した薬師丸ひろ子(NHK公式SNSより)

 1978年に映画『野性の証明』で俳優デビュー。薬師丸ひろ子といえば忘れてはいけないのが1981年の主演映画『セーラー服と機関銃』だろう。映画の同名主題歌を歌唱して注目を集めた薬師丸は、その後も自らの主演映画の主題歌を歌唱するというスタイルで、数々の名曲を世に送り出した。俳優としても歌手としても確かな実力を誇る点が、今でも高く評価されている。

《セーラー服と機関銃を見てやられました》(愛知県・61歳・男性)

《俳優としても歌手としても個性的で魅力的な実力派だと感じる》(宮城県・57歳・女性)

第5位には小泉今日子と松田聖子がランクイン

「若い頃より素敵」キョンキョンの近影に絶賛の声が相次いだ(公式インスタグラムより)

 1982年にデビューしたアイドルは「花の82年組」と呼ばれ伝説化している。その中心にいた1人が小泉今日子だ。キョンキョンの愛称で知られる小泉は、同年に俳優としてもデビューしており、数多の映像作品や舞台に出演している。可愛らしさだけでなく、役者としての実力と、“お人形さん”的なアイドルにはならずセルフプロデュースで道を切り開いてきた姿勢に対する評価の声が上がった。

《可愛くて様々なドラマに出演していた》(兵庫県・67歳・男性)

《カワイイだけじゃなく、セルフプロデュースができる》(千葉県・60歳・女性)

ハワイハネムーンで報道陣の前で堂々と抱擁する松田聖子と神田正輝(1985年6月)

「永遠のアイドル」といわれる松田聖子は、1980年に『裸足の季節』でデビュー。同年に発売した『青い珊瑚礁』の大ヒットをきっかけに、一躍トップアイドルとなった。人気の理由は、爽やかで澄んだ歌声と歌唱力・表現力の高さ。

 そこに楽曲のクオリティの高さが噛み合い、爆発的な人気に。男女問わず多くの人に愛され、女性の間では「聖子ちゃんカット」が大流行した。今でも、当時のブームが強く胸に残っているという人は多いようだ。

《松田聖子の髪型をマネしていました》(山梨県・62歳・女性)

《男女を問わずみんな好きだったような気がする。メロディーが歌いやすく好きだった歌が多い》(愛知県・66歳・女性)

第4位は山口百恵

山口百恵

 1972年にオーディション番組『スター誕生!』(日本テレビ系)で注目を浴びた山口は、1973年に映画『としごろ』で芸能界デビューし、同年に同名の曲で歌手デビューも果たした。自立した女性像を歌うかっこいいアイドル、実力派シンガーとしての評価が高い印象。日本を代表するトップスターとして君臨しながら、1980年の日本武道館公演を最後に僅か21歳ですっぱりと引退した高潔さが胸に残っているという人も多数見受けられた。

《歌唱力がすごいの一言。年齢に見合わない大人の表情にものすごくひかれた》(愛媛県名・59歳・男性)

《引き際が素敵》(福島県・70歳・女性)

第3位は中森明菜

中森明菜

「花の82年組」を代表する伝説的な人物。可愛いアイドル路線とは一線を画すセカンドシングル『少女A』のヒットで一気に注目を集め、スターダムにのし上がった。その後も『セカンド・ラブ』や『飾りじゃないのよ涙は』など大ヒット曲を連発。1986年には、『DESIRE-情熱-』で日本レコード大賞を受賞している

 個性豊かで粒ぞろいのアイドルがひしめき合う中、どこか陰のある雰囲気と卓越した歌唱力・表現力で圧倒的な存在感を放っていた中森。寄せられた声の多くが、歌唱力と表現力を高く評価するものだ。

《歌唱力が圧倒的で、感情の表現が唯一無二、今聴いても色あせない。》(神奈川県・69歳・女性像)

《歌はうまいし、ルックスも文句なし。アイドル面もあったがシンガーの面で好きになった人。》(埼玉県・58歳・男性)

《抜群の歌唱力、表現力が同じ年にデビューしたかたより特別な存在でした》(和歌山県・65歳・女性)

第2位はキャンディーズ

キャンディーズ

 ラン(伊藤蘭)、スー(田中好子)、ミキ(藤村美樹)から成るアイドルグループで、当時「誰のファンか」という話題で家族や友達と盛り上がったという人は多い様子。1973年に『あなたに夢中』でレコードデビューを果たして以降、『年下の男の子』『春一番』『微笑がえし』など数々のヒット曲で世間を沸かせてきた。

 時代を代表する歌を送り出してきた点や、それぞれの歌唱力の高さを評価する声が多い印象。また、バラエティもこなせる3人のキャラクター性を評価する声も。愛されていただけに、1977年に人気絶頂の中で「普通の女の子に戻りたい」として解散したことは、多くの人にショックを与えた。

《3人のキャラクターがそれぞれとてもよかった》(静岡県・64歳・男性)

《歌の上手さ。バラエティに出演しておおぼけをかますなど、とにかく楽しい3人組だった。全盛期の解散がショックだった。》(神奈川県・66歳・男性)

《三人組のうち誰のファンかで仲間で盛り上がったのが50年前の良い思い出。》(東京都・67歳・男性)

第1位はピンクレディー

ピンクレディー

 ミー(未唯mie)とケイ(増田恵子)による女性デュオだ。1976年にデビュー曲『ペッパー警部』がいきなり大ヒットを記録。斬新な振り付けと子供でも覚えやすいメロディー、当時の女性アイドルのイメージを打ち砕くセクシーな衣装で空前の大ブームを巻き起こした。

 代表曲は『S・O・S』『渚のシンドバッド』『UFO』『サウスポー』など様々。寄せられたコメントを見ると、やはり特徴的な歌と踊りに関する声が目立つ。それほど、ピンクレディーの楽曲と振り付けはキャッチーだった。皆で真似をしたという体験が、今でも思い出として残り、ピンクレディーへの評価にも繋がっているようだ。

《踊りが大好きで、可愛くて覚えやすくて、最高のパフォーマンスの二人でした》(長野県・55歳・女性)

《男女問わず、歌や振りを覚えて踊り、歌っていた》(富山県・66歳・男性)

《新曲が出たら歌を覚えて踊りを覚えて学校で真似していた かっこいい、衣装も素敵 憧れでした》(広島県・60歳・女性)

 現代の「アイドル文化」や「推し活文化」の礎を作り、日本のエンターテインメントの発展に貢献してきた昭和のアイドルたち。その輝きは今でも多くの人々の心の中に残り続けている。現代のアイドルとはまた違った魅力を持つ昭和のアイドルたちの姿を、振り返ってみるのもいいだろう。

全国の50歳以上70歳以下の男女500人を対象に実施した「好きだった昭和のアイドル」ランキング

1位:ピンクレディー 63票
2位:キャンディーズ 41票
3位:中森明菜 40票
4位:山口百恵 38票
5位:小泉今日子 34票
5位:松田聖子 34票
7位:薬師丸ひろ子 22票
8位:チェッカーズ 21票
9位:河合奈保子 19票
10位:菊池桃子 16票

※インターネットアンケートサイト「Freeasy」にて9月、全国の50歳以上70歳以下の男女500人を対象に実施