左から郷ひろみ・石川さゆり・天童よしみ

 毎年大みそかの風物詩として親しまれてきた『NHK紅白歌合戦』。だが近年、「また同じ顔ぶれ」「マンネリ化している」という声が視聴者の中で根強くくすぶり続けている。

 では、視聴者が「もう紅白から卒業でいいんじゃない?」と感じている歌手は誰なのか? 全国の20歳以上70歳以下の男女500人にアンケートをとり本音に迫ると─。

「もう紅白卒業でいいんじゃない?」歌手ランキング

10位 乃木坂46

 紅白に11回出場してきた『乃木坂46』。長年ファンを獲得してきたアイドルグループだが、メンバーが入れ替わり続けてきたこともあり、「いまのメンバーを知らない」「もうブームは過ぎた」といった声が目立った。17票を集め、10位となった。

「全く知らないので」(東京都・64歳)
「今は他のアイドルの方が人気があるから」(岡山県・42歳)

8位(同票) 星野源

 俳優・ミュージシャンとして幅広く活動する星野源は、紅白に11回出場。ドラマ主題歌などでヒットを飛ばした時期もあったが、「最近は目立った新曲がない」「なぜ選ばれているのかわからない」という辛口な意見が見られた。

「ドラマの関係で1曲はヒットしたが、他はヒットしたような曲がない」(北海道・58歳)
「生での歌唱を嫌がる歌手は、紅白にいりません」(大阪府・56歳)

8位(同票) 松田聖子

 これまでに24回出場してきた松田聖子。アイドルとしての知名度は今も高い一方で、近年は「日頃メディアで見かけない」「紅白でしか存在を確認しない」という声が集まった。星野源と並ぶ18票。

「メディアには出ないのに紅白は出るから」(愛知県・58歳)
「日頃テレビに出てないから」(大分県・70歳)

7位 水森かおり

 過去23回出場してきた水森かおり。ご当地ソングを得意とする歌手として知られるが、「普段はあまりメディアで見かけない」「ヒット曲が思い浮かばない」という評価が続出した。20票を獲得し、7位に。

「普段売れているように思えないから」(神奈川県・52歳)
「紅白に選ばれる理由がわからない」(長崎県・61歳)

6位 布施明

 紅白に26回出場してきた布施明。長きにわたってその歌声を聴かせてきた実力派だが、松田聖子や水森かおり同様「紅白以外では全く見かけない」「普段の活動が見えてこない」という指摘が相次いだ。

「紅白以外でメディアに取り上げられないのだから話題性も人気もないと思うから」(東京都・55歳)
「一年間目にすることがなかったのに、紅白だけしっかり出場している」(島根県・70歳)

3位は国民的アイドルグループ

5位 三山ひろし

 5位は演歌歌手の三山ひろし。これまでに11回出場してる三山は、毎年のようにけん玉パフォーマンスを披露し、ギネス世界記録に挑戦する演出が恒例となっている。しかし「けん玉に飽き飽き」「歌よりも道具が目立っている」という声が圧倒的に多く、54票で5位に入った。

「けん玉しか芸がないから」(神奈川県・58歳)
「歌唱よりけん玉の方に視聴者の神経を集めており、何をしたいのか不明。何年も同じけん玉ネタを続けて、辟易する」(兵庫県・54歳)

4位 天童よしみ

 紅白への出場が30回に上る演歌歌手の天童よしみ。長年にわたって支持されてきたベテランだが、「ヒット曲がなく代わり映えしない」「若い世代には届いていないのでは」という声が相次いだ。

「ヒット曲が無いから」(愛知県・57歳)
「芸能人格付けチェックでかなり、能力低下がみられるのでそろそろ潮時だと思う」(大阪府・45歳)

3位 AKB48

 かつては一大ブームを巻き起こした国民的アイドルグループだが、乃木坂同様、人数の多いグループなだけに「いまのメンバーが誰なのかわからない」「ヒット曲がもう出ていない」という冷淡な意見が多く寄せられた。メンバーが代替わりし続けてきたことへの疑問も根強く、59票で3位となった。

「まだやっていたんだとこれ見て気づいたから」(東京都・51歳)
「正直ヒット曲もほとんどもう出てないし、人気のあるメンバーも続々と卒業していて、別のグループになっている」(東京都・41歳)
「握手会で売れただけで、楽曲は酷いレベルで聴きたくない」(東京都・65歳)

1位は最多の48回出場

2位 郷ひろみ

 アイドルとして長年ファンを魅了し、現在も精力的にステージをこなし続けている一方で、「70を過ぎているのにまだ出るのか」「昔のヒット曲ばかりで新鮮味がない」という声が。67票で2位となった。

 昨年、本人は「今年の紅白歌合戦を一区切りとして、僕自身ひと区切りをつけたいと思っています」と語っていたが、存在感が大きいだけに、いまだイメージは残っているようだ。

「懐メロの50年前のヒット曲から卒業してもよいのでは」(茨城県・68歳)
「年齢的に激しい動きやダンスはもう無理だと思うし、アイドルとして十分活躍したと思うので」(埼玉県・60歳)
「痛々しく感じるので」(東京都・70歳)

1位 石川さゆり

『津軽海峡冬景色』や『天城越え』などのヒット曲で知られる演歌界の大御所・石川さゆり。今回のランキング対象の中で最多となる48回の紅白出場を誇る。その圧倒的な歌唱力は多くのファンに認められているが、「毎年同じ曲しか歌わない」「出場回数が多すぎる」「後進に席を譲るべき」という声が最多の93票に達し、1位となった。

「ほぼ毎年津軽海峡冬景色を歌うから。ヒット曲がないから毎年毎年同じ歌を歌うなら出なければいいのにと思う」(広島県・48歳)
「近年はずっと一年おきに毎回『津軽海峡冬景色』か『天城越え』しか歌っていない印象」(富山県・59歳)
「48回も出たなら、他の人に席を譲るべき」(岡山県・54歳)

「もう紅白卒業でいいんじゃない?」歌手ランキング

 今回のアンケート全体から浮かび上がったのは、「ヒット曲がない」「マンネリ化している」「若い歌手に出場の機会を」という、視聴者の率直な本音だ。大ベテランへの敬意と「そろそろ新しい風を」という期待が複雑に絡み合っている。

 紅白の舞台に立ち続けることが「名誉」なのか、それとも「惰性」なのか…。その答えは、視聴者一人ひとりの胸の中に静かに宿っているようだ。

「もう紅白卒業でいいんじゃない?」歌手ランキング 結果一覧

1位:石川さゆり 93票
2位:郷ひろみ 67票
3位:AKB48 59票
4位:天童よしみ 57票
5位:三山ひろし 54票
6位:布施明 32票
7位:水森かおり 20票
8位(同票):星野源 18票
8位(同票):松田聖子 18票
10位:乃木坂46 17票

※インターネットアンケートサイト「Freeasy」にて10月、全国の20歳以上70歳以下の男女500人を対象に実施