左からやす子・渡部建・ベッキー

 芸能界では、ひとつのスキャンダルや発言が積み上げてきたイメージを一瞬で覆すことがある。近年も、バラエティで長く愛されてきたMCが炎上発言で視聴者の反感を買ったり、かつての国民的スターが出演番組でのふるまいをめぐって物議を醸したりと、好感度が急落するケースは後を絶たない。

好感度が下がった芸能人ランキング

 では、一般の視聴者が「昔は好きだったのに好感度が下がった」と感じる芸能人について、どう思っているのか? 全国の25歳以上65歳以下の男女500人にアンケートをとり本音に迫ると─。

10位 坂上忍

 子役出身で俳優としての実績を積み、バラエティ番組のMCや情報番組のコメンテーターとして再ブレークを果たした坂上忍。辛口な毒舌キャラで人気を集めたが、近年は政治的なコメントへの批判が増え、「以前とは別人のような印象になった」という声が寄せられている。14票でのランクインだ。

「弱者に強くて強者に弱い」(東京都・62歳・男性)

「再ブレークした頃は炎上必至みたいな毒を吐きまくってて面白かったけど、報道系をやり始めてから自分の考えを押し付けるような政治的発言ばかりするようになって嫌いになった」(神奈川県・49歳・男性)

 かつてのキャラとの「ギャップ」こそが、嫌われてしまう原因になっているのかもしれない。

8位(同票) アンミカ

 明るくポジティブな言葉で人を励ます姿が好感を集め、情報番組やバラエティに引っ張りだこだったアンミカ。

 しかし、靴を脱いであがるタイプの居酒屋で、ほかの人が脱いだ靴を「もうみんな脱ぎっぱなしなんだから」と愚痴りつつも揃えている何かと“世話焼き”な女性のことを『妖怪靴揃え女性』と表現し、「そもそも、人が履いている靴を触ってほしくないし、それはお店の方がやるお仕事」と発言。

 これがネット上で批判を浴び「以前と印象が変わった」という声が広がっている。15票で8位(同票)に。

「真っ直ぐさがによってこんなに歪むのかと思った」(愛知県・62歳・女性)

「昔はいろんな人とざっくばらんに話をするオープンな人だと思っていたが、差別や排他的なことを言うようになった頃から嫌いになった」(岡山県・49歳・女性)

8位(同票) 千原せいじ

 兄の千原ジュニアとのコンビ「千原兄弟」として知られ、関西を中心に長年人気を誇ってきた千原せいじ。しかしテレビや取材でのコメントに「差別的」「リスペクトがない」という批判が集まるようになり、ランクインとなった。アンミカと並ぶ15票での8位(同票)だ。

「差別発言」(愛知県・55歳・男性)

「クルド問題などで討論した相手に対してリスペクトを欠いた言動をしたから」(群馬県・43歳・男性)

7位 木村拓哉

 '90年代から次々と大ヒットドラマに出演し、SMAP在籍時は国民的スターとして時代を牽引した木村拓哉。しかしSMAPの解散にまつわる経緯が今なお「裏切り」として語られており、当時のイメージが尾を引いている。

「スマップを裏切ったことは消えない。正統派に見えるけど実は自分主義。自分さえよければってところのある人」(東京都・62歳・女性)

「スマップの解散問題で」(福岡県・53歳・男性)

 解散から年月が経っても、あの夜の記憶が消えない人は多いようだ。

6位 長嶋一茂

 父は野球界のレジェンド・長嶋茂雄さん。プロ野球選手として現役を終えた後、タレントやスポーツコメンテーターとして活動してきた長嶋一茂が23票でランクインした。

 朝の情報番組やバラエティでの発言がたびたび物議を醸し、「気難しい」「配慮に欠ける」と感じる視聴者が増えているようだ。

「野球選手としては好きだったが、現在は感情もない空気がある。」(大阪府・60歳・男性)

「バラエティに出ているときは相手に対する配慮がなさすぎ。デリカシーのなさ。自尊意識の高さ」(京都府・65歳・男性)

TOP5に名を連ねた“売れっ子”たち

5位 指原莉乃

 AKB48のセンターを務め、HKT48への移籍を経て卒業後はMCや審査員として活躍の場を広げた指原莉乃。その「したたかな戦略家」ぶりが評価される一方、勢いを増すほど「天狗になった」という印象を持つ視聴者も少なくない。26票での5位だ。

「天狗になっている」(岡山県・54歳・女性)

「若者代表みたいな発言力、発信力がアップデートされずいつの間にかつまらないタレントになってしまっていた」(東京都・52歳・男性)

4位 有吉弘行

 猿岩石としてデビューし、一時は低迷するも「毒舌あだ名芸」で見事に復活。情報番組やバラエティのMCとして地位を不動のものにした有吉弘行が38票で4位に入った。

 ただ、その地位が盤石になるほど「かつての尖り」を懐かしむ声が大きくなっているようだ。

「ばかにしすぎている」(埼玉県・44歳・男性)

「売れたら毒舌キャラやめた」(静岡県・50歳・男性)

 毒舌で這い上がった人間が毒を抜いたとき、何が残るのか?

3位 やす子

 自衛隊出身という異色の経歴を持ち、独特のキャラクターで急速に注目を集めたやす子が39票で3位に入った。しかし、自衛隊時代のいじめ問題に関する報道がイメージに影を落とした。また、売れるにつれて「キャラを作っている」「自意識が過剰に見える」という冷めた視線も増えている。

「自衛隊時代のいじめが世間を騒がせたからです。」(新潟県・50歳・男性)

「周りがうまくいじってくれているだけなのに何を勘違いしているんだろうと嫌いになった」(奈良県・50歳・女性)

「やす子はいい子、と自分で言ってる感じがなんか嫌。」(福島県・43歳・女性)

「不倫」が最大の原因か

2位 渡部建

 相方の児島一哉とのコンビ『アンジャッシュ』_のメンバーとして、バラエティから情報番組、CM出演まで幅広く活躍していた渡部建。しかし'20年、佐々木希という妻がいながら多目的トイレでの不貞行為が報じられ、長期休業に追い込まれた。67票を集め、2位という結果に。復帰後もなおイメージの回復には至っていないと感じる視聴者が多いようだ。

「多目的トイレ事件がゲスすぎた」(長崎県・55歳・男性)

「しゃべくりに感動していたのに裏であんなことをしていたなんて」(長野県・52歳・女性)

「コントで堂々としていて好きだったのに、不祥事でしぼんだ感じがした」(静岡県・48歳・女性)

1位 ベッキー

 1位はベッキー。94票と、2位の渡部建に大きく差をつけての圧倒的1位だった。'90年代後半から明るく元気なキャラクターで「好感度タレント」の代名詞として走り続けてきたが、'16年に『週刊文春』が『ゲスの極み乙女』の川谷絵音(当時、既婚者)との不倫関係を報道。

 ベッキーは“否定”の記者会見を開くも、2人のLINEが流出。カンケイについて「友達で押し通す予定!笑」、週刊文春のことを“直訳”して「センテンススプリング!」、離婚届を「卒論」と表現し、一気にファンを失った。

 これまでのクリーンなイメージとの落差が大きかったからこそ、視聴者の反感も強くなったようだ。

「明るく元気な子だと思っていたが、不倫スキャンダルで大嫌いになった。」(東京都・65歳・男性)

「センテンススプリング発言から好感度は無いに等しい」(神奈川県・52歳・女性)

「記者会見の表向きの発言と実態がかけ離れていたから」(神奈川県・39歳・男性)

好感度が下がった芸能人ランキング 結果一覧

 今回のアンケートから浮かび上がったのは、好感度を下げる最大の要因が「スキャンダル」であり、なかでも不倫・不貞行為は長期間にわたってイメージに深い傷を残すという現実だ。

「この人はそんなことをしない」と信じていた相手だからこそ、裏切られた感覚は強くなる。昔から親しんでいた存在ゆえの、落差の深さ…。そのことを改めて突きつけてくるランキングだ。

「昔は好きだったのに…」好感度が下がった芸能人ランキング 結果一覧

1位:ベッキー 94票
2位:渡部建 67票
3位:やす子 39票
4位:有吉弘行 38票
5位:指原莉乃 26票
6位:長嶋一茂 23票
7位:木村拓哉 20票
8位(同票):アンミカ 15票
8位(同票):千原せいじ 15票
10位:坂上忍 14票

※インターネットアンケートサイト「Freeasy」にて10月、全国の25歳以上65歳以下の男女500人を対象に実施