対立候補を支援した地元自治体の“予算カット”発言が物議を醸している簗和生農林水産大臣。いま、彼の政治家としての資質そのものが問われている。
問題発言を謝罪した簗大臣
10月5日、簗氏は会見で問題の発言を「極めて不適切で、不徳の致すところだ」と謝罪。一方で、農相については続投する意向を示していた。
8日の衆院本会議では、国民民主党の玉木雄一郎代表が高市早苗首相の任命責任を追求。首相は任命責任は自分にあると認めた上で、簗氏に「とにかく働いて仕事で返せと言っております」と解任の意思はないことを明らかにしている。
「玉木氏の“全府省調査をおこなうべき”との指摘にも、首相は“必要ない”との姿勢を貫きました。一方、立憲民主党は説明責任を果たすか簗氏が辞任しない限り、参議院の農林水産委員会の開催に応じないと表明。野党からの突き上げはかなり激しいです」(政治部記者)
また『追跡取材 news LOG』(日本テレビ系)の報道によると、問題発言は“予算カット”だけではなかったらしい。予算カット発言に続けて、簗氏は対立候補だった渡辺真太郎議員に言及。選挙の際に辻立ちをしていた簗氏の側を通りかかった渡辺氏が、「共に頑張りましょう」と言ったことに対して「てめえふざけるなじゃないですか」と発言したという。
かつて簗氏の選挙責任者を務めた元栃木県議は、簗氏の人となりを「自分を支持しない人は敵だと判断してしまう」と証言。そういった人柄もあってか、簗陣営の支援者たちは徐々に対立候補の渡辺陣営に寝返っていったそうだ。
公職選挙法違反にあたる疑いも
「予算カット発言に続いて問題視されたのが、『週刊文春』で報じられたシャトルバス疑惑です。2024年の衆院選にて、出陣式に支援者らをシャトルバスで無料送迎したとのことですが、これが公職選挙法違反にあたる疑いがあると指摘されました」(前出・政治部記者)
簗氏は13日の国会で「選挙管理委員会にバスを借り上げる前に確認をした」と答弁。しかしJNNが栃木県の選挙管理委員会に取材したところ、「問い合わせがあったならば『差し控えたほうがいい』と答える」との回答があったという。
これまで一貫して簗氏を庇ってきた高市首相だが、同国会では予算カット発言を「(事実なら)本当にダサいと思います」と明言。シャトルバスについても、「仮に違法性があるなら、その時は躊躇(ちゅうちょ)しない」と発言している。
そして14日、衆院予算委員会で事前に栃木県・選挙管理委員会から「違法性はない」と回答を得ていたとする趣旨の前日の答弁を事実上修正し「秘書がその辺はしっかりと対応はしていると私は信じている」と語った。
首相も庇いきれなくなるほど、次から次へと出てくる簗氏の問題。ネット上では、
《そもそも小選挙区選で落選したという事は簗氏が議員として必要とされてないという民意の表れ。議員の資質も大臣の資質も無いヤツが醜態を晒したってことだ》
《「でめえふざけんな」か。人を見下す人は上に上がる器ではないと思う》
《人間性が駄目。もはや政治家としての資質以前の問題だろ》
《高市が筆頭だけど「敵味方をハッキリ分ける」政治家が増えたよな。幼稚な人間性のままで自らを省みない》
《器が小さい。対立候補に共に頑張りましょうって言われて何故切れるの?》
といった声があがっている。
厳しい立場の簗氏。その進退は――。
