くら寿司の「ちいかわ」コラボで、従業員による景品横領が発覚した問題。会社側は景品を適切に管理していたと説明する一方、現役従業員から「鍵のない倉庫や更衣室などに保管されていた」と証言が寄せられて……。
「くら寿司」公式発表との食い違い
人気キャラクター「ちいかわ」とくら寿司のコラボキャンペーンをめぐり、従業員による景品の横領が発覚した問題。8月21日からスタートしたキャンペーンでは、「ビッくらポン!」の景品としてフィギュアや缶バッジなどが用意されていたが、フリマサイトへの大量出品などをきっかけに、くら寿司が調査。
9月5日、従業員による不正行為が判明したとして、翌6日からキャンペーンを中止した。
もともとくら寿司は、《社内規定に基づき、景品の管理におきましては、原則、鍵付き倉庫内での保管とし、複数名での開封・補充および担当者を明確化するなど厳正な管理を行っている》と説明していた。
また今回の問題については、「1つの店舗」で従業員による景品の横領が発覚したと説明している。しかし、景品の管理状況について『週刊女性PRIME』に気になる証言が寄せられた。
「横領は1店舗のみという公表ですが、実際は複数店舗で行われた可能性が高いです」
と話すのは、くら寿司に勤務している現役従業員だ。さらに、「鍵付き倉庫内での保管としていた」という公式説明についても、こう続ける。
「鍵付きの場所での保管も嘘です。実際は、びっくらポンの景品も含め、景品は鍵のない倉庫、事務所、更衣室などに段ボールが積んであります。店舗で鍵が掛けられる場所は、小さな金庫のみ。小さな金庫に大量の湯呑みを入れることは不可能なんです。
ちいかわコラボに限らず、基本的に景品は佐川急便で届いたあと、鍵のない倉庫に保管しています。倉庫に置ききれない場合は、事務所、プレハブ冷凍庫、更衣室などに置くこともあります。いずれも鍵や防犯カメラはありません」
さらに今回の「ちいかわ」については、景品の量が多かったことで、通常以上に保管場所が分散していたという。
「従業員通用口の横や厨房の端など、あらゆるところに分散させて置いていました。もちろん鍵はありません。箱の封が空いているものもありましたので、横領されてもおかしくはない状態だったと思います」(くら寿司の従業員)
くら寿司は今回の問題を受け、景品の管理について「厳格な管理体制」を構築するとしているが、果たして実際の店舗ではどのような管理が行われていたのか。そこで、景品の保管場所や施錠の有無などについて、くら寿司に確認した。これに対し、広報担当者からは、
「管理状況の詳細につきましては、現在、社内及び関係各署と連携した調査中のため、申し訳ありませんが回答を差し控えさせていただきますが、景品の管理におきましては、店舗における管理・運用体制をはじめ、物流・流通形態を含めたプロセス全体を見直し、二度と不適切な取扱いが生じない厳格な管理体制を構築してまいります」
との回答があった。
つまり、今回寄せられた「鍵のない場所で景品を保管していた」という証言について、現時点でくら寿司側は具体的な事実関係を明らかにしていない。
表に出ていない過去の横領
さらに、ちいかわコラボだけではなく、過去のコラボキャンペーンをめぐる従業員の持ち出しについても言及がある。
それが、今年4月に実施した劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』とのコラボ。「ビッくらポン!」でも限定グッズを展開し、オリジナルグッズのプレゼントキャンペーンも複数回行っていた。
「以前のコナンコラボのときも同じです。私の知る限りでは、報道されていないと思いますが、社内の連絡ボードに張り出しがありました。従業員が何個かコナングッズの『ビッくらポン!』景品を持ち出していたのを記憶しています」(前出、くら寿司の従業員)
公式に示された「原則、鍵付き倉庫内での保管」という管理体制と、現役従業員が証言する「鍵のない場所での保管」。両者の間にどのような実態の差があったのか。現在進められている調査で、景品管理の実態がどこまで明らかになるのか注目される。
