第2次高市改造内閣に入閣した簗和生農林水産大臣

 9月17日、高市早苗首相による「第2次高市改造内閣」が発足。2025年10月の内閣総理大臣就任から早くも3度目となる、総理官邸ひな壇での記念撮影が行われた。要職に就く面々が汗を流すのは国民のためか、それともーー。

 初入閣となったのは藤井比早之総務大臣、関芳弘文部科学大臣、井林辰憲国土交通大臣、簗(やな)和生農林水産大臣、、笹川博義環境大臣、古川俊治デジタル大臣。そして規制改革担当大臣に任命された、日本維新の会・中司宏氏の7人。

 物価高対策に取り組む高市内閣において、国民が関心を寄せているのが「令和の米騒動」だが、満足な結果を残せたとは言い難いのが前農相の鈴木憲和氏。「おこめ券」配布の際には「有権者から評価いただいた」と自負したものの、国民生活の不安解消には至っていない。

 結果、コメ不足から一転して稀に見る“コメ余り”を引き起こし、新米の価格下落を食い止めるためか、昨年のコメを備蓄米として21万トンの買い戻しを発表。最後まで農家、卸売業者、JAのための仕事をして、その座を降りる事になった。

 そんな中で後任となった簗和生農相だが、ネットでは《こともあろうに裏金議員だしな。期待出来ない》との辛辣な意見も聞こえる。2024年の自民党裏金問題で、旧安倍派に所属していた簗農相も計1746万円の不記載があった“裏金議員”。党の役職停止6か月の処分を受けている。

 この一件について、入閣の際に報道陣から問われると「選挙を過去2回経て、地元でもしっかり説明責任を果たしてきた」と、“禊を済ませた”ことをアピール。選挙で国民からの真は問われたとして、「職責を果たしていきたい」と大仕事に意欲を見せたのだがーー。

応援演説では有権者の前で「ラブコール」

2026年2月の衆院選で、高市早苗首相からの応援を受けた簗和生農相(公式facebookより)

 裏金問題後に行われた2024年10月の衆議院議員総選挙では、対抗候補にわずか178差でかろうじて辛勝。高市旋風で自民党が歴史的大勝を収めた2026年2月の衆院選では、自民公認を受けながらも小選挙区でまさかの敗戦。比例復活で当選を果たしたものの、彼が言う「地元」で受け入れられたようには思えない。

 この衆院選では、高市首相も栃木3区に応援演説に来ている。簗農相の隣に立っては“ラブコール”を送っていた。

「やなちゃんにはずっとずっと私のわからないこと。特に農政についてわからないこと、いつもいつもアドバイスをもらってきた」
「もう、とにかく私の大事なやなちゃん。私の知恵袋のやなちゃん。いなかったら大変!本当に大変です!」

「私の大事なやなちゃん」と親しげに呼ぶ高市首相。どうやら、この時から“次期農相”としての期待をかけられていたのか、今回、晴れて初入閣を迎えたわけだ。

 鈴木全農相に続いて、自身の“好み”で選んでいるようにも思える高市人事。もちろん国民のために働いてくれる大臣であれば歓迎だがーー。