秋篠宮家の長男・悠仁さまは、現在、筑波大学に通われている。都心から電車で約1時間の場所にあり、豊かな自然と盛んな研究活動で知られる大学だ。
「キャンパスの敷地面積は東京ドーム55個分で、単一キャンパスとしては国内第2位の広さがあり、学生数も1.6万人を超えるマンモス大学です。6月には新入生が地域の方々に挨拶をする『やどかり祭』というお祭りがあり、地域に開かれた大学という点も魅力と言えるでしょう。悠仁さまは2025年4月に入学され、生物学について学ばれています」(皇室担当記者)
留学生も多く、近隣の住民が散歩に訪れて緑と触れ合うなど、独自の居心地の良さを誇っていた。大学の公式ホームページにも「『開かれた大学』を開学の理念として生まれました」と記載されている。
校舎へのゲート設置や警備体制の強化で『不便だ』という声が
しかし、学生メディア『筑波学生新聞』を発行する筑波大学の学生・Aさんは、キャンパスの実情を次のように語る。
「筑波大学は本来、他学類の授業を自由に履修できたり、学内を自由に行き来できたりする『開かれた大学』であり、受験性向けにもそうアピールしていたはずです。しかし、その雰囲気も近年変わってきています。そうした環境下において、既存の媒体では自由で面白い発信ができないと感じ、『自分たちで不満や批判も含めて公に表現・主張できるプラットフォームを作ろう』と考え、この新聞を立ち上げました」(Aさん、以下同)
大学生活という4年間のかけがえのない時間。学生だからこそ肌で感じ、素直に表現できることもあるはずだ。自由な校風に惹かれて入学したAさんも、学内の変化を肌で感じている一人である。
「校舎へのゲート設置や警備体制の強化について、学生からは『とにかく不便だ』という声が相次いでいます。2B棟をはじめ、最近では2C棟や2D棟などの出入口にもゲートや学生証(ICカード)の読み取り機器が新たに設置されました。図書館や理系の研究室ならわかりますが、様々な学類の学生が使用する棟に設置されているのです。過去にはゲートの設置や出入制限によって、車椅子を利用する障害のある学生がトイレに行くことすら困難になるという事態も発生しました。学生支援室や事務に長文の意見書を提出し、わずかに改善されたものの、依然として不便さは残っています。
このゲートへの疑問のために、ゲートから出ている電波を独自に計測・解析した人物がいたのですが、後に監視カメラで特定され、学校側に直接呼び出されて面談を受けました。 当初は付き添いの人が1名同席していたのですが、その付き添い人が都合により途中で退席した途端、学校側の態度が急変し、激しく詰め寄られたと聞いています」
歴代の皇族方の多くは学習院大学に通われてた
9月1日に公開された筑波学生新聞の記事では、ゲート設置に関する財源の開示請求を行った学生に取材している。しかし、大学側からの回答は「不開示」だったという。
「そもそもゲートの設置について、大学側から一般学生に向けた事前説明は一切ありませんでした。ある日突然ゲートが設置され、警備員が配置されたため、最初は混乱した学生も多かったはずです。大学公式の『筑波大学新聞』などで副学長らのコメントとして『セキュリティ強化のため』という説明が一応掲載されてはいますが、大半の学生は目を通していません。実質的には『元々立ち入り禁止・許可制だったのだから問題ない』と、大学側が後付けで正当化している茶番のように受け止められています。
なお、一部のクラス代表学生に対しては、学部・学科側の会議で『2B棟に加えて2C・2D棟にもゲートを作るが、大学公式からは発表できないため、それとなしに学生へ知らせてほしい』と依頼されたケースもありました」
学生たちの不満は、こうした大学側の説明責任の欠如に向けられている。また、これほどの不便さを強いられながら「あなたのためでもある」と言われても、疑問が残るのは当然だろう。
「誰が見ても『特定の人物(あるいは特定の事案)を守るため・防犯のため』に莫大な費用をかけてゲートを作り、カメラで学生の入退室記録を取っているのは明らかなのに、大学側が『全学生のため』という建前を崩さず、全員に不便を強いている点に強い不信感があります。学生側に何のメリットもないのに不便さだけが増し、監視されている感覚が強まっています。私たちは『すべてのゲートの完全撤廃』を求めます」
大学側から明言こそされていないものの、多くの学生たちの間で「特定の人物」として真っ先に頭に浮かんでいるのは、2025年4月に入学された悠仁さまの存在だろう。とはいえ、大学も一つの組織であり、受け入れ側としての様々な事情やしがらみもある。学生の要求をすべて聞き入れるのが難しいのも確かだ。
「これまで、上皇さまや天皇陛下、愛子さまなど歴代の皇族方の多くは学習院大学に通われてきましたが、筑波大学へのご進学は初めてのケースです。皇族をお守りする警備体制がまだ十分に整っておらず、手探りで進めているのが実情ではないでしょうか。さらに、私立大学と国立大学では財源や運営システムが異なるため、より疑問視される点が多くなっているのかもしれません」(前出・皇室担当記者)
皇室の新たな学びの場となった筑波大学。「キャンパスの自由」と「厳重な警備」をめぐる模索は、これからも続くことになりそうだ。
