阪神タイガース・藤川球児監督

 今季ワーストの7連敗を喫し、まさかの急失速となった阪神。投手陣を援護できない打線の停滞が重くのしかかり、首位を走りながらも暗雲が垂れ込め始めた。そんななか、試合後の指揮官が口にした“独特な表現”に対し、ファンの困惑が広がっている。

 9月15日、甲子園球場で行われた中日との一戦に1対4で敗れた阪神。チームは今季ワーストとなる7連敗となり、甲子園での中日戦3連敗は1998年以来という屈辱的な結果となった。同日に2位の巨人も敗れたため、優勝マジックは減ったものの、ペナントレースの行方は最後の最後までもつれそうな気配だ。

 この試合でファンをモヤモヤさせたのが、試合後の藤川球児監督による意図の掴みにくいコメントだった。打線の状態を問われた指揮官は、「自分たちに制限をかけながらする野球の中ですから、思い切りが薄れたりする苦しさもあると思いますけど、チームのためにやってくれていると思います」と独特な言い回しで返答。

 この謎なコメントに、ネット上では《何を言ってるのかわからないが、精神的に追い詰められているのはわかる》《難解すぎる!誰か解説してくれ》《ポエムみたいな敗戦の弁だな》《目が泳いでいるのが心配》といった困惑の声が寄せられている。

藤川監督は「いろいろあるんです」

「そもそもこの発言は『打線は上向いている?』という質問に対するコメントでしたから、阪神が戦術的な思惑、あるいは契約上の問題で選手起用に何らかの制限がある状態だと読み取れます。いずれにせよ、13日の中日戦では、サヨナラ機に25打席連続無安打の坂本誠志郎に代打を送らず、延長11回の熱戦の末、0―1で惜敗。

 15日の試合では4回裏1死満塁の場面で代打に打率1割を切る不振の糸原健斗を送り出し、結果は最悪のセカンド併殺打。藤川監督は『いろいろあるんです』と弁明していましたが、阪神0Bの掛布雅之氏が12日の巨人戦で中野拓夢を2番から6番に下げたことに疑問を呈すなど、采配が迷走している印象はぬぐえません」(スポーツ紙記者)

2026年6月1日、阪神タイガースの森下翔太選手がロッテ戦後、ストーリーに投稿した“謝罪”投稿

 藤川監督の奥歯に物が挟まったような言い回しの裏には、チーム打撃に徹しきれていない森下翔太への“暗黙の苦言”が隠されていると見る向きもある。

チームメイトの佐藤輝明とホームラン王争いをしている森下は、打席で大振りなスイングが目立ち、繋ぎの意識よりも個人のスイングを優先してしまう場面が見受けられます。選手であればタイトルが欲しいのは当然とはいえ、佐藤が本塁打を放った際に不快そうな表情を見せることもあり、優勝争いという大切な局面でチームが一丸となれていないことへの不満が指揮官の中にあったのでは。

 しかし、主力である森下を直接名指しで批判するわけにもいかない。7連敗という精神的プレッシャーの中で言葉を選んだ結果、あの分かりにくい発言につながったとも推察できます」(スポーツライター)

数字上は有利も…阪神の懸念材料

 巨人とのゲーム差はわずか1だが、マジックも点灯し、数字上では有利に見える。しかし、懸念材料も……。

「9月に入って絶好調のDeNA戦が多く残っており、雨天中止の影響で日程は非常に過密。17日から7連戦が始まり、投手陣の負担も大きくなります。広島戦でようやく連敗が止まったので、藤川監督も精神的に少し落ち着くことができたのでは」(スポーツ紙記者)

 藤川監督の言う「制限」が外れたとき、悲願の連覇達成の瞬間が訪れるはずだ。