『ブラッサム』主演・葉野珠役は石橋静河、晩年を加賀まりこが演じる

 9月28日より放送中のNHK連続テレビ小説『ブラッサム』。ヒロイン・葉野珠のモデルは作家の宇野千代さん。宇野さんは4度の結婚、離婚、1度の同棲と恋愛遍歴も華やか。

「『恋愛はスピードが命。男とはケンカしない、別れた後はみんな仲良し』と仰っていて。出会ったその日に好きになって即、付き合うことが多かったようです。ただ、朝ドラは史実どおりに描くわけではないので、描き方によってすごく面白くなるのでは」

 と話すのは、漫画家&テレビウォッチャーのカトリーヌあやこさん。

 恋愛遍歴が多いということはそれだけ男性キャラの出演も多そう。

染谷将太に錦戸亮

「最初に結婚した従兄役には金子大地さん、3人目の夫で作家の尾崎士郎がモデルの役は染谷将太さん。同棲する画家・東郷青児のモデルとなった役は錦戸亮さんが演じます。ヒロインをめぐる男性陣がとても楽しみで、イケメンパラダイスになるのでは」(カトリーヌさん、以下同)

 また、宇野さんは恋人からもインスピレーションを受け取るタイプだそう。

「尾崎と付き合っているときは川端康成など文豪と交流したり、東郷からは芸術的な刺激を受けてモダンアートな着物を着るなど、恋人のいいところを自分に取り入れていく方なので、そこにも注目ですね」

 編集者、着物デザイナー、実業家としても多才ぶりを発揮した。

「宇野さんは日本初のファッション雑誌『スタイル』を創刊します。共に創刊に関わったのが新聞記者で作家の北原武夫。北原が記者として取材に来たときに宇野さんが一目惚れし、次の日から新聞社の入り口で彼を待ち伏せするように。妻子がいた北原は離婚し、宇野さんとは25年間、結婚生活を続けました。

 '22年の朝ドラ『ちむどんどん』でヒロインの略奪愛がSNSで炎上していたので心配ですが……」

 カトリーヌさんは『ブラッサム』のテーマをこのように考える。

「自分の思うままに自由に生きていけたら、という『抑圧からの解放』が一つのテーマなのではないでしょうか。

 幼少期には厳しい父から抑圧されていますよね。また、夫の言うとおりにしなければいけない、時代そのものが女性を抑圧していました。女性が解き放たれていく姿を見せてくれるのではないかと思います」

 女性が仕事をなかなか持てない時代に、自分の力で仕事も恋愛も切り開いていったヒロインの行く末に期待できそう!