選挙で対立した地元自治体の予算を大幅カットし恫喝したとの報道で、国民からの批判の声が収まらない自民党・簗和生農林水産相。新たに公職選挙法違反の疑惑が浮上し、国民からの信頼は地に落ちている。
道路予算めぐり“脅し”の音声も
発端は『デイリー新潮』と『文春オンライン』が報じた簗氏の発言だ。簗氏が農水相に就任する前の5月24日に開かれた、地元有力者らを集めた党員懇親会。そこで簗氏は、総選挙の際に“対立候補”を支援した那須烏山市と那珂川町の道路予算を「大幅にカットした」と発言したのだ。さらには「私がこの選挙区からいなくなったら、予算が完全に切られる」と、脅しとも取れる発言も。両メディアでは、簗氏の発言が記録された音声データも公開されている。
簗氏といえば、旧安倍派に所属し裏金事件での処分歴もある人物。高市早苗首相が大抜擢したというが、裏金議員の閣僚起用は事件後初である。
「週刊誌の報道について、簗氏は2日に記者会見を開きました。音声が事実かどうかについて聞かれた簗氏は、音声の入手と確認をしていないと回答を拒否。ただし、会合に出席したことは事実だと述べています」(全国紙政治部記者)
予算カットの事実についても、「結果を報告したという形でございます」「問い合わせをしたということでありまして」と曖昧な言い方で回避した簗氏。しかし5日、高市首相と個別に面会し、首相から発言を撤回して謝罪するよう求められたという。
衆院選で支援者にシャトルバスを手配
首相からの促しもあってか同日に簗氏は会見を開き、過去の発言について「撤回し、お詫びする」と謝罪。「極めて不適切で、不徳の致すところだ。深く反省している」と述べたが農水相続投の意向を示しており、これにも批判が集まっていた。
そして新たな疑惑が、『週刊文春』で報じられたのである。
「その内容は、2024年10月と今年2月におこなわれた衆院選で、公示日に開かれた出陣式に支援者を無料で送迎していたというものです。簗氏が手配したシャトルバスでの送迎だったのですが、支援者らはバス代を払っていないと証言。専門家からはこの行為が“有権者買収”に該当するとして、公職選挙法違反の可能性を指摘されています」(前出・政治部記者)
次から次へと発覚する不祥事に、「まるで汚職のパレードですね」「やっぱり裏金議員ってのは、本当にろくでもないな」「ここまでやっても小選挙区で落選してるのに、そんな人物を大臣に任命した高市総理の責任も相応にあるだろ」「掘れば掘るほど出てくるな。国会議員として不適格なのは確か」「ボロボロだな。叩けばまだまだ埃が出るんじゃないか?」といった声があがっている。
これだけの疑惑がある人物を大臣にしておくと、内閣支持率にも多分に影響がありそうなものだが……。高市首相は、どういった判断を下すのか。
