左から水谷豊、黒木瞳、小栗旬

 今冬、DMM TVで独占配信されるドラマ『ヒマチの嬢王』で主演を務める永野芽郁。人気漫画の実写化で、歌舞伎町の元No.1キャバ嬢・一条アヤネを演じる。

 さらに注目を集めているのが、永野が自身初となるプロデュースにも挑戦すること。

“大コケ”映画WORST3

「永野さんは肩書だけではなく、脚本の打ち合わせやキャスティング、撮影スケジュールの確認などにも参加しているといいますし、この作品でスキャンダル報道を一掃したいという意気込みが感じられます」(ドラマ関係者)

 近年は、俳優が演じるだけでなく、プロデュースや監督、脚本など“作る側”に進出するケースも珍しくない。そこで、俳優がプロデュースした作品の興行収入面でコケたものをまとめてみると─。

 3位は小栗旬『シュアリー・サムデイ』('10年)。当時、人気絶頂の小栗が満を持して初監督に挑戦。小出恵介、勝地涼、鈴木亮平に加え、井上真央ら豪華キャストが集結。全国186のスクリーンで公開されたものの、初動3日間の興収は約7700万円。最終的には製作費約5億円に対して興収約3億円だったと報じられた。

「16年後の今見ると、主役級になったキャストが脇でのびのびと演じているので、見る価値があるかも」

 時代を超えて名作に転じる可能性も?

 2位は水谷豊の『TAP ―THE LAST SHOW―』('17年)。

 俳優生活40年を超えて水谷が映画監督に初挑戦。ところが公開約2週間で興収は9465万円。その後も大きく伸びず、最終興収は約1.2億円だったと報じられた。ただし水谷はその後も『轢き逃げ 最高の最悪な日』などで監督・脚本を手がけている。

大コケしていた“興収非公表作品”も

 1位は黒木瞳の『嫌な女』('16年)。吉田羊と木村佳乃をW主演に迎えた、黒木の映画監督デビュー作。黒木自身が原作に惚れ込み、出版社に連絡して映画化権を獲得したほど思い入れの強い企画だった。

 しかし興収は約6200万円と報じられ、総製作費は10億円弱だったとの報道も。厳しい結果となった。

「これらの3作は興行収入を公表したり、報じられたりしていますが、実は大コケしていた興収非公表作品も多いんです。俳優さんの顔に泥を塗るわけにはいかない忖度なのでしょうか。

 昨年、大々的に宣伝していたオダギリジョーさんが監督・プロデュースした『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウMOVIE』は“2億円の赤字”と公開直後にラジオ番組でオダギリさん自ら発言しています。NHKで連ドラ放送されていた同作はニッチなファンをつかんでいたのですが、当時『鬼滅の刃』などの大作アニメ映画と興行が重なってしまったのも痛い。

 山田孝之さんがプロデュースした『デイアンドナイト』は企画から資金集め、オーディションなどにも関わり、文字どおり裏方に徹した結果、ほとんどの人が知らない作品となってしまった」

 映画だけではなく、配信系作品にも明暗がある。

「わかりやすいのがNetflix。岡田准一さんの『イクサガミ』は自ら主演に加え、プロデューサーとアクションプランナーも兼任。Netflix非英語シリーズで世界1位を記録し、88の国と地域でTOP10入りするなど、俳優として培った経験を“作る側”でも発揮しました。賀来賢人さんの『忍びの家』も本人が原案を手がけ、主演と共同エグゼクティブプロデューサーを担当。Netflix非英語シリーズで世界1位を獲得し、92の国と地域でTOP10入りを果たしました。

 一方で、佐藤健さんの『グラスハート』は前出の2作よりも宣伝などの制作費も相当かけたわりには、Netflixの週間グローバルTOP10では非英語シリーズ最高8位止まり。“共感性羞恥が発動する”との声が多かったように、視聴者側はのめり込めない世界観だったのかも」

 このように、俳優が“作る側”に回った作品の明暗はくっきり分かれている。

 初めてプロデューサーという立場でも、作品の成否を背負うことになった永野。『ヒマチの嬢王』で起死回生となるか、それとも─。

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