ポケモンカード30周年記念パック(公式サイトより)

9月16日に発売されたポケモンカード30周年記念商品「30th CELEBRATION」。実店舗では購入制限が相次ぎ、メルカリも未開封品の出品を一時禁止するなか、ヤフオクとラクマは規制せず。定価7200円のBOXが高騰する中、両社の今後の対応を聞いた。

 9月16日に発売された、ポケモンカードゲームの30周年記念商品「30th CELEBRATION」。発売当日からコンビニなどで長蛇の列ができ、年齢や販売時間を制限する店舗も相次いだ。

ヤフオクの見解

 ローソンでは午前7時から販売を開始し、「お一人様1会計につき5パックまで」の購入制限を設定。店舗によって発売時間や購入数の制限を実施。転売目的での購入や、納品直後の来店、購入を目的とした店舗内・駐車場での待機などを控えるよう呼びかけた。

 実際、発売日にSNS上では外国人客を含む長い行列を撮影した投稿などが相次ぎ、入手困難ぶりが話題に。こうしたなか、フリマ・オークションサイトの対応も分かれている。

 メルカリは9月15日、「30th CELEBRATION」について、未開封の拡張パックと「30th CELEBRATION カードセット」全9種の出品を9月16日から一時禁止すると発表。禁止期間は「安心・安全な取引環境が確保できないと考えられる期間」としている。

 ところが、『Yahoo!オークション』と『楽天ラクマ』は、現時点で「30th CELEBRATION」そのものを出品禁止にはしていない。

 そこで、『週刊女性PRIME』は『Yahoo!オークション』に、なぜ出品禁止や価格制限を設けていないのかを聞いた。同社はまず、「30th CELEBRATION」を現時点で規制対象にしていない理由について、

「当社では、『転売対策ポリシー』に照らし、商品の特性や供給状況、市場動向などを総合的に検討しています。本商品についても、これらを踏まえて検討した結果、現時点では出品禁止や価格制限を行わないと判断しています」

 と説明した。では、発売直後から定価を大きく上回る価格で出品されるケースについて、どう認識しているのか。

「発売直後の商品が定価を上回る価格で出品されるケースがあることは認識しております。なお、個別の商品や出品価格に関する見解については、回答を控えさせていただきます」

 との見解を示した。

「10万円越え」定価の数倍の値段で購入される30周年のポケモンカード(Yahoo!オークションより)

 今後、価格高騰や買い占め、取引上のトラブルなどが確認された場合の対応については、

「今後も商品の供給状況や取引状況、市場動向等を注視し、取引環境への影響等を踏まえ、必要に応じて対応を検討してまいります」

 今後の状況次第では、出品禁止や価格制限などの措置を検討する可能性も残している。

 実際にYahoo!オークションを確認すると、定価を大きく上回る価格での取引が確認できる。「30th CELEBRATION」の拡張パックは1パック360円。

 1BOXが20パック入りの定価は7200円だが、1BOXで2万円2000円、6BOXで12万6000円などで落札された例が確認できる。定価と比べると3倍以上の値段だ。

ラクマ「慎重に検討」

 楽天ラクマにも同様に話を聞くと、同社はまずサービスとしての基本的な考え方について、

「『楽天ラクマ』では、利用規約の範囲内でお客様に自由に取引を楽しんでいただくために、不正利用でない限り、個人で所有しているものの出品・取引を行っていただくことは可能です」 

 と説明。ただし、すべての商品を無条件に出品できるわけではない。

「お客様に安心・安全にご利用いただくために、不正な出品については検知し、措置を講じています。

 偽造品や詐欺トラブルなど不正出品のリスクなどを総合的に判断したうえで、取引の健全性を確保することが難しいと判断する商品については、出品禁止を定めるルールを整備しています」

 気になるのは、「30th CELEBRATION」が今後禁止対象になる可能性だ。

「今後の出品禁止について対象商品は現時点では未定ですが、商品ごとの取引傾向などを鑑みて、お客様に安心・安全な環境でサービスをご利用いただくために慎重に検討してまいります」

5BOXで9万円…高騰している30周年のポケモンカード(楽天ラクマより)

 現時点で対象商品は決まっていないものの、取引状況によっては今後、対応が変わる可能性がある。Yahoo!オークション同様、ラクマでも定価を大きく上回る価格で取引されている。

 確認できた販売履歴では、5BOXが9万円でSOLD OUTとなった例があるほか、4BOXで7万8000円で売却された例も確認できる。

 ラクマは今後の取り組みについて、

「『楽天ラクマ』は引き続き、不正な出品・行為に対するパトロール体制の強化や検知ロジックの見直しを行い、お客様に安心してご利用いただけるプラットフォームの構築に努めてまいります」とした。

 発売直後の熱狂が落ち着いたとき、各サービスの対応と市場価格がどう変化するのか、引き続き注目される。