阪神・森下翔太と佐藤輝明

 一時は7連敗を喫するなど不穏な空気も漂った阪神だが、リーグ連覇へのカウントダウンが進むにつれてチームの団結力はより強固なものとなっているようだ。その勢いを象徴するかのように、グラウンド上で見せた若き主砲たちの微笑ましいやり取りがファンの間で熱い視線を集めている。

阪神サヨナラ勝ちで森下翔太と佐藤輝明の間で意外なシーン

阪神タイガースの森下翔太

 9月21日に甲子園球場で行われたDeNA戦。2対2のまま延長戦にもつれ込んだ一戦は、11回裏1死から大山悠輔が放った17号ソロ本塁打によって、3対2で阪神がサヨナラ勝ちを収めた。死闘を制した歓喜のグラウンドで、ヒーローを祝福しようとナインが一斉になだれ込む中、ベンチから飛び出した森下翔太と佐藤輝明の間で意外なシーンが目撃される。

「ホームインした大山を中心に歓喜の輪が広がる中、森下は両手にペットボトルを持ち、先輩である佐藤だけに狙いを定めて背後から忍び寄ると、水を浴びせかけました。

 突然の不意打ちに驚いた佐藤が振り向きざまにキックを放って応戦したものの、森下はひるむことなく正面から再び追撃の水を照射。佐藤が思わず森下の頭を叩くなど、お互いに笑顔でじゃれ合う姿がカメラに捉えられていました」(スポーツ紙記者)

 この場面を巡っては、一部メディアで佐藤が森下にキックを繰り出している写真や動画が先行して報じられたこともあり、「佐藤の悪ガキぶり」が独り歩きする格好となった。しかし実際の映像を確認すると、森下のイタズラが事の発端であったことが判明。

 SNS上では「翔太くんがお水かけたのに対しての制裁ね」「テルちゃんに水をかけて追いかけ回し、返り討ちに合う森下」といった“ほっこりコメント”が相次いだ。

2人の関係性を危惧する見方も散見

 チーム内を巡っては、打撃の主軸を担う2人の関係性を危惧する見方も散見されていた。

「今季は佐藤と森下が打撃タイトル争いでも火花を散らしています。佐藤が本塁打を放った場面で、森下が不満げな表情を浮かべていたことが指摘されるなど、一部ではバチバチのライバル関係ゆえの“不仲説”が取り沙汰されることもありました。しかし、今回のグラウンドで見せた和気あいあいぶりを見れば、そうした噂が全くの杞憂であったことは明らか。ペナントのプレッシャーがかかる終盤戦において見せたあのじゃれ合いは、お互いを認め合っているからこその信頼関係の表れと言えます」(前同)

 9月24日地点で阪神の優勝マジックは「6」。連敗中は険しかった藤川球児監督の表情にも生気が戻ったように映る。

「翌22日のヤクルト戦でも、7対7で迎えた延長11回表に高寺望夢のホームランがスタンドに飛び込んだ瞬間、ベンチから飛び出した藤川監督が“ふぅ〜、助かった〜”とでも言うように腰からガクッと崩れ落ちていたのが印象的でした。指揮官、選手の一体感やチームの団結力がさらに強まったことが、連覇へ向けて再び前進した原動力となっているように見えます」(スポーツ紙記者)

 不安を払拭した猛虎が、栄冠へ向けてこのまま一気に駆け抜けるのか。