10月3日、東京都世田谷区の馬事公苑でアジア競技大会の馬術競技をご覧になった天皇、皇后両陛下と愛子さま

 天皇、皇后両陛下と愛子さまは10月3日、東京都世田谷区の馬事公苑でアジア競技大会の馬術競技をご覧になった。

雅子さまのお召し物は「馬術競技」にぴったり

「皇室の方々を守る皇宮警察には馬がおり、ご一家は長らく馬に親しまれてきました。競技中、雅子さまから『障害をうまく跳ぶコツは』との質問があったそうです。さらに、愛子さまは『馬は障害を跳びたくない時はあるんですか』など、馬の心理について興味を示されていました」(皇室担当記者)

 もともと天皇陛下のみのご出席の予定だったが、当日急遽、雅子さまと愛子さまもご一緒になり、より和気あいあいとした雰囲気に包まれていた。そんな中、ファッションにも注目が集まり――。

「10月に入り、初めての公務です。雅子さまと愛子さまの秋の装いに興味を持たれた方もいるのではないでしょうか。雅子さまはオランダ訪問時にもお召しになった大ぶりの花柄がついたチャイナドレスを彷彿とさせるお召し物を、愛子さまは初の単独地方公務で佐賀県を訪れた際にも着用されていた、淡いスモーキーピンクに白のパイピングが入ったセットアップをお召しになっていました」(ファッション誌編集者)

 スタイリストの霜鳥まき子さんは、雅子さまのお召し物は「馬術競技」にぴったりだったと解説する。

「今回は馬事公苑という、日光が降り注ぐ自然に囲まれた場所でしたので、雅子さまが花柄のジャケットをお召しになったのはタイミングとして非常に適切だったと感じます。以前オランダの王室の方とお会いになった際など、屋外の自然の中で着用されていたジャケットですが、室内の式典といったお堅い場所では使用が難しく、むしろ自然の中で穏やかな雰囲気を作るのに適しています」

 馬事公苑には2025年9月23日の「愛馬の日」に愛子さまが訪問されている。現場の雰囲気について事前に共有されていたのかもしれない。

愛子さまや陛下も馬術競技という場を意識されていた

「デザイン面で見ると、ロング丈のジャケットの襟の立ち上がりや、インナーとボトムスに白を合わせられている点が、競技用の『乗馬服(騎乗服)』を連想させます。今回は雅子さまだけでなく、陛下の装いにも乗馬へのオマージュが感じられました。陛下はお持ちのジャケットの中でも、両脇に切れ込みが入った“サイドベンツ”のデザインのものをお召しでした。一見カジュアルな仕様に見えますが、もともとは馬に乗る際に動きやすくするために作られた乗馬発祥のデザインなんです。そして、愛子さまのスーツにも、乗馬服のような縁取りもありますよね。愛子さまや陛下も馬術競技という場を意識されていたのかもしれません」(霜鳥さん、以下同)

 こうした装いには、選手からは一歩引きつつも、ご一家がご覧になる競技へ思いを寄せられていることが表れているのかもしれない。

10月3日、東京都世田谷区の馬事公苑でアジア競技大会の馬術競技をご覧になった天皇、皇后両陛下と愛子さま

「雅子さまのお召し物にミントグリーンが入っていたことについても、実に深い理由が考えられます。馬は識別できる色が限られており、緑や青、黄色が見えやすいと言われています。馬にストレスを与えない優しいカラーとしてミントグリーンを選ばれたとすれば、主役である馬や選手への細やかな配慮がうかがえますよね。少し考えすぎかもしれませんが、スタイリストの目線から普段の雅子さまのお召し物を見ていると、じっくりと考え抜かれた様々な工夫の形跡が確認できますので、可能性はゼロではないと思います」

 しかし、このミントグリーンや、愛子さまのお召し物とリンクしている薄いピンクと白などの“洋服のカラーが春っぽい”との声がSNSなどであった。しかし、霜鳥さんによれば、秋の日光をしっかりと捉えたファッションだという。

「私は明確に“秋の装い”だと感じました。ポイントは“白”の色味です。春に着る白は、強い春の日差しに映えるパキッとしたクリアな白が使われます。一方、今回お二人がお召しの白は、“アイボリー”や“オフホワイト”、少しグレーやベージュがかった柔らかい“ニュアンスカラー”で、秋の柔らかく落ち着いた日差しに映える色味です。 アパレルでも9月や10月になると真っ白なTシャツが浮いて見えるようになり、アイボリーやライトグレーにシフトしていきますよね。今回のコーディネートに挿されている白は、まさに秋の目に馴染む白なのです」

 季節や訪問先など、様々な思いが込められているご一家のファッション。色のチョイスなど、私たちの日常にも取り入れられる工夫がありそうだ――。