日曜劇場『VIVANT』が怒濤の展開を見せ、迎えたシルバーウイークには「聖地巡礼」として、全国各地のロケ地にファンが足を運んだ。
中国諜報機関「シンシー」の情報収集センター「ルモーテクノマテリアル」のロケ地は、岐阜県多治見市にあるセラミックパークMINO。陶磁器文化の振興が目的の、美術館や催事場などの複合施設だ。
乃木憂助が座ったベンチを再現
ここではSNSで情報を発信し、パネルや出演者の阿部寛、宮下今日子のサイン色紙を展示している。
「例年のシルバーウイークや大型連休に比べると約5倍も来場者が増えています。同じくロケ地となった恵那の城下町と一緒に回られる方が多いようです。
隣の愛知県からの来場者が一番多いのですが、放送されてからは、広島・新潟・鹿児島など遠方の車のナンバーの方も見られるようになりました。それから、県内の方でも『今まで知らなかった』とおっしゃって来てくださる方もおり、『VIVANT』の効果を大いに感じています」(セラミックパークMINO広報担当、以下同)
施設内の美濃焼ショップではドラマとコラボしたお土産に加え、箸置きやコップなど日常使いできる小物もよく売れており、こちらも通常連休時の3~5倍の売り上げだったとか。
「入り口のギャラリーウォークは、以前『長すぎる』といったご意見もいただくこともありましたが、今では人気のスポットです。撮影場所やロケの様子を聞かれる場面も増え、『野崎はどこ歩いてた?』と尋ねてくれた小学生の子が印象的でした。どんなきっかけでも、訪れた方が地元の伝統工芸・美濃焼について知り、触れてくださることが何よりもうれしいです」
一方、ドラマパロディーの「別班鳥取県支部」として独自の観光PRを展開する鳥取県も今年の連休はひと味違ったという。
「撮影地の鳥取砂丘では7月から『VIVANT砂モニュメント』を設置し、JR生山駅では、乃木憂助が座ったベンチを再現したほか、期間限定で『NICHI VIVANT CHO』に改名するなど、盛り上げを図っています。
境港市および鳥取空港においては、シルバーウイーク期間中に期間限定でのロケ風景のパネル展示やフォトスポット設置をはじめ、関連情報の発信も行いました」(鳥取県観光戦略課担当者、以下同)
実際、現地の反応はどのようなものだったか。
「撮影場所で小道具を使って写真を撮ったり、実際の風景と見比べたりしながら、楽しんでいる方が見受けられました。近隣にある水木しげるロードもにぎわい、鳥取砂丘のモニュメントには、記念撮影のために通常では考えられないような行列ができたそうです。
境港市内のロケ地では、9月20〜21日で1200人が、鳥取空港では9月22〜23日で3000人が来場しました。わざわざ県外から来県した方も多くおられたようです」
聖地巡礼の反響は、やはり数字としても着実に表れているようだ。
「これまで鳥取を訪れたことがなかった方や、ドラマを通して鳥取を知った方に足を運んでいただけることは、大きな効果の一つだと考えています」
今後も周辺地域と協力しながら、鳥取の魅力を発信し続けたいという。
地域全体を「生き生きと」させるVIVANT旋風は、まだまだ続きそう!?
