「思い返せばいろいろあったけど、あっという間の20年でしたね」
そう穏やかに語る加藤和樹は、ジュノンボーイ・コンテストを経て18歳で名古屋から上京。今年4月にアーティストデビュー20周年を迎えた。
加藤和樹が振り返る20年
「ここまで僕を育ててくださった、すべての方への感謝の気持ちが大きいです。最初の所属事務所が倒産して路頭に迷っているときに心配してくれたり、面倒を見てくれた方、バイト先の仲間、すべての出会いが今の自分を構築しているんだと、この20年を経て改めて感じています」
俳優や声優として輝きを放ちつつも、8月には念願の47都道府県ツアーを完遂。そんな充実の節目を走る彼を支えているのは、ほかならぬファンの存在だ。
「ライブでみなさんと接することで、20周年をすごく実感しました。昔から応援してくださる方がお子さんを連れてきてくれたり、制服を着ていた子が社会人になってスーツを着ていたり。そういう姿を見ると、みんなと一緒に歩んできたんだなと強く感じます。
20代前半は地元に帰ろうと悩んだ時期もあったけど、踏みとどまれたのはファンの方はもちろん、同じように夢に向かって頑張っている友達がいたから。もし周りが僕みたいにくすぶってる人間ばかりだったら、地元に帰っていたかもしれません」
デビュー当時のインタビューで、「ダイヤモンドのように輝きたい」と語っていた加藤だが、その姿勢はどこまでも謙虚だ。
「自分自身は、まだまだだと思っています。ただ、今どれくらい輝けているかわからないけれど、いろんな経験を重ねて少しずつ削れてきてはいるのかな(笑)」
9月16日には、ミニアルバム『SMASH BOX』をリリース。“最高”“ぶち上げる”という意味にふさわしく、加藤がたずさわった作品にゆかりのあるクリエイター陣とタッグを組んだ、多彩な楽曲がそろう。
「それぞれのクリエイターが持つ色に、加藤和樹としてどうアプローチして歌っていくかという挑戦でもありましたが、ストレートに気持ちを込めて歌うことができました」
「始まりの場所」でライブ
現在は、5年ぶりの復活となるユニット、JOKERとしてのステージを含む対バンツアーを敢行中。さらに10月16日には、20周年のスペシャルライブがLINE CUBE SHIBUYAで開催される。この会場がある渋谷は、彼にとって特別な意味を持つ街だ。
「地方民からすると渋谷は憧れの街。ストリートライブを見に行ったり、今のマネージャーと出会ったのも渋谷。ある意味、加藤和樹の始まりの場所です。その場所で、来てくださる方々と新しい思い出をつくることができたらいいですね」
大人の色気と誠実さを併せ持つ彼が魅せる20年目のステージ。磨かれ続けるその輝きは、これからどんな煌きを放っていくのだろうか。
今、一番のリフレッシュ法といえば?
「リフレッシュ法は昔からお風呂とサウナ。先日、ずっと気になっていた近所の天然温泉の銭湯に行ってきました。人がいっぱいだったけれど、泉質が本当に抜群で水風呂もとろっとしていて最高!
ツアー中も近くの温泉やサウナを巡ってましたね。毎日、朝晩2回入るほどお風呂が大好きで、汗を流せばスパッとスッキリ、本当に心身共に整います」
取材・文/花村扶美
