左から清原和博、阿部慎之助、坂本勇人、山川穂高

 プロ野球界を大きく騒がせている、広島東洋カープの選手らによる“ゾンビたばこ”問題。努力して技術を磨き、高みを目指すスポーツ選手は多くの人にとって応援の対象だが、ひとたび不祥事が起こると一気に話題となり、また応援している人が多いぶん失望の声も大きい。そこで全国の20歳以上65歳以下の男女500人を対象に、「『不祥事に失望した』プロ野球選手」についてアンケートを取った。

「1億円もみ消し事件」もランクイン

 第10位は、1960年代より阪神タイガースなど複数の球団で活躍した江夏豊。

 プロ入り2年目で25勝を上げて最多勝のほか、世界記録となっているシーズン401奪三振を樹立するなど、数々の偉業を達成してきた江夏。それだけに、1993年に覚醒剤所持の容疑で逮捕されたときの失望も大きかったようだ。

《大投手なのでショックが大きかったから》(岐阜県・57歳男性)

《薬物は本当によくないことだから》(栃木県・43歳女性)

TikTokで新たなトラブルを告白した元広島・羽月隆太郎(公式TikTokより)

 第9位は、元広島東洋カープの羽月隆太郎。

 羽月が「ゾンビたばこ」の使用で有罪判決を受けたことは記憶に新しい。球団から契約解除の処分を受けたあと、SNSで動画配信を始めたことも物議を醸しているようだ。また、配信内で他選手の薬物関与をほのめかしており、羽月の存在は当人のみならず球団全体への失望にも繋がっている。

《個人の問題に収まらない状況》(広島県・50歳女性)

《その後の態度が良くなかった》(東京都・42歳男性)

 第8位は、日本ハムファイターズなどでプレーした中田翔。

 2021年の日本ハム時代に、同チームでプレーする後輩への暴力行為が発覚。日本ハムを代表する選手だっただけに、ファンの失望も大きかったようだ。引退後は解説者として活動しているが、復帰したことに納得できないという声が寄せられている。

《期待されていたはずが、真逆の結果を残したから》(岐阜県・51歳男性)

《とんでもない 不祥事を起こしたくせに復帰したこと》(埼玉県・56歳男性)

 第7位にランクインしたのは、読売ジャイアンツで監督を務めた原辰徳。

 2012年6月発売の『週刊文春』によって、女性問題で恐喝を受けて「元暴力団員に1億円を支払っていた」というトラブルが報じられた。原と球団側は雑誌発売の前日に「1億円を渡したことは事実だが、相手は暴力団員ではない」と報道の一部を否定。しかし、事件をもみ消すために金銭を支払ったという事実は多くのファンを落胆させた。

《ジャイアンツは紳士たれ!と声をあげていて、爽やかな若大将が不倫して、隠すために億単意のお金で口封じをした。それ以来、ジャイアンツのファンをやめました》(茨城県・62歳男性)

《もみ消しに結局、金を積んだ》(北海道・56歳男性)

不倫騒動、女性トラブル

 第6位は、「平成の怪物」と称された元スター投手の松坂大輔だ。

 プロ2年目の2000年9月、当時西武ライオンズに所属していた松坂は、スピード違反を起こして免停中だったにもかかわらず球団名義の車を運転して駐車違反を犯した。つまりは無免許運転だったわけだ。多くの人が失望した理由は、反省せずに違反を繰り返したこと。また、松坂の不祥事を隠蔽するために当時の西武の広報課長が身代わりに出頭した点にあった。

《代理に黒岩を出頭させた我が身可愛さと卑怯さ》(東京都・57歳男性)

《反省が見られなかった》(京都府・49歳男性)

源田壮亮の妻・衛藤美彩(画像は衛藤のインスタグラムより)

 第5位には、現・西武ライオンズの守備職人・源田壮亮が選ばれた。

 2024年12月25日に『週刊文春』が、銀座の高級クラブで働く女性との不倫関係を報道。「プレミア12」がおこなわれた台湾への遠征中にも女性と密会していたとされ、ファンの怒りを買った。2019年10月に元乃木坂46・衛藤美彩との結婚を発表し、“おしどり夫婦”として知られていただけに、世間が受けた衝撃は大きかった様子。全体的に、女性からの票が多く集まった印象だ。

《台湾に家族が同行してるのに愛人も連れてってるのが理解出来ない》(北海道・44歳女性)

《イメージと本人が結婚について話していた事と不倫が違いすぎて気持ち悪かったから》(福岡県・52歳女性)

 第4位にランクインしたのは、ソフトバンクホークスに所属する山川穂高だ。

 2023年5月に、知人女性に対する強制性交等の疑いで書類送検された山川。同年8月に不起訴処分となったものの、女性に暴力を振るったという最悪のイメージはそう簡単に拭えるものではない。問題を起こして当時の所属チーム・西武に迷惑をかけておきながら、ソフトバンクに移籍して何食わぬ顔でプレーしている姿も、多くの野球ファンの神経を逆撫でした。

《女性に暴行するのは、軽蔑する》(愛知県・53歳女性)

《チームに迷惑をかけたうえ移籍したから》(岡山県・42歳男性)

監督が起こした家庭内トラブル

 第3位には、巨人の坂本勇人が選ばれた。

坂本勇人

 2022年9月10日に『文春オンライン』が報じたのは、坂本と交際女性との間に起きた中絶トラブル。20代女性と避妊せず関係を持ち、妊娠させたうえで堕胎を要求したという。《巨人軍は常に紳士たれ》という憲章を掲げるチームの顔でありながら、紳士とは程遠い行いをした坂本に、批判が殺到したのは当然のことだろう。

 しかし球団からのお咎めはなく、坂本は今でも現役選手として巨人に籍を置いている。この対応は世間に「野球ができれば何でも許されるのか」という不信感を植え付け、坂本のみならず巨人のイメージ、さらには球界全体のイメージを大いに下げた。

《内容が不快すぎて受け付けられない》(富山県・45歳男性)

《女性トラブルが自分の中では最も情けない不祥事。そんな中でファンへの影響が一番大きいと思ったのはこの人》(東京都・40歳男性)

《内容が衝撃的だったが、何事もなくプレーを続けていることに違和感を感じる》(茨城県・49歳男性)

 第2位は、巨人を代表する元キャッチャーであり、同チームの監督も務めた阿部慎之助。

読売ジャイアンツの阿部慎之助監督

 2026年5月25日に、警視庁は娘に暴行を加えたとして、当時巨人の監督をしていた阿部を現行犯逮捕した。自宅で飲酒していた阿部が、18歳の長女の胸ぐらを掴み押し倒すなどしたという。

 家族間の問題が明るみになったのは、長女が「チャットGPT」に相談してその回答に従い児童相談所に通報したため。酔って我が子に暴力を振るったという点はもちろん、シーズン中に問題を起こしたという阿部の気の緩みに批判が集まっている。また、家庭の問題が異常なほど大きくなったことに疑問を抱き、印象に残っているという人の声も寄せられた。

《結局詳しいことが分からず、処分が適切だったのかもわからない》(東京都・51歳女性)

《シーズンの大事な時期に選手や関係者に迷惑をかけファンも失望させたから》(静岡県・55歳女性)

《家族間のトラブルが不自然に世に知られたため》(千葉県・61歳男性)

「球界のイメージダウンにもなった」衝撃事件

 第1位は、かつて西武や巨人で活躍した「番長」清原和博だ。

 2016年2月、球界を賑わせたかつてのスーパースターが覚醒剤取締法違反で現行犯逮捕されたというニュースは、世間を震撼させた。清原といえば、甲子園通算13本塁打という大記録を打ち立て、ドラフト1位で西武ライオンズに入団し、西武の黄金時代を4番として支えた人物。

清原和博氏

 人気選手だったからこそ、事件が発覚したことで裏切られたと感じた人は多かった様子。野球ファン以外からの知名度も高かっただけに、球界全体に与えた悪影響も多大なものだった。

《影響力が大きかったと思うし、球界のイメージダウンにもなった》(大阪府・61歳男性)

《好きな選手だったからこそ失望が大きかったし、薬は絶対にだめ》(青森県・46歳女性)

《成績が薬物の影響もあったのではないかと疑念が生じた》(香川県・62歳男性)

 活躍して人気がある選手ほど、不祥事を起こした際にファンが感じる失望は大きくなる。華やかな世界ゆえに誘惑も多いだろうが、自分の人生はもちろん、球界の未来や応援するファンのためにも、選手たちには不祥事ではなく華麗なプレーで人々の注目を集めてもらいたいものだ。

全国の20歳以上65歳以下の男女500人を対象に実施した「『不祥事に失望した』プロ野球選手」ランキング

1位:清原和博(違法薬物) 161票
2位:阿部慎之助(暴行) 48票
3位:坂本勇人(女性トラブル) 44票
4位:山川穂高(女性トラブル) 39票
5位:源田壮亮(不倫) 24票
6位:松坂大輔(無免許運転)21票
7位:原辰徳(女性トラブル) 20票
8位:中田翔(暴行) 17票
9位:羽月隆太郎(違法薬物) 16票
10位:江夏豊(違法薬物) 12票

※インターネットアンケートサイト「Freeasy」にて10月、全国の20歳以上65歳以下の男女500人を対象に実施