2026年シーズン開幕前に「ぶっちぎりの優勝」「打倒ソフトバンク」などと、就任5年目のパ・リーグ優勝を“公約”に掲げた新庄剛志監督。蓋を開けてみれば福岡ソフトバンクホークスに“ぶっちぎり優勝”を許した指揮官に、ファンは悲喜こもごもーー。
9月23日時点で2位の埼玉西武ライオンズと11.5ゲーム差、3位の北海道日本ハムファイターズとは12差と、圧倒的な強さでリーグ3連覇を果たしたソフトバンク。「打倒・小久保裕紀」と、小久保裕紀監督を名指しして挑んだ新庄監督だったが、早々にペナントレースの火を消してしまった。
2022年シーズンから6位、6位、2位、2位と着実にチームを成長させてきた新庄日ハム。そして満を持して臨んだ5年目のシーズン、「優勝」を公言して憚らなかった監督だけに自ら責任をとって辞任と思われたが、伝えられたのは来季続投。球団から水面下での続投要請があり、これを新庄監督が承諾したというのだ。
《新庄さん続投!? まじ!??! 俺としては嬉しい! 来年こそ優勝をお願いします》
《すっかり長期政権w ここまで立て直したのは新庄だし、新庄で優勝したいよなぁ》
《本当に新庄かっこ悪い。成績関係なしに新庄剛志にはとにかくかっこよくいて欲しかった。》
《何かもうBクラスにならないと新庄は 一生辞めなさそうなんよな》
Xでは日ハムファンだろうか、監督続投をめぐる賛否で2分。その反対派が次期監督として待ち望んでいたのが、
2軍監督に甘んじる稲葉篤紀氏
《稲葉にやらせないの? 代表監督で優勝経験もあってファームも優勝させたよ》
《稲葉はどうするんだろう。 五輪優勝監督が二軍監督を続けるってのもどうなのか》
《まだ日ハムがボロボロになる前に稲葉に譲るべきかなと思う。それが最後に新庄できる監督業としての仕事ですよ》
2019年の「WBSCプレミア12」、2021年の「2020年東京オリンピック」で野球日本代表「侍ジャパン」監督を務め、ファイターズ2軍監督としても2026年のファーム・リーグ東地区で“ぶっちぎり優勝”に導いた稲葉篤紀2軍監督。本来ならば、栗山英樹氏の後任として“内定”とまで言われていた稲葉氏だ。
国際大会でも優勝経験ある“名将”の就任発表を今かと待ち続けたファンだったが、現時点で実現に至っていない。その一因とされるのが、2020年9月に『週刊文春』が報じた、稲葉氏、そして彼の妻が起こしたとされるトラブル。スポーツ界の不祥事、トラブル事情に詳しい野球ライターによると、
「稲葉さんの妻・Aさんが、ベテランのB選手ら後輩3人の妻に対する“パワハラ”疑惑が浮上。日ハムの選手妻によるトラブルが報じられてしまったのです。ことの真相は明らかになっていませんが、稲葉さんも全くの無関係とも言えなかったためか、監督就任の話は次第にトーンダウン。
選手妻同士でのトラブルがあったのは事実でしょうし、球団としても“パワハラ”イメージはよろしくはない。すると2021年10月、“ビッグボス”こと新庄監督の就任が発表されたのです。球団として、騒動のほとぼりが覚めた頃に稲葉さんを起用したい思惑があったのかもしれません」
新庄監督誕生と同時に、球団が稲葉氏に用意したのはゼネラルマネージャーのポスト。2年連続6位とファンの期待を裏切るシーズンを送ると、2024年からは来季を見据えてか2軍で現場復帰した稲葉2軍監督。ところが同年から新庄・日ハムは2年連続で2位フィニッシュと、一転して優勝を目指せるチームに成長。
3年連続で観客動員数を伸ばす
2023年から開場した「エスコンフィールドHOKKAIDO」も、3年連続で観客動員数を伸ばしており、チームも優勝こそ逃したとはいえ、西武との2位争いが残っているものの3年連続Aクラスが決定。稲葉2軍監督の“一件”を差し引いても、続投を支持するファンが多いのも頷けよう。
「稲葉さんが“昇格できない”理由として、B選手との“不仲”を勘ぐる声も聞きますが、現状2軍に帯同することも多く、もちろん試合にも出場しています。つまり2軍監督の稲葉さんとも毎日のように顔を合わせているわけで、両者間ではすでに和解、いや、そもそもは誤解があったのかもしれません。
よって“昇格できない”わけではなく、球団としてはAクラスにいる以上、多くのお客さんが球場に足を運んでいる現状、わざわざ新庄監督を交代させる必要はないと見ているのだと思います。稲葉新監督の出番は、2027年シーズン以降にチームが優勝、もしくはBクラス転落となった時、ではないでしょうか」(前出・野球ライター)
来シーズン、新庄監督の“公約”は何になるのだろうか。
