かつてスポットライトを浴び、熱狂的なファンに愛されながらも、いまは静かに表舞台から遠ざかっている女性芸能人たちがいる。引退や活動休止を経て「伝説」となった彼女たちに対し、ファンはどんな感情を抱いているのだろうか。
「復帰してほしくない」女性芸能人ランキング
「好きだけど、復帰してほしくない」──そんなアンビバレントな本音を持つ人は、意外と多いのかもしれない。では、男女が「好きだけど復帰してほしくない」と思っている女性芸能人とは? 500人にアンケートをとり本音に迫るとーー。
10位(同票) 女優の桜井幸子
桜井幸子は、'90年代のドラマシーンで透明感あふれる演技が高く評価された女優だ。清楚なイメージで多くのファンを獲得したが、その後は表舞台への露出が減り、現在も芸能活動をほぼ行っていないとされている。8票を集め、10位(同票)となった。
「高校教師のイメージのままでいてほしい」(栃木県・49歳)
「かっこいいから」(埼玉県・34歳)
10位(同票) シンガーソングライターのYUI
YUIは、軽やかなギターサウンドと透き通った歌声で多くのファンを魅了したシンガーソングライターだ。活動休止を経て表舞台から遠ざかり、現在は公の活動を行っていない。桜井幸子と並んで8票を集め、10位(同票)となった。
「直感」(埼玉県・42歳)
「引退してたの知らなかったから」(東京都・51歳)
引退していること自体、知られていないほど静かに暮らしているという事実。それはある意味で、本人の望む姿なのかもしれない。
9位 元Berryz工房の嗣永桃子
「ももち」の愛称で親しまれた嗣永桃子は、ハロー!プロジェクトのグループBerryz工房でリーダーを務めたアイドルだ。独特のキャラクターでファンを惹きつけたが、グループの活動停止以降は芸能活動を休止し、その後の動向は表立って伝えられていない。
「1度引退したら戻ってこない感じがももちらしいから」(長野県・25歳)
「痛々しいキャラを見たくない」(埼玉県・33歳)
中には厳しい声もあったが、キャラクターを愛しているからこそ、そのキャラクターを守りたい。そんなファン心理が見え隠れする。
8位 モーニング娘。元メンバーの道重さゆみ
道重さゆみはモーニング娘。の元メンバーで、「さゆみん」の愛称でファンに親しまれた。卒業後はソロ活動なども行ったが、近年は表舞台への露出が大幅に減っているとされる。独自のキャラクターとビジュアルで根強い人気を持ちながら、復帰を望まない声が11票集まり、8位となった。
「さゆみんには幸せな結婚をしてほしい家庭の主婦が似合う」(広島県・37歳)
「自己肯定感がすごくて、見ててうんざり」(大阪府・59歳)
愛情と複雑な感情が入り混じった8位。好きだからこそ、距離を置きたいというのは──なんとも人間らしい感情だ。
7位 伝説のシンガー・ちあきなおみ
ちあきなおみは、昭和歌謡を代表する歌手の一人で、代表曲『喝采』は今もなお語り継がれる名曲だ。長年にわたり一切の芸能活動を停止しており、その神秘的な存在感がかえってその名を不滅のものにしているとも言われている。
「喝采を聴いたから」(京都府・52歳)
「もう一度観てみたい歌手だが本人の事情を察しればそれは無理な事なのですが。昔の懐かし映像よりも生のライブでやはり観てみたいアーティストです。」(埼玉県・50歳)
「また聴きたい」という願望と「そっとしておきたい」という配慮。その狭間で揺れているのが、ちあきなおみというアーティストの特別な立ち位置なのだろう。
6位 演歌の大御所・森昌子
森昌子は昭和を代表する演歌歌手の一人として長年にわたり活躍してきた。引退と復帰を繰り返してきた経緯を持つとも伝えられており、その波乱のキャリアが今回の評価にも影を落としているようだ。
「お年を召してるはずなので、もうゆっくり休まれてもいいのではないか」(兵庫県・54歳)
「十分すぎるほど活動してたのでゆっくりしてほしい」(北海道・47歳)
長年の芸能活動への敬意が寄せられた。
「出てこないからこそ、価値がある」元女優
5位 AKB48元メンバーの渡辺麻友
渡辺麻友は「まゆゆ」の愛称でAKB48のメンバーとして絶大な人気を誇ったアイドルだ。芸能界を引退し、現在は一般人として生活しているとされる。引退の理由は詳しく明かされていない部分も多い。
「もうAKBのまゆゆで彼女の物語は完結しているので。」(東京都・58歳)
「突然の引退で本人にとって相当の理由があると思うから」(東京都・32歳)
理由が語られなかった分、ファンはそれぞれの想像で「まゆゆの引退」に意味を持たせてきた。復帰してしまうと、その物語が上書きされてしまう──そんな感覚なのかもしれない。
4位 '80年代アイドルの河合奈保子
河合奈保子は1980年代を代表するアイドルの一人で、「奈保子ちゃん」と親しまれ多くのファンを獲得した。現在は表舞台での活動をほぼ行っていないとされており、そのイメージを大切にしたいというファンの声が多く寄せられた。
「若い『河合奈保子』が好きだった。おばちゃんの『河合奈保子』は見たくない。」(愛知県・34歳)
「アイドル時代のピチピチ弾けるような肌とボディを知っているので、あの頃の輝きを求めるわけにも行かず、以前の奈保子ちゃんの姿とのギャップが怖いので。」(福島県・60歳)
輝いていたころの記憶が鮮烈なほど、現在の姿を見ることへの恐怖が増す。これがアイドルというものの、切ない宿命なのだろう。
3位 女優の堀北真希
堀北真希は数多くのドラマや映画に出演し、清楚かつ凛とした演技で広い世代から支持を集めた女優だ。結婚後に芸能界を引退し、現在は家庭に入っているとされる。ドラマが良かったという声が寄せられる一方、それだけに復帰を望まない意見が36票集まり、3位に。
「もう母だから復活しないで欲しい」(大分県・36歳)
「出てこないからこそ、価値があると思う」(兵庫県・49歳)
「旦那さん山本耕史さんと幸せでいて欲しいから」(埼玉県・51歳)
「出てこないからこそ価値がある」──この一言が、多くのファンの本音を代弁しているようだ。
1位は“歌謡史の伝説”
2位 “アムラー現象”の安室奈美恵
安室奈美恵は、数多くのヒット曲で一時代を築き、「神格化されすぎている」とまで言われるほどの圧倒的な存在感を持つアーティストだ。
引退を決めてから1年かけてさまざまな場所でコンサートを行い、多くのファンに感動を届けたのちに芸能界を去ったとされる。現在もSNSの更新などは行っておらず、引退後も一切の公の活動を行っていない。143票を集め、2位となった。
「人気絶頂期に引退をして『伝説』となっているので、格好いい安室奈美恵のままでいてほしいからです。」(兵庫県・43歳)
「安室さんは本人の希望通りにアーティストとしての有終の美を遂げたんですよ。本人も第二の人生を送っているのだと思いますし、そっとしておいてあげたいと思います。」(東京都・56歳)
「伝説のままでいてほしい。一度引退してカムバックしてくると、安っぽく思えて価値が下がる」(愛知県・52歳)
1位 “歌謡史の伝説”山口百恵
山口百恵は昭和を代表する歌手として、数多くのヒット曲でその名を歴史に刻んだ。「1980年、人気絶頂の21歳でマイクを置き完全引退した姿は、歌謡史の伝説となっています」とアンケートのコメントに綴られているように、その引退劇はいまも語り継がれている。
三浦友和との結婚を機に、全盛期のさなかに引退を決断。その後は一切の芸能活動を行わず、完全な一般人として生活を続けているとされる。159票を集め、堂々の1位となった。
「完璧な引き際の美学:1980年、人気絶頂の21歳でマイクを置き完全引退した姿は、歌謡史の伝説となっています」(東京都・49歳)
「昔の素晴らしいイメージのままでいたいと感じます」(埼玉県・53歳)
「三浦友和との結婚で全盛期の中惜しまれての引退だった。妻としての仕事をこなすためという決意には頭が下がる。その後も一切芸能活動をしてないところも彼女の意思の強さが表れている。そんなところを尊重したい」(愛媛県・59歳)
今回のアンケート全体を通じて、「伝説のままでいてほしい」「引き際の潔さを壊さないでほしい」という声が、上位から下位まで一貫して目立った。「好きだから復帰してほしくない」という感情の裏には、その人の輝きを永遠に守りたいという、深い愛情が宿っているのだろう。あなたにも、そっとしておきたい“伝説”がいるだろうか…。
「好きだけど復帰してほしくない」女性芸能人ランキング 結果一覧
1位:山口百恵 159票
2位:安室奈美恵 143票
3位:堀北真希 36票
4位:河合奈保子 29票
5位:渡辺麻友 22票
6位:森昌子 16票
7位:ちあきなおみ 14票
8位:道重さゆみ 11票
9位:嗣永桃子 9票
10位(同票):桜井幸子 8票
10位(同票):YUI 8票
※インターネットアンケートサイト「Freeasy」にて10月、全国の25歳以上60歳以下の男女500人を対象に実施
