9月30日頃にThreadsで投稿された、女湯の利用を巡る内容が波紋を呼んでいる。
《先日、大分の花まるの湯に妻と娘が行った所 女湯に男◯器が付いたジェンダーの人が入浴していました。その日の内に警察、施設に電話を対応をしてもらいましたが…施設も他人事でTVでもしてましたもんねと…その後、娘が傷ついているのですが(運営会社の)名人グループとしては落ち度が無いと言う事》※注:正しくは鴛野温泉 はなまるの湯
運営会社は「警察の確認に協力」
この投稿主は、運営元との電話でのやり取りもこう綴っている。
《Q長髪だが堅いは良く男性とわかるのに入浴させたんですか? Aマスクしてたのでわからなかったです。 Q浴槽の巡回の時はわからなかったのですか? A巡回では無く清掃です。 Q傷ついた娘と妻には謝罪は無いのですか? Aお店としては落ち度が無いです。 Q娘にごめんねと言って貰いたいです。 A落ち度は無いです。 Q娘を持つ親としてこの対応についてどう思いますか? A個人の話は出来ません。 Q人と人で話しませんか? A 出来ません。皆さんどう思いますか?》
この投稿がXに転載されると、さまざまな意見が上がることに。
《厚労省も、女湯の利用は性自認ではなく身体的特徴で判断すると明確にしています。これで「施設に落ち度はない」は無理があります。むしろ、施設側にも明らかに問題があるでしょう》
《心は女って、フリしてる可能性は? 全くないと言い切れるのかな? 自分の妻や娘がこんな目に遭ったらと思うと……》
同施設は、投稿が話題になった9月30日に公式サイトで声明文を掲載。
《現在、当施設に関するSNS上の投稿について、お客さまよりお問い合わせをいただいております。当社では現在、関係者への確認を含め、事実関係の確認を行っております。また、SNS上に掲載されている内容の一部について、当社スタッフが実際に発言した内容とは異なる記載があることを確認しております。本件につきましては、関係機関にも相談のうえ、必要な対応を進めております》
そこで運営会社の「めいじん」に、今回の騒動について話を聞いた。
「施設を利用されたお客さまの帰宅後、SNS投稿者から女性浴場に男性の身体的特徴のある方が入浴していたとの申告が電話であり、当社はその時点で本件を把握しました。施設をご利用中にはスタッフへの申告がなかったため、当施設ではその場で状況を確認することができませんでした」
SNS投稿者からの電話連絡を受け、スタッフが状況の確認を行ったという。
「その確認中に警察から当施設へ電話連絡があり、女性浴場内の状況を確認するよう要請を受けたため、スタッフが浴場内を確認しましたが、その時点では申告内容に該当する人物を確認することはできませんでした。翌日には、警察官が当社本部を訪れ、当施設の防犯カメラ映像を確認しており、当社も必要な情報を提供し、警察の確認に協力しております」
確認を行ったものの現時点において、SNS上で言及されている人物が男性または男性の身体的特徴があったことを、客観的には確認・特定ができていないという。
「なお、警察による確認内容や判断については、当社から申し上げる立場にはございません」
「身体的な特徴を基準として男女別の浴室をご案内」
今回波紋を呼んだSNS投稿については、「お客さまとの個別のやり取りに関わるため、具体的なやり取りの詳細については回答を差し控えさせていただきます」としながら、対応の概要を明かした。
「当社で対応したスタッフに確認したところお客さまとの電話でのやり取りにおいて、スタッフはご家族が不快な思いをされたことについて複数回お詫びを申し上げたうえで、当施設では男性は男性浴場に、女性は女性浴場にご案内していること、明らかに男性と分かる方を女性浴場にご案内することはないことをご説明しております」
SNSの投稿にはスタッフの発言とされる内容にお詫びや説明の部分が含まれておらず、実際のやり取りの前後が省略されているものや、スタッフが実際に発言した内容とは異なる表現が含まれていることを確認しているという。
「SNS上に記載されている“女湯に男〇器が付いたジェンダーの人”との表現は、当社が用いている表現ではありません。当社スタッフがそのような発言をした事実はなく、お客さまとの一連のやり取りにおいて、当社スタッフから“ジェンダー”または“ジェンダーレス”といった言葉を用いて説明した事実もございません。
また当社は、申告の対象となった方の性自認等について把握しておらず、本件をそのような観点から説明したこともございません。当社としては、SNS上に掲載されている当社スタッフの発言とされる内容は、実際の説明内容及びその趣旨を正確に反映したものではないと認識しております」
温泉施設のホームページに記載された声明文の「関係機関」には、警察も含まれるという。
「当施設では従前から、厚生労働省の通知等を踏まえ、身体的な特徴を基準として男女別の浴室をご案内しております。性自認等を理由として、男性の身体的特徴のある方に女性浴場の利用を認める運用は行っておりません。本件を受け、9月28日から男女別浴室の利用基準を館内に明記するとともに、フロントでのご案内を強化しております。
これは新たな運用を開始したものではなく、従前からの利用基準をより分かりやすくお伝えするための対応です。また、不審な行為や迷惑行為等が確認された場合には、状況に応じて警察への相談・通報を含め適切に対応するとともに、お客さまがより安心してご利用いただける環境づくりについても、必要な対策を検討してまいります」
今回の騒動で同施設を利用するのが不安だという声も上がっているが、
「当施設では、今後も男女別浴室の利用基準を適切に運用し、みなさまに安心してご利用いただける施設運営に努めてまいります。館内でご不安なことがございましたら、フロント又はスタッフまでお申し付けください」
とのことだった。2023年11月には三重県桑名市の温泉施設で性自認が女性で、女性の格好をしていた男性が女湯に侵入したとして逮捕されたケースも。
厚生労働省の衛生等管理要領に定められた「男女を混浴させないこと」という規定では、「体は男性、心は女性の方が女湯に入らないようにする必要がある」と、身体的な特徴の性をもって判断するものであると明言されている。
問題となった施設を含め、貸切風呂や家族風呂を併設している入浴施設も増えている。トラブルを避けるため、それらを視野に入れ活用すべきだろう。
