足を運ぶ先々で大きな歓声を浴びる令和のプリンセス・愛子さま。2001年12月1日、日本じゅうが祝福に包まれたご誕生から間もなく四半世紀がたとうとしている。『週刊女性』で愛子さまのこれまでの歩みを描く漫画『プリンセス愛子物語』を連載する、折原みとさんに話を聞いた。
美智子さま、雅子さまと3代にわたり“プリンセス”を描くことに
折原さんは、これまでにもお妃候補の雅子さまの存在をいち早くスクープした『週刊女性』で、その半生を描いた『皇后雅子さま―笑顔輝くまで―』('20年連載)、上皇后・美智子さまの生き方や温もりあるお言葉に触れる人々を描いた『孤独なあなたの愛し方~美智子さまが教えてくれた幸せの法則』('21年連載)を手がけ、大きな話題を呼んだ。美智子さま、雅子さまに続き、3代にわたって“プリンセス”を描くこととなった折原さんに、連載に向けた思いを聞いた。
「『雅子さま』を描いていた6年前、漫画の中で愛子さまのご誕生シーンを描いたんです。その時の印象が強く残っていたので、私自身も描きながら成長を見守ってきたような気持ちでいました。その愛子さまが大人になられ、内面からにじみ出るような美しさを持った素敵な女性になられた姿をテレビなどで拝見して……。なんて素敵なお姫様なんだろうと思っていたので、今回また漫画として描けることが本当にうれしいです」(折原さん、以下同)
愛子さまの歩みを見つめてきたからこその感慨もあるという。
「小さいころの愛子さまは、雅子さまのご療養やバッシング、ご自身の不登校など、さまざまな試練を経験されましたよね。『雅子さま』の連載でもその様子を描いてきたので、それらを乗り越えて今があるんだと思うと本当に胸がいっぱいになります。勝手に親のような気持ちになってしまうことも(笑)」
しかし、愛子さまを主人公として実際に描き始めてみると、新たな発見も多かったそうだ。
透明感、清らかな品格、真珠のような輝きを愛子さまに感じる
「これまで描いた雅子さまや美智子さまは、どちらかというと少女漫画チックなお顔立ちでした。でも愛子さまは、目が大きく、まつげを強調するような少女漫画的な表現とは違う美しさをお持ちですよね。変に目を大きくしてしまうと、愛子さまらしさが失われてしまうんです。漫画としての表現と、どのように折り合いをつけるか悩んだのですが、できるだけ忠実に描くほうが絶対にきれいだなと思い、リアルに似せる方向に決めました。上品さや教養、品格からにじみ出る美しさがあり、描いていてとてもワクワクします」
描き進める中で、“愛子さまならではの美しさ”についても実感が深まったという。
「ふんわりした透明感、清らかな品格、真珠のような輝きを感じます。資料の写真や映像もたくさん見ますが、それほどお化粧されているわけではないのに、お肌の輝きも素晴らしいんです。きれいな女優さんやアイドルもたくさんいらっしゃいますが、愛子さまを拝見すると“本当の美しさとはこのことなんだな”と感じます。愛子さまは、令和の美しさの基準を変えているんじゃないでしょうか」
作画を通して、天皇陛下や雅子さま、そして愛子さまの強く結ばれた絆に感銘を受けることも多い。
「両陛下が本当にいいご夫妻なんです。実は『プリンセス愛子物語』の最初のプロットにはなかったのですがネームの段階で天皇陛下と雅子さまの出会いやプロポーズのエピソードを入れ込ませてもらいました。それがあるからこそ、その後の陛下による“人格否定発言”の経緯や、今もプロポーズ当時の約束を守っていらっしゃる姿勢につながると思ったからです。これほど子煩悩で奥様を愛している男性はなかなかいませんし、日本の象徴である天皇陛下がそのような方であるということを、私たちは誇りに思ったほうがいいと感じます」
物語の中ですくすく成長される愛子さまの姿は、読者にとっても懐かしく感じられるはずだ。
「赤ちゃんのころの愛子さまは陛下にそっくりですが、成長されるにつれて、少しずつ雅子さまに似てこられるんですよね。おふたりのよいところが重なり合って今の愛子さまになっていく過程を、絵でも表現できたらと思っています。また今回の物語は、ご一家をそばで見守ってきた愛犬のピッピとまりなど、動物たちの視点で描いている点もポイントですので、ぜひ注目していただきたいですね」
最後に連載に向けた意気込みを語ってくれた。
「美智子さま、雅子さま、そして愛子さまと3代にわたって描かせていただけるなんて本当に光栄です。私自身が、尊敬と愛を持って描かなくてはと思っていますし、愛子さまの歩みとともに、ご家族の強い絆や温かさを、ぜひ『プリンセス愛子物語』を通して感じていただけたらうれしいですね」
おりはら・みと 1985年、漫画雑誌『ASUKA』(角川書店)で少女漫画家デビュー。'87年、『ときめき時代 つまさきだちの季節』(ポプラ社)で小説家デビュー。漫画、小説など著作は200冊以上に上る。代表作『時の輝き』は110万部を超えるベストセラーとなり、映像化もされた。Instagram「mito /60代バツなしおひとりさま」では、自身の暮らしを発信し、注目を集めている。


