2027年のおせちは、昔ながらの「和食の詰め合わせ」から大きく変化。キャラクターとのコラボや肉料理を主役にしたもの、ラーメン付き、ひとり用など、自分の好みや家族構成に合わせて選べる商品が続々登場している。そこで、フードアナリストの吉岡杏奈さんに、今年注目したいおせちのトレンドを聞いた。
来春からは「伝統から個性へのシフト」
2027年の新春おせちのトレンドは?
「キャラクターコラボや肉オードブルなど、“自分好み”で選べるおせちが充実」(フードアナリスト 吉岡杏奈さん)
お正月の食卓を彩る「おせち料理」。かつては伝統的な和食の詰め合わせのイメージが強かったが、その概念は年々変わりつつある。販売がスタートした2027年の新春おせち商戦においてキーワードとなるのが、「伝統から個性へのシフト」だ。
「キャラクターや漫画、アニメとコラボした商品が、今年は特に多い傾向ですね。『推せち』とも呼ばれるようになりましたが、キャラクターコラボ系は特定のファン層だけでなく、3世代で楽しめるものとして定着しています。祖父母が訪れる孫のために購入するケースも多いのではないでしょうか」
そう話すのはフードアナリストの吉岡杏奈さん。アニメ『名探偵コナン』や『ハイキュー!!』のコラボ商品は毎年完売しているそう。加えて、今度の年末年始休暇は最大9連休となり、「巣ごもり」傾向も強くなりそうなため、大勢で楽しめるような、ファミリー向けのおせちも多く見受けられる。
「外食や旅行の代わりに、ちょっと贅沢なおせちを選ぶ消費者が増えています。私の個人的なイチオシは、伝統的な和食に飽きた層に向けた、『肉オードブル系』のおせちです」(吉岡さん、以下同)
ほかにもお雑煮や縁起物のふぐ料理、ラーメンがセットになった、お得感&満足感があるおせちも。別々に手配するよりも費用を抑えられ、食事の献立に悩まないですむという利点もある。
「最近では食の安全性を気にされる方も増えていて、『国産食材を使っているか』という質問が、おせちのメーカーや百貨店にあるそうです。国産をウリにしたり、産地を明記したおせちも多いですね」
試食用セットを販売するメーカーも
おせちは地方によって味つけが違うもの。高級なおせちでも、味つけが口に合わなかったり、おいしくなかったという経験をした人も多いのではないだろうか。
「最近では試食用の『おためしおせち』や、『お味見おせち』を販売している販売店も増えています。3千~4千円台のサンプルセットや、中にはワンコインで購入できるものも。楽天やぐるなびなどの通販サイトでよく見られ、購入前の検討材料として活用されています」
例えば、百貨店の大丸松坂屋では「おためしおせち」を期間・数量限定で販売(今年は終了)。販売開始後、数時間で売り切れとなったようだ。
「昨年に続き目立ったのが、少人数世帯や個食ニーズに対応した『ひとり用おせち』です。価格帯は5千~1万5千円ですが、比較的、低価格帯のものが多いため、気軽に買いやすい。家族で食べるには量が足りませんが、お正月気分を1食、少し味わうのにはいいかもしれません」
多様なニーズに応える工夫が詰まった最新のおせち事情。お正月の食卓をどう彩るか、豊富な選択肢の中からじっくりと吟味する時間も、また新しい年の始まりの楽しみ方といえそうだ。
来春参考にしたいおすすめおせち
●名探偵コナンおせち2027祝彩の記憶(メモリアル)
劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』から着想を得た献立も盛り込んだ一折。コナンの絵馬や原作者・青山剛昌先生からの年賀状もセットに。/リンベル公式オンラインストア 2万1600円(2~3人前)
●鎌倉山おせち 和牛八宝
鎌倉の名門レストランの一段重。角切りヒレ肉と、多彩なフレーバーのモモ肉が楽しめる。個性豊かなソースが肉のうまみを引き立てる。/鎌倉山 公式オンラインストア 2万8080円(3~4人前)
●Oisix 飯田商店監修 らぁ麺おせち
「おせちに飽きたらラーメンが食べたくなる」という消費者インサイトから誕生。人気の飯田商店店主・飯田将太氏と共同開発。一の重にらぁ麺3食が付く。/Oisixおせち2027 2万980円(3人前)
●ソロ活 和のおせち&ソロ活 バラエティー満足おせち
低カロリーver.と、ギルティver.のひとり用おせち。昔ながらの「和のおせち」と洋風料理も加えた「バラエティー満足おせち」の2タイプがある。/高島屋(WEB・通販のみ) 各 6912円
※ご紹介した商品はすべて冷凍品。価格は税込み、予定個数に達し次第終了となります。
