左から酒井若菜、雛形あきこ、武田久美子

 雛形あきこ(48)が22年ぶりとなる水着グラビアを披露する写真集『三原色』(主婦と生活社)が、10月16日に発売される。

「雛形さんは日本のグラビア史の中でも欠かせない存在。20歳以降、水着グラビアを封印していただけに、今の雛形さんがどんなグラビアを見せてくれるのか注目度は高いと思います」

 と話すのは、グラビア分野にも詳しいエンタメ評論家の徳重龍徳さん。

貝殻ビキニの武田久美子

 貝殻ビキニで一世を風靡した武田久美子(58)が23年ぶりの写真集『Sango』(講談社)で、“珊瑚ヌード”を解禁。他にも酒井若菜(46)が13年ぶりの写真集、井上晴美(52)が初のデジタル写真集を発売するなど、平成グラドルの熟女たちが令和のグラビア界隈をにぎわせている。この背景について徳重さんは、

「まず、グラビア界全体の話をすると、ひと昔前は『20歳の壁』というものがありました。それだけ10代のグラビアアイドルが多かったからです。しかしフェミニズムの台頭、それに伴う社会変化により、10代女性の起用は徐々に減っていきました。

 さらに美容の進化などにより、女性タレントたちが若々しさを保ったまま年齢を重ねることができるようになったこともあり、グラビア全体で高齢化が進みました。現在、青年誌の表紙を飾るのはえなこ、東雲うみ、桃月なしこ、榎原依那、篠崎愛などアラサー世代の女性。この傾向が今後ますます進むと考えられます」と話す。

 また現代では、推しの女性タレントに対するファン心理に変化があるそうだ。

「令和の今、10〜20代の若いファンの中には、自分が応援している女性タレントが水着になることを必ずしも歓迎しない層もいます」(徳重さん、以下同)

平成グラドルが写真集を出すメリット

『雛形あきこ写真集三原色』定価:4400円(税込み)発売日:10月16日 発売:主婦と生活社 撮影/三瓶康友

 一方で、平成の時代からグラビアを見てきたファンたちは、平成グラドルと一緒に年齢を重ねている。

「この世代は現在40〜50代になり、若いころに比べて経済的な余裕もあります。平成当時、中学生や高校生で写真集にはなかなか手が出なかった人が、今なら3000円、4000円の写真集も購入できる。これは出版社にとって無視できない購買層です。

 また、社会の価値観の変化で、年齢を重ねた男性にとって10代や20代前半のグラドルを応援する心理的抵抗は増えており、逆に自分と同世代、あるいは自分に近い世代の女性を応援するほうが心理的な抵抗が少ないという面もある。

 昔好きだった人をもう一度応援するというのは、グラビアに限らず非常に強い消費動機になります」

 知名度のある平成グラドルが令和の今、写真集を出すメリットも。

「『○年ぶりの写真集』『○歳で再び水着』などニュースにもなりやすい。かつてのファンだけでなく『今はどんな姿になっているのだろう』という興味から手に取る人も出てきます。

 当時の知名度やファンの多さ、現在の話題性などによって売り上げは大きく変わります。ただ、新人のグラドルを一から売り出す場合と比べれば、すでに知名度があり、昔からのファンもいるため一定の需要を計算しやすい。このビジネス上のメリットが、平成グラドルの写真集が相次いでいる理由の一つだと考えられます」

 懐かしのあの人の写真集が復活すれば、ファンも出版社もWin―Win!?