左から長嶋一茂、石原良純、高嶋ちさ子、小泉孝太郎

 9月16日、テレビ朝日が『2026年10月改編』に関する説明会を実施した。

 7月から9月まで今田美桜が主演を務めた『クロスロード』を放送していた火曜夜9時の連続ドラマ枠を終了すると発表。10月からは、火曜夜8時から放送されていた『日本探求アカデミックバラエティ 火曜の良純孝太郎』を2時間に拡大した新番組をスタートさせるという。この発表に対し、SNS上では疑問やツッコミの声が相次いだ。

「テレ朝を見ると、いつもこの4人」

《テレ朝は一茂と良純とちさ子と孝太郎の番組が多すぎる》

《テレ朝、石原良純と小泉孝太郎と高嶋ちさ子と長嶋一茂の組み合わせをちょこっと変えただけで何本かゴールデン帯のバラエティ番組作ってねえか》

《テレ朝は良純ちさ子一茂に頼りすぎ》

 実際にテレビ朝日系の番組ラインナップを見渡してみると、なるほど納得だ。

『ザワつく!金曜日』には長嶋一茂、石原良純、高嶋ちさ子の3人が出演中。

『日本探求アカデミックバラエティ 火曜の良純孝太郎』や『孝太郎&ちさ子 プラチナファミリー 華麗なる一家をのぞき見』では、小泉孝太郎が“ザワつく”メンバーと、それぞれタッグを組んでいる。

 さらに一茂と良純は、朝の帯番組『羽鳥慎一モーニングショー』でも曜日別コメンテーターを担当。

「テレ朝を見ると、いつもこの4人」と思われても無理はない“活躍ぶり”なのだ。

“2世セレブ”も大きなメリットに

 なぜテレビ朝日は、ここまでこの4人を重宝するのだろうか。元テレビ朝日プロデューサーで、番組制作の裏事情に詳しい鎮目博道氏に話を聞いた。

「いちばんの理由は、圧倒的な知名度でしょうね。みなさん超有名人を親族に持つ“2世タレント”です。お年寄りからすれば昔から知る人物のお子さんなので、親戚の子を見るような感覚で応援できますし、若い世代の間でも知名度が高い。ここまで全世代に顔と名前が売れているタレントはそうそういません。幅広い層の視聴者を巻き込まないと視聴率が取れない今の時代、彼らに頼りたくなるのは当然なんです」

 彼らの「誰もが知っている」という強みが、あらゆる層を取り込みたいテレビ朝日のニーズと噛み合っているというわけだ。

『ザワつく!金曜日』(テレビ朝日の公式HPより)

 彼らが“2世セレブ”であることも、テレビ的には大きなメリットになっているという。

「テレビでは昔から“セレブの豪華な暮らしをのぞき見したい”というニーズが根強くあります。ただ、本当のド金持ちが優雅な生活を見せつけると、視聴者から“なんだか感じ悪いな”と嫌われてしまいがちです。その点、この4人は幼少期からセレブの世界が当たり前。それでいて庶民的な親しみやすさも兼ね備えているので、浮世離れしたエピソードを話しても嫌味に聞こえないんですよ」(鎮目氏、以下同)

 そしてもうひとつ、制作サイドを唸らせる“2世ならではの武器”があるという。

「ズバズバ言える発言力ですね。“えっ、そんなこと言っちゃっていいの?”というヒヤヒヤ感は、視聴者にとって最高のエンタメになります。彼らは多少毒を吐いても好感度が下がりにくく、キャラとして許されてしまう。ただし、彼らは根がプロですから、業界のタブーや本当の一線を越えるような発言は絶対にしない。スタッフからすれば“この4人に任せておけば、現場を盛り上げて確実に数字も作ってくれる”という絶大な安心感と信頼感があるんです」