JR東海道本線 撮影/編集部

 10月6日から始まったJRグループエキナカ小売業6社による共同企画。この企画は2022年から始まり、今年で5回目を迎える。毎年の好評を受けて、今年も実施され、昨今ブームを巻き起こしている『BONBON DROPシール』と、鉄道グッズ等の『JR GROUP TRAIN SERIES』の発売を開始。6社共同で行うことで“全国規模”で鉄道業界を盛り上げる算段だ。

JR東日本が明かした反響の裏側

「『BONBON DROPシール』はJRグループ6社から各3車両、全18車両と鉄道標識がデザインされており、同シールの特徴であるぷっくりとした立体感も忠実に再現。子どもから大人まで楽しめるかわいらしいデザインになっています。

 一方の『JR GROUP TRAIN SERIES』は、鉄道シール付きのウエハース(単品250円税込み)やシールのコレクションファイル(1045円税込み)、キーホルダー(660円税込み)など、全6種を展開しています。ニッチなファンだけでなく、ライト層も楽しめる価格とデザインなので、今年も大きな反響を得るのではないでしょうか」(鉄道ライター、以下同)

JRグループエキナカ小売業6社による『BONBONDROPシール』(JR東海MARKETより)

 商品は『キヨスク』や『NewDays』、『Bellmart』などで展開されるが、発売初日からネット上では購入報告が相次ぐなど、すでに反響が寄せられている。

 JR東日本に商品発売の経緯やその狙いについて話を聞くと「販売元に確認して回答」としてうえで、

「鉄道150年のキャンペーンを契機に、JR小売り6社での合同商品の開発が始まり、毎年、鉄道の日(10月14日)の時期に合わせて、各社と連携を取り、発売しています。今年度については、過去実績がある人気の商品形状とさらにトレンドである『BONBON DROPシール』を追加して発売・開発しました。

 鉄道の日で鉄道そのものが盛り上がる時期に観光の帰りのお土産のお客さまや、日常使いのお客さま双方にご購入いただきたいと思っています」

 とのことだ。

 商品の反響については、「今年度初めての商品カテゴリーであるが、弊社だけでなく、各社ともにご好評を頂いていると聞き及んでいます」と回答があった。

JR四国が下した「苦渋の決断」

 10月7日午後現在、公式オンラインショップを覗くと『BONBON DROPシール』を含む、3商品に「在庫なし」の表記があった。

JRグループエキナカ小売業6社による『BONBONDROPシール』はすでに売り切れに(JREMALLショッピングより)

 スタートダッシュからその好調ぶりが伺える企画だが、目玉商品ともいえる『BONBON DROPシール』においては、JR四国のみ取り扱いがないという。その理由を聞いてみると、「苦渋の決断だった」と声を漏らす。

「発売日に人が押し寄せることが考えられ、一般のお客様に迷惑をかけかねないという判断から発売に至りませんでした。当然、売りたかったという想いがありますが、今回のことを参考にしつつ、今後に活かせたらと思います。

 他社さんの反響はすごいと聞いていまして、“これでよかったのかな”“足並みを揃えて販売するべきだったのかな”と反省することもあります。四国の駅自体が小さいという特徴も手伝って、本業の輸送に迷惑をかけられないという想いから、この決断に至りました」(JR四国キヨスク担当者)

 駅の安全と本業の輸送を第一に考えたJR四国の決断は真摯な対応とも言えるだろう。今回の好調ぶりと現場の苦渋の選択が糧となり、次回は四国のファンにも嬉しい形で企画が届くことを期待したい。