リクルートブライダル総研が、男女1652人を対象に実施した『恋愛観調査2014』によると、現在、20~40代未婚者全体で「恋人がいる」のは全体の26.5%で、「恋人がいない」のは73.4%という結果に。つまり、4人に3人は今、恋愛をしていないことになる。ここ数年、「草食系男子」など恋愛に関する消極的なキーワードが話題になるが、今、ネットでよく目にするのが“非モテ”と“こじらせ”。

 その違いについて、ジャーナリストの渋井哲也さんは、

「非モテとは、男女を問わず恋愛市場に乗れない人を指します。1970年代ぐらいから見合い結婚と恋愛結婚の逆転が起きたわけですが、以来、基本的に恋愛しなければ結婚もできないという人生のレールになってしまった。その入り口にすら立てないという人たちが非モテです」

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 一方、“こじらせ”はモテるかどうかだけにとどまらない「内面や生き方の問題」と指摘する。

「自己評価が低い問題とも言い換えられる。例えば、誰かが好きだと言ってくれたとき“こんな私を好きだなんて信じられない”と憤慨したり、外見をほめられても“人間性は関係ないのね”と思ってしまったり」

 その傾向は、ルックスや女子力のような“女らしさ”のかかわる部分で顕著に現れるという。

「この言葉が流行るのは、バリバリ仕事をこなすような男性化が求められる社会で、女性たちが疲れていることの表れなのでしょう」