「お経のような回答をずっと続けるつもりか?」
記者会見の場に重苦しい空気が立ち込めるなか、報道陣からの痛烈な一言が飛んだ――。
あまりにもお粗末な簗大臣の回答
10月2日に行われた閣議後の記者会見で、失笑が入り乱れる事態を引き起こしたのは、簗和生(やな かずお)農林水産大臣だ。
一部週刊誌において、自身を支持しなかった地元自治体の道路予算を自らの意向で「大幅にカットした」などと圧力を示唆する発言が報じられた簗大臣。利益誘導や不当介入ともとられかねない重大な疑惑に対し、大臣が取った対応はまさに“ゼロ回答”だった。
会見の質疑応答では、この圧力疑惑に関する質問が集中。すでに9月30日には木原官房長官が「関係省庁で調査している」と公表しており、政府が動くほどの局面を迎えている。
「報道陣からは当然、“調査が進んでいる段階で説明を避けるのは矛盾しているのでは?”“選挙に協力しなかったから予算をカットするという、利益誘導ともとれる行動はやっていいことか”“今後どういう場で説明するのか”と矢継ぎ早に質問が飛び交いました。しかし大臣の回答は、あまりにもお粗末で……」(テレビ局政治部記者)
どんな質問が飛んでも大臣は、
「大臣就任前の一議員としての活動に関わる事柄についてであるので、大臣としてのコメントは控えたい。調査に対してもコメントは控えたい」
「農林水産政策の所管外の話については回答を控えたい」
「一議員としての活動に関する事柄についてはコメントは控えたい」
と、一貫して「控えたい」と終始。
1746万円不記載の“裏金議員”
さすがに痺れを切らした記者から「逃げるのか?」「音声は自身だと認めるのか」と詰め寄られるも、それでもやっぱり「回答は控えたい」と繰り返し、ついには「お経のような回答をずっと続けるつもりか」と言われる始末。
「このあまりにも舐めきった中身のない“回答”に対し、当然、世間では酷評が止まりません。そもそも簗大臣は、派閥の裏金問題で1746万円の政治資金収支報告書への不記載があり、党から役職停止6か月の処分を受けた“裏金議員”です。
今回初入閣ですが、そもそも裏金議員を大臣にするのかと批判の声が上がっていました。本人は “しっかりと説明責任を果たした”と言っていますが、この逃げようでは話になりません。これは高市さんの任命責任へと発展するでしょう」(前出)
かつて簗大臣の応援演説で、
「やなちゃんにはずっとずっと私のわからないこと。特に農政についてわからないこと、いつもいつもアドバイスをもらってきた」
「もう、とにかく私の大事なやなちゃん。私の知恵袋のやなちゃん。いなかったら大変!本当に大変です!」
と、“やなちゃん愛”を炸裂してきた高市首相も頭を抱えているに違いない。
国民への説明を一切放棄したかのようなこの対応に、「栃木3区の有権者として非常に恥ずかしい」など、地元からも匙を投げられている状態だ。
大臣就任前の一議員としての活動であろうがなかろうが、このまま「お経答弁」で逃げ切ることは到底許されそうにない。
