左から小泉進次郎、鳩山由紀夫、麻生太郎、小渕優子

 親から地盤を受け継いだ政治家を、有権者はどう見ているのか。18歳以上の有権者1000人に「庶民の気持ちがわからない」と思う“世襲政治家”をアンケート。並んだのは、世襲ゆえか、世間とのズレの多さが記憶に残る面々。世襲政治家は舌禍も目立つが、彼らの失言もあわせてどうぞ。

裏金問題も「知らない」「わからない」

■10位 世耕弘成(14票)

 祖父は元経済企画庁長官・世耕弘一氏。自民党の裏金問題の際には、党幹部ながら「知らない」「わからない」を繰り返した。

「裏金問題で離党させられたのに復党を画策。“俺ほどの議員なんだから当然”くらいに思ってそう」(40歳・男性)、「税金を国民が払ったものだと思っていなさそう」(26歳・女性)

 やはり裏金問題に触れる声が多く上がった。

■9位 福田達夫(15票)

 父は福田康夫氏、祖父は福田赳夫氏。共に首相の名家で育った。旧・統一教会問題では「正直、何が問題かわからない」と発言。

「自分がわからないからと歩み寄りが感じられない発言をしたから」(55歳・女性)、「いかにも2世議員に感じる言動とルックス」(49歳・男性)

 当人は公式サイトで《世襲批判は甘んじて受ける。だからこそ、普通の二倍も三倍も働こうと決心した》と語っているが、その評価は厳しい。

■8位 河野太郎(26票)

 父は元衆議院議長の河野洋平氏、祖父は元副総理の河野一郎氏。

「金銭にかかわる発言が、一般のサラリーマンの感覚とズレている」(43歳・男性)、「自分の思いどおりにならないことがあったらゴリ押しをするイメージが強い。そういうところに“お坊ちゃま”感がある」(41歳・男性)

 '21年、党の部会について「ぎゃーぎゃーやってる」と発言し、党内から批判を受けた。そんな彼はSNSでも……。

「野党議員や国民の反対意見などまったく聞く耳なしの態度。しかもSNSではブロックで反対意見を封印」(70歳・男性)

「やっぱりお坊ちゃんだよなぁ」

■7位 岸田文雄(47票)

 父・祖父ともに衆議院議員。本アンケートでもっとも“政策・実績”に言及(批判)されたのが岸田氏。

「政策が増税だけなら俺でもできるわ」(48歳・男性)、「首相になったのは増税のためとしか思えない行動」(62歳・女性)、「お金持ちには、わかるまい、庶民の感覚を」(60歳・女性)

■5位 石破茂(69票)

 父は元参議院議員・石破二朗氏。

「総理になる前はもっともらしいことを発言していたが、総理になったら何もできずガッカリ」(74歳・男性)、「国民をいちばん不安にさせた総理。ブレブレでひどかった」(32歳・男性)

 具体的意見は割愛するが、“見た目”に抵抗感を持つ人も少なくなかった。

小渕恵三元首相の次女・小渕優子氏

■5位 小渕優子(69票)

 父は元首相・小渕恵三氏。今年8月3日、飲食料品の消費税減税に反対し、「ツケは次の世代に回ってくる」と発言し、炎上。'14年に報じられた政治資金問題での“パソコンをドリルで破壊”“ワイン贈与”なども話題に。

「父親の名前だけで政界に出てきただけの人」(56歳・女性)、「ワインを配るのも少子化担当大臣時代も消費税も、すべて感覚がズレているとしか思えなかった」(52歳・男性)

■4位 小泉進次郎(82票)

 父は元首相の小泉純一郎氏。失言とはいえないが、数多くの迷言・構文で有名。大きな政治問題は「楽しく、クールで、そしてセクシー」に解決することがモットー('19年の国連気候行動サミットでの発言)。

「庶民に必要なものをわざわざ有料化。価値観がズレている残念な人」(58歳・女性)、「たたずまいや考え方が、きっと本人は庶民に寄せているつもりだろうけど、やっぱりお坊ちゃんだよなぁと思う」(44歳・女性)

億超えお小遣いは「知りません」

■3位 小沢一郎(113票)

 父は吉田茂の側近で各大臣を歴任した小沢佐重喜氏。2月の衆議院選で56年守ってきた議席を失った。

「自分のことを棚に上げて、世襲議員を批判するから」(50歳・男性)、「ぶっこわし屋の感じで、まとめる力がないと思う」(77歳・男性)、「すでに役割を終えていることを理解したほうがいい」(47歳・男性)

■2位 鳩山由紀夫(116票)

 祖父は元首相・鳩山一郎氏。'09年、実のお母さんからの5年間で約9億円ものお小遣い、ならぬ資金提供が判明。「まったく承知をしておりませんでした」と述べ、批判を招いた。

「大金持ちの家の世間知らずのお殿様。おそらくずっと自分がこうしたいと言えば周りがすべてお膳立てしてくれて、“さぁ殿、どうぞ”となる環境だったのではないか」(57歳・男性)、「お花畑なのは金に困ったことがないからでしょ」(58歳・男性)、「下々の日本国民の価値観はわかってないのでしょうねえと思います」(56歳・男性)

■1位 麻生太郎(326票)

 自身で「生まれはいいが、育ちは悪い」と語るほどの名門の出。高祖父は明治維新の三傑の一人、大久保利通、祖父は元首相の吉田茂氏。「(カップ麺は)今は400円くらいします?」と発言したように、庶民の生活を理解しろというほうが無理?

 超上級国民は、2位に3倍近い差をつけての独走。

「麻生グループの代表だったり、代々政治家の血筋で皇族も親戚に持ち、庶民の暮らしをまったく知らない」(56歳・女性)

 その“発言”から庶民の気持ちがわからないと感じている人は多数。

「“金がないなら結婚しないほうがいい”と発言していたけど、将来の日本のことを考えてない発言だし、差別に当たる」(30歳・女性)、「リーマン・ショックのときの国民への給付について“何に使ったか誰も覚えていない”と話していて、心底国民をバカにしている人だなと腹が立った」(50歳・女性)、「初出馬のときの演説で“下々の皆さん”と言っていたことを後に知って、本当に若いころから今に至るまで上級な意識で生きているんだなと思っている」(41歳・男性)

 “世襲”は今日も永田町に……。

庶民の気持ちがわからない「世襲政治家」ランキング ※インターネットアンケートサイト「Freeasy」にて9月中旬、全国の18歳以上の男女1000人を対象に選択形式で実施