渡部篤郎

 ドラマ好きの間で、渡部篤郎を“見ない日がない”と感じる人が続出している。『ダウンタイム』『ブラッサム』『ポリティカルパン』と、地上波から配信まで立て続けに出演。作品ごとにまるで別人のような表情を見せる“篤郎祭り”の快進撃を追った。

作り手も絶賛する演技力

《最近、渡部篤郎を親の顔より見ている》
《渡部篤郎の推し活してるんかってくらいよく見るな》

 ドラマ好きの視聴者から、そんな声が相次いでいる。前クールに続き、地上波や配信ドラマで怒涛の出演ラッシュが続いている渡部篤郎(58)。

 フジテレビ系の夏クールで放送された警察ヒューマンドラマ『さよならノワール』。そこで渡部は、行方不明となっていた主人公(小池栄子)の元上司であり、物語のキーを握る山崎創(はじめ)役を演じた。 

 ほどなくして、9月17日からNetflixで配信されている、美容整形業界を描いた『ダウンタイム』では、絶大な力を持ち、娘で同じく美容外科医の遠山凜(仲里依紗)の父親・遠山新を怪演。《ほんと上手いよね、不気味な父親役》《恐怖と歪みみたいなのがこの人しかいない感じ》と視聴者を唸らせている。

 続いて、9月28日から放送されている、NHK連続テレビ小説『ブラッサム』では、主人公・葉野珠(石橋静河)の父親役・清治を演じている。家督を継がず仕事もせず、家族や周囲の人には厳しく当たる“ダメな父親っぷり”にジワジワ注目が集まりつつある中、10月9日には、最期まで死に抗おうとする繊細な演技を魅せた。

 SNSでは《またも渡部篤郎劇場だった》《クズなのに抗えない色気》といった感嘆の声が広がった。
 
 さらに勢いはとどまることを知らず、10月7日スタートのフジテレビ系『ポリティカルパン』では第一話から、謎の情報屋・乾として登場するなど、作品ごとにまったく異なる表情を見せるのだ。この縦横無尽な活躍ぶりには、視聴者だけではなく、作り手たちも熱い視線を送っている。

『ポリティカルパン』の脚本家を務めている野木亜紀子氏も10月1日にXでポスト。《ちなみにですが #ブラッサム #ダウンタイム を見た後に #ポリティカルパンの渡部篤郎さんを見ると、ギャップで風邪を引きます》そして、この後に、《#篤郎祭り》いうハッシュタグをつけてポストを締めくくった。

 演技・表現力の確かなクオリティーに、局を超えて信頼を寄せている様子が伝わる。

 記憶に残る演技と、唯一無二の存在感で、夏も秋もドラマを彩り続けている渡部篤郎。視聴者を魅了してやまない「篤郎祭り」は、まだ始まったばかりだ。